平成20年12月3日の本会議

                                          
                                                                                                          午前10時11分開議
                         
○議長釣部勲君 これより本日の会議を開きます。
 報告をさせます。


     〔早坂議事課長朗読〕
1.議長は、12月2日付をもって、新幹線・総合交通体系対策特別委員会池田隆一委員の辞任を許可しました。



1.本日の会議録署名議員は、
                       河 合 清 秀 議員         
                       北 原 秀一郎 議員
                       清 水 誠 一 議員
 であります。



    1.日程第1、常任委員の委員会所属変更の件
○議長釣部勲君 日程第1、常任委員の委員会所属変更の件を議題といたします。
 農政委員伊藤政信君から、総務委員に委員会の所属を変更されたい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 農政委員伊藤政信君を総務委員に委員会の所属を変更することに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、そのように決定いたしました。
    1.日程第2、特別委員補欠選任の件
○議長釣部勲君 日程第2、特別委員補欠選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 委員会条例第6条第1項の規定により、新幹線・総合交通体系対策特別委員池田隆一君の辞任を許可したことに伴い、平出陽子君を新幹線・総合交通体系対策特別委員に、池田隆一君を道州制・地方分権改革等推進調査特別委員に、それぞれ指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、そのように決定いたしました。
    1.日程第3、議案第1号ないし第21号
           (質疑並びに一般質問)
○議長釣部勲君 日程第3、議案第1号ないし第21号を議題とし、質疑並びに一般質問を継続いたします。
 小野寺秀君。
○19番小野寺秀君(登壇・拍手)(発言する者あり)それでは、通告に従いまして、順次質問をしてまいります。
 まず初めに、道庁組織にある関係機関等についてお伺いをしていきます。
 今、北海道は、破綻寸前の道財政を立て直すために、積極的に行財政改革を行っている最中です。
 知事、現在、道民は本当に不景気にあえぎ、道の財政立て直しプランによっても悲鳴を上げているのです。道庁は、道民の今置かれている状況をもっとしっかりと認識し、道民が納得する形で、血のにじむような行革を行わなければならないのです。
 そのような中にあって、定例会ごとに、各部の行革の意識が余りにも低過ぎるという趣旨で質問をし続けなければならないのは、本当に残念でなりません。
 まず最初に、本庁・支庁内の附属機関等に関する質問をいたします。
 道には多くの附属機関等があり、平成20年4月1日現在で、知事部局においては、法律や条例で設置されている附属機関が90、委員会が161あります。また、道教委にも28の附属機関等があります。今までこれらに対しどのような見直しを行ってきたのか、知事と教育長にお伺いをいたします。
 また、この附属機関の女性委員の比率ですが、平成20年4月1日現在で31.9%と、目標の30%を辛うじて達成したと承知していますが、今後、登用拡大に向けての考え方についてお伺いをいたします。
 また、条例等で定められている附属機関と委員会等の委員は、原則として、道庁職員と道職員OBは就任できないこととなっています。しかし、現実には、平成19年度は、本庁だけでも197人の道職員が委員になっております。
 道の附属機関には何よりも公平が求められております。私は、この委員のすべてが、条例等に定められている特例に該当するとはとても考えられないのですが、実態はどうであるのか、知事及び教育長にお聞きをいたします。
 あわせて、平成19年度に一回も会議が開催されなかった附属機関等はどれぐらいあるのかもお尋ねいたします。
 次に、規則等で何ら規定をされていない、各部横断的な「その他の協議会」についてお伺いをいたします。
 私は、今回初めて、その数を調査したのですが、その結果、知事部局においては、「その他の協議会」が1296も存在していることがわかりました。この会議体だけで、附属機関等の全体の83%を占めております。
 また、1296にも及ぶ「その他の協議会」の内訳は、本庁が330機関、支庁には、その約3倍の966機関があることも判明をいたしました。
 今回は、本庁の330機関に係る部分のみの予算についてしか調べることができませんでした。本来であれば、全体の4分の3を占める各支庁の協議会も調査をしたかったのですが、それについての詳細を本庁が全く把握しておらず、結果として、本庁分しか調査できなかった次第でございます。
 さて、本庁分の調査の結果ですが、平成19年度予算額で7990万円、また、これに従事する道職員の人工数は29.6人工ということであります。これを平均人件費単価で計算すると2億4300万円となり、予算との合計の約3億2000万円が会議体の運営に使われた計算になります。
 私が問題だと思うのは、今回調査できなかった支庁には、先ほども言いましたが、本庁の約3倍の「その他の協議会」が存在しているにもかかわらず、支庁にある「その他の協議会」に支出している費用の総額について、だれ一人として把握していないという点でございます。
 そのようなことになってしまった原因ですが、私は、「その他の協議会」等は、附属機関等の設置及び運営に関する基準の対象ではないためであり、結果として、外部委員の数や予算額すらも把握できない状況に陥っていると考えております。
 また、こうした協議会等の中には、年に一度も開催されていない協議会等が72もあることがわかりました。本庁の330の会議体のうち、72もの会議体、つまり、5分の1以上が昨年度一度も開催されていないことになります。996もの会議体がある各支庁での会議の開催状況は一体どのようになっているのでしょう。
 こうした協議会等の中には、意味をなさないものや類似の協議会などもあるのです。本当に全部の協議会に意味があるのか、そういう検証は今まで全くされてきませんでした。
 また、道職員による委員の兼務の状況ですが、49もの協議会等の委員を兼任している者を筆頭に、30以上もの協議会等の委員を兼ねている職員が、本庁職員だけでも9人おりました。これらの協議会等の運営には、道職員の労働時間という、道民の目には見えない税金がつぎ込まれていることを忘れてはなりません。
 同時に、私は、各部を通じて、本庁にあるすべての附属機関等の運営に必要な費用を計算いたしました。従事する道職員の人工数は、本庁だけで約88人工でございました。道の平成20年度の予算における平均人件費単価で人件費を推計すると、約7億2300万円が支払われている計算になります。
 さらに、報酬や旅費を支払う外部委員については、本庁と企業局だけでも約5115人いることがわかりました。こうした外部委員の報酬や旅費など、附属機関等の運営に要する予算は約2億9800万円でございましたので、これを合計すると、附属機関等の運営のために道民が支払っている経費は、本庁分だけでも10億2100万円という膨大な額になります。
 私は、附属機関等や「その他の協議会」について、特に、今までチェックをしてこなかった「その他の協議会」については、早急に実態を把握し、見直しを行っていくべきだと考えますが、知事の見解を伺います。
 また、このように多くの協議会が存在する結果になってしまった要因は幾つもあるかもしれませんが、私は、道庁組織が時代おくれの縦割り組織で、機能的でないというのが一番の原因であると考えております。
 この見直しにあわせて、行革の視点に立って、道庁が機能的な組織となるよう、組織編成を早急に行っていくべきと考えますが、知事の見解を伺います。
 道庁を自発的に行革を推進していく組織にするためにはどうしたらよいのか、我々はもちろん、道庁職員一人一人が、ふだんの仕事をもっと真剣に考え、見直すべきものは直ちに見直していくことが何よりも大切でございます。
 そのためにも、早急に行革効果が出る組織編成を行っていかなければならないのだということを強く申し添えさせていただき、次の質問に移ります。
 新たなエネルギーについてお伺いをいたします。
 現在、北海道は、新エネルギーに関していろいろな施策を行っております。
 代表的なものはバイオエタノールや木質ペレットなどでございますが、私は、ぜひ、本道では余り議論をされていないメタンハイドレートついて、積極的な施策展開を行っていただきたいと思うわけでございます。
 メタンハイドレートとは、別名、燃える氷と呼ばれ、永久凍土や海底にシャーベット状で存在している物質です。この物質に含まれるメタンガスは、燃やしても硫黄酸化物を発生させず、CO2の発生量も少ないことから、石油や石炭よりもクリーンなエネルギー源とされており、国も、石油や天然ガスにかわるエネルギー源として注目をしております。現に、経産省が主導し、2018年度に商業生産までこぎつけることを目標としております。
 そこで、まずお伺いしますが、日本の周りには一体どれぐらいのメタンハイドレートが賦存していると想定されているのか、お教えください。
 次ですが、国も、日本沿岸に存在しているメタンハイドレートに関して、かなりの関心を持ち、実際に抽出の研究に入っております。
 また、北海道においても、独立行政法人産業技術総合研究所北海道センターがメタンハイドレート研究ラボを立ち上げるなどしておりますが、肝心の北海道がメタンハイドレートに無関心である印象をぬぐえません。
 2001年度からは、静岡県沖から和歌山県沖の東部南海トラフ海域において、国による試験研究が行われてきましたが、北海道の周りにも多くのメタンハイドレートが賦存しているとされており、東部南海トラフ海域よりも産出しやすいのではないかと主張している学者もいると聞いております。今まで、道としてこの議論を全くしてこなかったことについて、私は不満を持っております。
 国の取り組みでありますが、現在の研究はフェーズ1という段階であり、2001年度から、メタンハイドレートの賦存海域と賦存量の調査、生産技術の検証などの基礎的研究が東部南海トラフ海域で行われてきました。そして、来年度から、フェーズ2という段階に入ります。これは、メタンハイドレートの商業化に必要な技術的な課題の抽出という、より具体的、かつ、日本近海における実証的な研究なのであります。
 さて、フェーズ1は東部南海トラフ海域における研究でしたが、フェーズ2への移行に当たっては、なぜか東部南海トラフ海域で研究を続行するとは明記されておらず、我が国近海のメタンハイドレートを採取する研究を行うとされていたはずです。
 同時に、東部南海トラフ海域以外の資源量の評価を行うことが、本年6月に、経産省からメタンハイドレート開発実施検討会に配付された資料に明記されておりました。
 そこでお伺いします。
 私は、国によるメタンハイドレートの研究がフェーズ2へ移行するに当たり、北海道として、その研究が北海道沖で行われるように国に働きかけるべきであったと考えておりますが、実際には、道として何も働きかけはしておらず、結果として、また東部南海トラフ海域でのフェーズ2の試験が続行されることになったと考えております。
 このことは非常に残念な結果でありますが、フェーズ2で行われる東部南海トラフ海域以外の資源量の評価がどこの地域で行われるのかがまだ決定しておりません。
 私は、道が、国に対し、北海道沿岸において資源量の調査をしていただけるように、積極的に働きかけをすべきであると考えておりますが、見解をお伺いします。
 私は、もしかすると、このメタンハイドレートが、今の北海道のピンチを救う救世主になるかもしれないと考えております。
 もちろん、多くの課題があることは十分承知をしておりますが、膨大な資源が北海道の沿岸にあるのだとしたら、道は黙って見過ごしている場合ではないと思っております。
 国の計画では、2018年度に商業生産にこぎつけるというのですから、道としても、その時期にはすぐに対応できるような準備をしておく必要があると考えております。
 また、メタンハイドレートの産出によって、できるだけ本道にお金が落ちるようにするにはどうすべきかを、今からしっかりと考えておく必要があると思いますが、道の見解を伺います。
 最後に、職員公宅について伺います。
 私は、2005年の第3回定例会において道職員公宅についての質問をいたしました。その際、道庁は財政立て直しのために本気で頑張っていると道民が思うような取り組みをしなければならないこと、そして、道職員が道民よりも優遇されている部分があるのであれば、是正しなければならないということを申し添えさせていただきました。また、公宅の活用や公宅料についての問題を提起させていただきました。
 しかし、道は、適正な対処をしてまいりたいと答弁したにもかかわらず、それから今日までの3年間、財政再建に貢献する観点での公宅料の見直しを、ほとんど全くと言っていいほど行ってきませんでした。
 このたび、公営住宅の入居収入基準や家賃算定基礎額等を定めた公営住宅法施行令が改正されたことに伴い、道は、道営住宅の家賃制度を来年の4月1日から見直しするための準備を進めているということをお聞きしました。
 この見直しは、実質的に道営住宅の家賃を上昇させるものであり、道民の方々に、より多くの負担を強いることになるものであります。
 私は、以前から、道職員は安いお金で公宅に住んでおり、道民よりも優遇されていると思っているわけですが、今回、道営住宅の家賃だけが値上げされ、道職員の公宅料は何も見直しされないことに強い憤りを覚えております。
 財政立て直しのために、多くの道民の皆さんにさまざまな我慢をしてもらっているわけですから、道営住宅の家賃を上げる前に、まずは道職員の公宅料を上げることが筋だと考えております。
 道営住宅の家賃が見直しされるという状況にありながら、公宅料の見直しについて道独自の取り組みが何もなされなかったことは非常に残念であり、また、道の対応の仕方が不十分であると申し上げる次第です。
 そこでお伺いします。
 道営住宅の家賃が見直され、道営住宅と公宅料との格差がますます広がることになりますが、道は、公宅料の見直しについて、今後どのように対処しようと考えているのか、知事及び教育長にお伺いします。
 次に、職員公宅の駐車場貸付料についてであります。
 道営住宅においては、駐車場使用料も、ことしの6月に改定をされ、値上げされております。しかし、一方で、職員公宅の駐車場貸付料は、札幌市内で3580円と、安い料金のままとなっております。
 私が特に問題としたいのは、札幌のすべての地域において貸付料が一律3580円という料金であることなのです。
 例えば、円山という札幌の一等地においては、到底、この金額で月決め駐車場を借りられるはずもありません。私は、道民感情を考えるとき、せめて職員公宅の駐車場貸付料を道営住宅並みに一刻も早く改定すべきであると考えます。今後、見直す考えがあるのかどうか、知事及び教育長にお伺いをいたします。
 また、職員公宅の駐車場貸付料を道営住宅の駐車場料金と同程度にした場合、どれぐらいの収入増が見込まれるのか、あわせてお伺いをいたします。
 以上で私の質問を終わります。(拍手)
○議長釣部勲君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)小野寺議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、附属機関等に関し、まず、「その他の協議会」などの見直しについてでありますが、道におきましては、法令や条例に基づき設置している附属機関や、道行政の執行に当たって、有識者などの御意見を聴取するために設置する委員会などのほかに、関係団体の相互の連絡調整を目的とした協議会や、道内部の連絡会議などの合議機関が多数あるところでありますが、これらは、行政内部の連絡調整が主な役割であるため、附属機関等の設置及び運営に関する基準の対象としていなかったところであります。
 しかしながら、こうしたものの中には、議員が御指摘のとおり、1年間に一度も会議が開催されていないものや、活動内容が類似しているものなどもありますことから、こうした協議会等の一層の効率的な運営が図られるよう、早急に実態を調査し、統廃合など、必要な見直しを行ってまいります。
 次に、組織の見直しについてでありますが、道におきましては、行財政改革のさらなる加速化を図るため、今後、職員数適正化計画の改定内容を踏まえて、民間、市町村との役割分担の見直しや、政策評価結果に基づく類似業務の集約化、業務の減量化、効率化などを柱とする、道組織の見直し方針を今年度中に策定することといたしているところでありますが、組織の見直しに当たっては、議員が御指摘の、行革の視点に立った機能的な組織編成に十分に留意する必要があるものと考えております。
 こうしたことから、今後、業務の効率化はもとより、行政サービスの受け手である道民や市町村の利便性を高める観点から、道の各組織の役割をより明確化し、各部等に分散する類似関連業務の集約化を徹底するなど、機動的かつ効率的な行政運営の確保に向け、スピード感を持って、可能なものから見直しに着手するなど、コンパクト道庁の構築に鋭意取り組んでまいる所存であります。
 なお、附属機関等の見直しなどにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、メタンハイドレートに関し、まず、今後の道の取り組みについてでありますが、エネルギーの大部分を輸入に依存する我が国にとりまして、メタンハイドレートは有望な国産エネルギー資源となり得る存在であり、商業化が可能となれば、我が国のエネルギー供給に大きく貢献することが期待されている一方で、生産技術の開発が課題となっているところであります。
 国におきましては、メタンハイドレート開発計画に基づき、基礎研究を主体とするフェーズ1、海洋産出試験などを行うフェーズ2、2018年度までの期間に商業的産出のための技術の整備などを行うフェーズ3の三つの段階を経て、メタンハイドレートの研究開発に取り組むことといたしているところであります。
 道といたしましても、メタンハイドレートは将来の天然ガス資源として期待できることから、国の研究開発の動向を注視しつつ、関係機関からの情報収集に努めるほか、道内経済界や道民の関心を高めるとともに、情報の共有化に向けて、北海道天然ガス利用促進協議会などと連携をし、セミナーや勉強会を開催するなどしてまいる考えであります。
 なお、メタンハイドレートの賦存状況などにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 最後に、職員公宅に関し、まず、職員公宅の駐車場貸付料についてでありますが、従前は、全道一律1420円としていたものを、平成17年4月の改定で、全道を3区分し、札幌市は3580円、函館市外9市は2410円、その他の市町村は1320円としたところであります。
 今回の道営住宅の駐車場使用料の改定は、利用者の受益負担を適正なものとするために行われているところであり、仮に、道職員の公宅の駐車場貸付料について、道営住宅の改定後の額と同程度とした場合は、双方の料金区分や所在地が異なりますが、平成20年7月現在の公宅数8012戸及び独身寮882室のうち、駐車場貸付料を徴収している約5400台を対象に、単純化して試算いたしますと、約7000万円程度の収入が見込まれますことから、この道営住宅における改定の水準も考慮して、職員公宅の駐車場貸付料について、来年度内に、その算定方法について検討し、決定できるよう努力してまいりたいと考えているところであります。
 なお、公宅料の見直しなどにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 総務部長宮地毅君。
○総務部長宮地毅君(登壇)附属機関等に関し、まず、附属機関等の見直しについてでありますが、附属機関等につきましては、平成10年3月に、附属機関等の設置及び運営に関する基準を策定し、毎年度、附属機関等の委員構成や会議の開催状況、予算措置の状況の把握を行い、活動が類似している機関の統廃合や会議の公開など、見直しに取り組んできたところでございます。
 また、平成19年度からは、この基準の対象としておりませんでした支庁等の出先機関にも適用を拡大し、委員構成の見直しや公募制の導入などに取り組んできているところでございます。
 次に、附属機関等への道職員等の就任などについてでありますが、道職員や元道職員が附属機関等の委員となっている事由といたしましては、法令や条例で職指定されている場合や、医師や試験研究機関の研究職員等の専門的知識を有する者として委員に就任する場合などに限定し、基準の厳格な運用に努めてきたところであり、今後とも、適切に対応してまいりたいと考えております。
 また、開催状況についてでありますが、平成19年度中に一度も開催されなかった附属機関等は、年度中に審議案件がなかったものや休止中のものなども含め38機関となっております。
 最後に、公宅料の見直しについてでありますが、現在、公宅料の算定に当たりましては、国家公務員の宿舎使用料と同様に、公宅の標準的な建設費用の償却費や修繕費、地代等に相当する金額を基礎とし、かつ、居住の条件などを考慮し算定しているところであります。
 道では、平成17年4月に、国の宿舎使用料の改定を踏まえまして、算定基準の全般について見直し、2段階で増額をすることとしたところであり、3年間の経過措置の終了した本年度から、改定後の公宅料が完全適用となったところであります。
 公宅料につきましては、その設置目的や管理面での相違がありますことから、道営住宅家賃と比較することは難しいものと考えておりますが、今後より一層、適切な公宅料を設定するよう努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 環境生活部長高井修君。
○環境生活部長高井修君(登壇)附属機関の女性委員の登用拡大についてでありますが、男女平等参画社会の実現のためには、行政における政策・方針決定過程にさらに多くの女性が参画し、さまざまな意見を行政に反映していくことが重要であると考えております。
 このため、道では、昨年度策定した第2次北海道男女平等参画基本計画におきまして、附属機関の女性委員の登用率を、平成29年度末までに40%とする新たな目標値を設定したところであり、引き続き、女性委員の登用拡大に取り組んでまいります。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 経済部長渡辺健君。
○経済部長渡辺健君(登壇)メタンハイドレートに関しまして、初めに、その賦存状況についてでありますが、国におきましては、日本周辺のメタンハイドレートの主な分布域として、静岡県沖から和歌山県沖に広がる東部南海トラフ海域や千島海溝などを挙げており、我が国で地下に集積していると推定される資源の総量は7兆4000億立方メートルと試算しているものと承知しております。
 次に、資源量調査に関する国への働きかけについてでありますが、本道周辺には、千島海溝を初め、奥尻沖などに点在する日本海東縁、オホーツク海など、メタンハイドレートの分布が確認された海域がありますことから、道といたしましては、これまで、国に対し研究開発の促進について要望いたしますとともに、道立工業試験場において、関連する技術につきまして、独立行政法人産業技術総合研究所との共同研究などを実施してきたところでございます。
 平成13年に国が策定した、我が国におけるメタンハイドレート開発計画におきましては、来年度以降は、メタンハイドレート賦存有望地点での海洋産出試験などに取り組むこととしており、本年6月に取りまとめられた今後の進め方では、東部南海トラフ海域以外の資源量評価も実施することとされておりますことから、道といたしましても、本道周辺海域において、資源量評価に必要な調査が実施されるよう、国に対し積極的に働きかけてまいる考えでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 教育長吉田洋一君。
○教育長吉田洋一君(登壇)小野寺議員の御質問にお答えいたします。
 まず、附属機関等の設置などについてでございますが、道教委におきましては、附属機関及び委員会等の適切な設置及び円滑な運営を図るため、平成10年に、附属機関等の設置及び運営に関する基準を策定したところでございます。
 本基準におきまして、附属機関などを新設する場合には、類似または関連する既存の附属機関等の有効活用や一般的な会議の開催等による対応などについて十分検討することとしており、また、設置後におきましては、法令の改廃の動向や事務内容の変化などを的確に把握して、不断に見直しを行い、整理合理化に努めるものとしているところでございます。
 この考え方に基づき、本基準を施行した平成10年度以降において、新たに設置した機関は7機関、廃止した機関は1機関あり、現在、28機関となっているところでございます。
 次に、委員の任命などについてでございますが、道教委におきましては、委員の任命に当たりましては、ただいま申し上げました附属機関等の設置及び運営に関する基準及び運用方針において、原則として、道職員を任命しないものとしておりますが、特別の事情がある場合は、試験研究機関の研究職員など、専門的な知識、経験などを有する道職員を委員に任命できることとしているところでございます。
 道職員等の委員の任命状況について申し上げますと、平成19年度において、道職員が45名、道職員のOBが18名となっておりますが、その事由といたしましては、教育的知見を有する者として就任する場合や、試験研究機関の研究職員等の専門的知見を有する者として就任する場合のほか、関係行政機関の立場で就任する場合や、関係団体からの推薦によるものなどとなっているところであります。
 しかしながら、委員の任命につきましては、客観性、公平性を確保する観点から、適切に対応すべきものと考えておりまして、今後、基準の厳格な運用に努めてまいる考えであります。
 また、平成19年度において一度も会議が開催されなかった附属機関等は、全28機関中、北海道就学指導委員会の1機関でございますが、この機関につきましては、障害のある児童生徒の就学指導に関し、市町村からの審議の依頼がなかったことから、会議が開催されなかったものでございます。
 次に、公宅料の見直しについてでございますが、道教委が管理する職員住宅の公宅料につきましては、これまでも、知事部局が定めた基準に合わせて設定をしているところであります。
 公宅料の改定につきましても、知事部局の改定内容に合わせており、今後とも、知事部局と連携を十分に図りながら、適切な公宅料を設定するよう努めてまいります。
 最後に、職員公宅の駐車場貸付料についてでございますが、これまでも、道の公宅料の取り扱いと同様に、駐車場の貸付料につきましても、知事部局の改定に合わせて見直しを図ってきたところでございます。
 なお、職員公宅の駐車場貸付料を、本年6月に改定されました道営住宅の駐車場使用料と同程度とした場合は、料金区分や所在地が異なり、一概には比較できませんけれども、平成20年7月現在の公宅数6749戸のうち、駐車場貸付料を徴収している約2900台を対象に、単純化して試算いたしますと、約4000万円程度の収入増が見込まれるところでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 小野寺秀君の質問は終了いたしました。
 佐藤英道君。
○80番佐藤英道君(登壇・拍手)私は、通告に従いまして、知事及び教育長に伺います。
 まず、景気・経済対策についてです。
 今日、我が国の経済状況は、米国発の金融不安の深刻化の影響を受け、円高や株安を初め、かつてない厳しい局面を迎えております。本道における経済状況も、企業倒産件数が6カ月連続で前年を上回るとともに、雇用面では、有効求人倍率が、本年4月以降、0.5倍を下回るなど、依然、厳しい状況が続いております。
 そこで、以下、伺ってまいります。
 まず、知事は、本道における景気、経済の現状と、今後の見通しについてどのような所見をお持ちなのか、伺います。
 また、今般、国においては、第2次補正予算に向けて取り組みを進められておりますが、道として、今後どのように対応されようとしているのか。道独自の対策については、事業部局を含め、全庁挙げた対策を推進するなど、積極的に取り組むべきと考えますが、あわせて所見を伺いたいと思います。
 さらに、現在、国において実施に向けて検討が進められている定額給付金については、実施方法をめぐり、さまざまな意見が出されております。ぜひ、実務を担う市町村が制度の円滑な実施と早期支給に向けて取り組むことができるよう、道としても積極的に市町村をバックアップすべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、地方分権改革についてです。
 現在、国においては、政府の地方分権推進委員会から、近く、地方農政局や地方整備局の廃止を含む第2次勧告が提出されるものと承知しております。
 特に、国土交通省所管では、北海道開発局の国道の整備、管理の権限移譲が対象とされるものと指摘されております。本格的な地方分権の推進については、大胆な改革は急務なことと考えますが、権限の移譲に伴う財源措置については、十分に地域の視点に立って取り組むべきと考えます。
 そこでお伺いをいたします。
 知事は、これら国の一連の取り組みについてどのように認識をされているのか、お伺いをしたいと思います。
 特に、北海道開発局所管の国道などの整備や管理の権限移譲については、道財政への影響が懸念されるのですが、どのような所見をお持ちなのか、今後、国に対し、どのような働きかけを展開されようとしているのか、あわせて所見を伺いたいと思います。
 次に、支庁制度改革についてです。
 支庁制度改革については、さきの第2回定例道議会で関係条例が可決されたものの、依然として重要な課題が残されております。その一つは、地域住民の理解を取りつけることであります。
 知事は、さきの11月16日、今般の改革で業務が縮小され、振興局となる留萌支庁管内で、管内の商工団体などから要望、意見を伺っておりますが、その他の地域での対応については何ら方針が示されていないものと承知をしております。
 我が党は、これまで、再三にわたり、地域で暮らす住民の方々の不安や懸念の解消にできる限り取り組むべきであり、このためには、知事みずからが、地域に出向き、十分に説明をするべきであると提言してまいりました。
 知事は、この点についてどのような所見をお持ちなのか、また、今後、具体的にどのように取り組まれようとしているのか、お伺いをしたいと思います。
 2点目に、地方4団体との対応についてです。
 知事は、これまで、率直に話し合う場を早期に設置する、また、あらゆる機会を通じて、道内の各地域に出向き、地域の実情や改革への御意見をしっかり伺いながら取り組んでいくなどと決意を示されました。
 知事は、今後、地方4団体と地域の合意を取りつけるため、具体的にどのような重点的な取り組みをされようとしているのか、お伺いします。
 3点目に、「新しい支庁の姿」では、業務の移行期間については、おおむね3年間をめどとするとされております。
 しかし、さきの第2回定例会で、我が党は、地域への影響を考慮し、移行期間を7年から10年かけるスタンスで、関係団体や地域住民の合意を取りつけ、進めるべきではないかと申し上げてまいりました。
 これに対し、知事は、何よりも、議会議論はもとより、市町村や地域の皆さんの御意見をよくお伺いし、指摘も踏まえて、具体的な進め方を検討してまいりたいと述べられました。
 地域合意の取りつけが進まない現状においては、移行期間については、この際、現行の、おおむね3年の目標を一度白紙に戻し、地域からの要望にこたえ、再設定すべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、地域振興条例についてです。
 現在、道においては、平成21年1定での条例提案を目指し、検討作業が進められているものと承知をしております。私は、率直に、なぜ急ぐのか、疑問なしとしないのであります。まずは支庁制度改革に関する地域住民の合意や地方4団体の意向を十分に取りつけてから具体的に取り組むべきではないかと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 また、現在の条例素案の中に地域住民の意向や地方4団体の要望や意見がどのように反映されているのかも、あわせて伺いたいと思います。
 いずれにいたしましても、これらの声を十分に条例に反映すべきであり、具体的な支援策を条例の中に明記すべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、民間との連携についてです。
 道民の行政ニーズがさらに多様化することも予想され、公共サービスの維持充実は大きな課題であり、道においては、暮らしの安全、安心や、子育て支援などの分野で民間企業との協働事業に取り組まれております。
 私は、この取り組みを、新たな公的サービスとして、道の政策展開に明確に位置づけ、推進すべきと考えます。これまでの取り組みの評価を含め、知事の所見を伺いたいと思います。
 公的サービスの充実はもとより、本道経済の活性化に向けた民間企業等との協働を加速するための各部連携のプロジェクトチームについても早急に立ち上げて、全庁を挙げて取り組むべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、北海道新幹線の札幌延伸についてです。
 新幹線の札幌延伸に向けた取り組みは、明年度の予算編成作業が大詰めを迎える中で、まさに正念場を迎えております。年末に向けて、重点的な取り組みが不可欠と考えますが、知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、泊プルサーマル計画についてです。
 プルサーマル計画については、十分に慎重な検討が何よりも必要と考えます。
 プルサーマルについては、既に、九州電力を初め、道外の複数の電力会社により、実施が計画されているものと承知をしております。
 まず、これらの他県におけるプルサーマル計画について、現在どのような状況にあるのか、お伺いをしたいと思います。
 また、これまで道が行ってきた意見募集やシンポジウムなどにおいては、プルサーマルの必要性についても、道民の方々からさまざまな意見が寄せられているものと承知をしております。知事は、これらの意見についてどのように受けとめ、どのように対応してこられたのか、お伺いをしたいと思います。
 また、有識者検討会議からは、先般、北電が示した安全対策について、いずれも妥当であり、安全性は確保されるとする最終報告案が示されたところでありますが、知事は、この報告案をどのように受けとめ、今後どのように対応されようとしているのか、所見を伺いたいと思います。
 次に、中小企業金融対策についてです。
 長引く景気の低迷や原油・原材料価格の高騰などを踏まえ、道では、さきに、原油・原材料高騰対策特別資金を創設するとともに、国の緊急保証制度を活用しながら、信用保証協会との密接な連携のもと、中小企業からの相談に対応するなど、中小企業の資金調達の円滑化に全力で取り組まれており、その対応については高く評価をいたしたいと思います。
 しかし、我が党の調査では、中小企業の経営環境はさらに厳しくなることが懸念されており、年末や年度末の資金需要期に向け、中小企業の資金繰りの安定を図ることが重要であり、引き続き、中小企業金融対策に努めていくことが必要と考えます。今後、どのように取り組まれようとしているのか、知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、地球温暖化対策についてです。
 まず、エコポイント事業についてです。
 今年度から、環境省においては、家庭部門からの二酸化炭素排出の削減に向けた取り組みとして、省エネ商品の購入や公共交通機関利用でポイントがたまるエコ・アクション・ポイントモデル事業を全国で始め、本道においても、2団体が採択を受け、取り組みが進められていると承知をしているところであります。
 エコポイント事業は、家庭部門における温室効果ガス排出抑制対策として有効なものと考えますが、知事はどのような所見をお持ちなのか、モデル事業の取り組み状況も含めて、お伺いをしたいと思います。
 次に、電気自動車など低公害自動車の普及についてです。
 現在、国や自動車メーカーなどでは、次世代型低公害車の普及に取り組んでおり、本道におきましても、実証走行試験など調査研究を行っていると承知しておりますが、一方で、電気自動車の普及にはさまざまな課題があるものと認識をしております。
 そこでお伺いをしたいと思います。
 道における、これら電気自動車を初めとした低公害車の普及促進に向けて、産学官一体の取り組みを展開すべきと考えますが、現在の道の取り組み状況を含め、知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、レアメタルの回収、リサイクルの推進についてです。
 最近、使用済みの携帯電話やIT機器等に含まれるレアメタルが都市部に大量に集積していることから、都市鉱山として注目を集めているところであります。
 これらのレアメタルは、ハイテク産業に欠かせない希少資源でありますが、効率的な回収ルートの確保など、さまざまな課題があることなどから、ほとんどが資源として回収されていない現状にあると承知をしているところであります。
 国際的にレアメタルの獲得競争が過熱する中、資源輸入国である我が国においても、希少資源を安定的に確保するためにも、使用済みの機器を回収し、レアメタルのリサイクルを積極的に推進していくべきと考えます。今後の取り組みについて、推進上の課題を含めて、知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、障害者の就労支援についてです。
 道では、就労支援企業に対し、インセンティブを付与することが重要なことから、認証制度の今年度内の導入に向け、現在、検討を進められております。
 例えば、道が行う入札におきまして、これら社会貢献を行う企業を積極的に評価する制度の導入や、道が実施する企業向けの低利融資制度の対象にするなどの優遇措置を実施すべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 また、障害者の就労支援を積極的に展開するためには、企業への働きかけに加え、道みずからも全庁挙げた取り組みを実施すべきと考えます。
 障害者の授産事業所などへの発注や、庁舎内のコンビニなどの協力を得て授産製品の販売を行うなど、実施可能なものから積極的に取り組むべきと考えます。あわせて知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、道教委の取り組みについて教育長にお伺いをしてまいりたいと思います。
 道教委では、来年度新設する知的障害高等養護学校に、福祉サービス科、環境・流通サービス科といった新たな学科を設置されると承知しているところであります。
 新設校は、3年目には新築校舎に移ることになりますが、生徒が就労に向けて意欲的に学べるような環境の整備や、指導内容の工夫がぜひとも必要と考えているところでございます。現在の検討状況も含めて、教育長の所見をお伺いしたいと思います。
 また、生徒自身も保護者も、高等養護学校で学び、就労することへ大きな希望を持たれており、各学校においては就労先の開拓に努力されておりますが、企業への就労率は低迷し、福祉的就労の比率が高くなっているものと承知をしているところでございます。
 高等養護学校の卒業生の就労の場の確保に向け、まずは、設置者である道教委におきまして、現場実習での生徒の受け入れや、雇用に向けた取り組みを積極的に実施すべきと考えます。教育長の所見を伺いたいと思います。
 次に、女性の健康サポートについてお伺いをいたします。
 道におきましては、今般、すべての道立保健所に、女性がその健康に応じ気軽に相談することができる、女性の健康サポートセンターを開設されたところであり、地域の女性の方々の健康づくりに大きく寄与することが期待されているところでもございます。
 先日、知事も視察をされたと伺っておりますが、我が党におきましては、女性のライフスタイルの変化に応じた健康チェックの手引きとなり、健康問題を解決するための貴重なツールとなる、女性の健康パスポートの発行を提案しているところでございます。
 そこでお伺いをいたしますが、道における女性の健康サポートセンター機能のより一層の充実を図るためにも、健康パスポートの導入に積極的に取り組むべきと考えます。知事の所見を伺いたいと思います。
 次に、妊婦健診についてです。
 さきにまとめられた生活対策で、14回分の妊婦健診の無料化に向けた取り組みの推進などが掲げられたところであります。
 一方で、現在、無料健診の回数は各自治体が決定しており、自治体によって回数にばらつきがあることも承知をしておりますが、制度の拡充にあわせ、道内市町村のすべてが14回の無料健診に取り組まれるよう、道としても積極的に指導すべきと考えます。
 そこでまず、現在、道内市町村の取り組み状況はどのようになっているのか、お伺いをしたいと思います。
 また、里帰り先など住所地以外での健診など、妊婦の立場に立った全国一律の完全無料化に向け、積極的に国へ要望すべきと考えます。知事の所見をあわせてお伺いしたいと思います。
 最後に、学校支援地域本部について教育長にお伺いをしたいと思います。
 道教委では、今年度から、地域住民のボランティアにより、授業や体験活動、スポーツなど、さまざまな学校の活動を地域全体で支援する学校支援地域本部のすべての市町村での設置に向けた取り組みを進められております。
 私は、この学校支援地域本部事業におきまして、例えば、学力や体力の向上に結びつく具体的な取り組みなど、その内容の充実を図ることが極めて重要と考えているところでございます。
 今後、道教委として、市町村に対し、どのような支援を実施されようとしているのか、現在の市町村の取り組み状況を含め、教育長の所見を伺いたいと思います。
 以上、再質問を留保いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)佐藤議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、私の政治姿勢に関し、まず、本道経済の状況についてでありますが、本道経済は、有効求人倍率や個人消費が全国を下回って推移しており、道民生活や企業を取り巻く環境も厳しい状況が続いているところであります。
 特に、昨年秋以降の原油価格の高騰は、食料や原材料の価格の高騰と相まって、地域の基幹産業である農業や水産業を初め、多くの産業活動や道民生活に大きな影響を与えているところであります。
 また、米国発の金融不安の深刻化の影響を受けた世界的な金融市場の混乱は、株価の乱高下や急激な円高を招き、我が国の経済にも大きな影響を与えているところであり、全国に比べ景気回復がおくれていた本道経済にとって、さらに厳しい状況に直面することが懸念されるものと受けとめております。
 次に、国の2次補正予算などについてでありますが、道では、現在、さきの臨時会において関連予算を可決いただいた緊急総合対策に基づき、農業や漁業の分野などにおける原油・原材料価格高騰対策や、新型インフルエンザ対策などの道民生活の安心確保対策、さらには、経営環境が厳しさを増している中小企業に対する金融の円滑化対策などに積極的に取り組んできているところであります。
 一方、国においては、10月30日に決定した生活対策を実行に移すための補正予算案を来年1月の通常国会に提出する方針であると承知いたしております。
 道といたしましては、今後とも、経済情勢に留意し、道民の皆様の不安や負担が少しでも緩和されるよう、引き続き、全庁挙げて対策の推進に努めるとともに、国の補正予算の内容や動向の把握に努め、時期を失することなく、国に対し要請を行うことも含め、必要な対応に万全を期してまいります。
 次に、定額給付金についてでありますが、私といたしましては、このたびの給付金については、経済や暮らしなどの面で大変厳しい状況にある本道にとって、家計への緊急支援として、道民の皆様の不安の解消や消費の刺激などに一定の効果が発揮されることを期待いたしているところであります。
 給付金の具体的な支給方法などについては、先月28日に、総務省から、都道府県、政令市等に対して概要説明が行われ、その内容を、各支庁を通じて直ちに市町村にお伝えいたしたところであります。
 道といたしましては、今後とも、市町村に対する速やかな情報提供に努めるとともに、現場の市町村の御意見を十分お聞きし、地域の実情を国にしっかりと伝えながら、市町村において円滑な事務処理が行われるよう、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、地方分権改革についてでありますが、政府の地方分権改革推進委員会の第2次勧告では、国の出先機関の見直しが主要なテーマの一つとして位置づけられているところでありますが、いわゆる二重行政を解消し、分権型社会にふさわしい効率的な執行体制を確保していくためには、地方ができることは地方へとの観点から、国と地方の役割分担を見直し、必要な事務、権限を地方に移譲していくことが重要であり、地方に事務、権限が移譲される場合には、事業執行に係る権限と財源がセットで移譲されることが基本であると考えているところであります。
 また、国道と1級河川の権限移譲につきましては、先般、北海道開発局から移管の検討候補が示されて以降、道内の市町村に対して御意見を伺うとともに、国に対しては、個別の国道、河川ごとに、今後の事業計画などの情報提供を求めているところであり、今後さらに、広く道民の皆様方のお声などを十分にお伺いしながら検討してまいります。
 国道と1級河川の権限移譲に当たっては、将来にわたる確実な財源措置が前提条件と考えていることから、これまでも、全国知事会を通じて、財源のあり方などについて申し入れを行ってきたところであり、今後とも十分な制度設計がなされるよう、全国知事会などとも連携を図りながら、国などに対してしっかりと働きかけてまいります。
 次に、地域の理解などについてでありますが、支庁制度改革は、支庁を取り巻く社会経済情勢に的確に対応するとともに、より広域的な観点から、効果的な地域政策を推進していく体制を整備する上で必要な取り組みと考えております。
 また、私といたしましては、市町村の皆様と連携協力して、地域の活性化を図るための取り組みを着実に進めていくことが何より重要であると考えており、現在、地域振興条例の策定に向けて、市長会、町村会から推薦をいただいた市町村長と有識者の方々による検討懇話会や、各支庁で開催している地域意見交換会などを通じて、今後の地域振興について幅広く御意見を伺っているところであります。
 こうした中、11月16日には、私が留萌地域にお伺いをし、経済団体などの代表の方々と地域づくりについての意見交換を行わせていただいたところであり、他の地域におきましても、できる限り早期にこのような機会を設けるなどして、道の取り組みに対する御理解をいただけるよう、さらに努めてまいります。
 次に、地方4団体との意見交換についてでありますが、支庁制度改革に当たっては、市町村や地域の方々の御理解、御協力が大変重要と考えており、私といたしましては、町村会を初め、地方4団体の皆様方と、支庁制度改革の進め方や地域の振興策について幅広く意見交換する場を早期に設け、率直にお話をしてまいりたいと考えております。
 このような話し合いを進める中で、道の取り組みに対する御理解がいただけるよう、今後とも、改革の必要性などについてしっかりと御説明をするとともに、具体的な改革の進め方についても、よく御意見を伺いながら、よりよい改革となるよう努めてまいります。
 次に、業務の段階的移行についてでありますが、広域業務の集約につきましては、職員の減少が地域に与える影響に関する振興局地域の方々の御不安や御懸念の声に配慮するとともに、業務を円滑に移行するため、総務業務など、住民生活にかかわりの少ない部門から段階的に進めることといたしているところであります。
 具体的な移行の進め方につきましては、今後、市町村や地域の皆様の御意見をよくお伺いしながら検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、地域振興条例に関する地域意見の反映などについてでありますが、この条例の検討に当たっては、地域の課題解決に向けて日々取り組んでおられる市町村や地域の方々の御意見を伺うことが重要と考えており、これまでも、市長会及び町村会から御推薦いただいた市町村長や有識者の方々による検討懇話会において御意見をいただくとともに、14支庁において地域意見交換会を開催し、市町村の職員や議員、産業団体、地域住民等の方々から多数の御意見をいただき、条例素案の内容に反映させるよう努めてきたところであります。
 現在、この条例素案について、パブリックコメントや、2回目の地域意見交換会、市町村長等との意見交換を実施いたしているところであり、今後も、道議会での御議論を初め、道民、市町村、有識者の皆様から幅広く御意見をいただきながら、条例制定に向けた取り組みや、条例に基づく具体的な地域振興施策のあり方を含めた検討を着実に進めてまいります。
 また、町村会を初め、地方4団体の皆様方との、支庁制度改革や地域の振興策などについて幅広く御意見をいただく意見交換の場を早期に設け、率直にお話をしてまいりたいと考えております。
 次に、民間との連携についてでありますが、道では、多様化する道民ニーズに対応し、公共サービスの充実を図っていくため、平成18年度から、民間企業との協働事業に積極的に取り組んできているところであります。
 これまで、道産食材の消費拡大、海外における観光PR、森づくりやレジ袋削減などによる環境保全、道政に関する広報や防災への協力、子育てや障害者の自立支援など、幅広い分野にわたり、130件を超える協働事業を実施してきたところであります。
 こうした民間企業が有するアイデアやノウハウ等を活用した協働の取り組みを推進することは、道政の効率化や職員の意識改革を進める上からも有効であると認識いたしております。
 また、今後におきましては、北海道洞爺湖サミットを契機とした官民協働の機運の高まりを好機ととらえ、御提案を踏まえて、庁内にプロジェクトチームを早急に立ち上げ、本道経済の活性化につながるような具体的なテーマについて検討を行い、民間企業に新たな取り組みを積極的に提案するなど、全庁挙げて取り組んでまいる考えであります。
 次に、北海道新幹線についてでありますが、先月、与党プロジェクトチームの会議が開催をされ、来年度の予算編成に向けて、未着工区間の整備をどのように具体化していくかについての議論が開始されたところであります。
 今後、政府・与党において、未着工区間の着工に向けた展望を開くべく、建設財源確保の検討がさらに進められるものと考えておりますが、私といたしましては、来年度の国の予算が決定されるまでに札幌延伸への道筋が示されることが当面する最大の課題であると考えております。
 このため、道といたしましては、今後とも、道内経済界や沿線自治体などとの連携を一層深めながら、道民の皆様方の機運をさらに盛り上げるとともに、あらゆる機会を通じて、国などへの要請活動を強力に展開するなど、札幌延伸の一日も早い実現に向けて、全力を傾注して取り組んでまいりたいと考えているところであり、議員を初めとする道議会各位の御協力を心からお願い申し上げる次第であります。
 次に、プルサーマル計画に関し、まず、有識者検討会議の最終報告案についてでありますが、プルサーマル計画につきましては、何よりも安全性の確保を最優先として、専門的な検討が求められる案件でありますことから、道といたしましては、本年5月に、地元4町村と共同で有識者検討会議を設置し、その安全性について慎重な検討をお願いいたしたところであります。
 有識者検討会議においては、検討すべき24の論点を明らかにし、独自の検討評価方法により、個別論点ごとの検討を進め、広く道民の皆様方やさまざまな立場の専門家からの御意見をいただきながら、開かれた場で、科学的かつ専門的な見地から慎重に検討していただいた結果、先般まとめられた最終報告案において、安全性は確保されるという結論に至ったものと考えております。
 このように、有識者検討会議の最終報告案が示されましたことから、道議会においても、プルサーマル計画の安全性などについて、さまざまな角度から御議論を深めていただく中で、道といたしましては、今後取りまとめられる有識者検討会議の最終報告を踏まえ、道議会の御議論はもとより、地元の御意向を十分尊重し、安全性の確保を大前提として、総合的に判断をしてまいりたいと考えております。
 なお、他県の状況などについては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、中小企業金融の取り組みについてでありますが、道といたしましては、これまでも、長引く景気の低迷や原材料価格の高騰による厳しい経営環境を踏まえ、特別対策資金の創設などの取り組みを実施してきているところであります。
 また、年末や年度末に向けて、企業の資金環境が厳しさを増すことが懸念されておりますことから、本庁及び各支庁に設置された特別相談室により、相談にきめ細やかに対応するほか、現在実施している資金調達環境の実態調査の結果なども踏まえ、金融機関等を直接訪問し、金融の円滑化に向けて、繰り返し要請を行うことといたしているところであります。
 今後におきましても、信用保証協会など関係機関や金融機関との密接な連携のもと、国の緊急保証制度や道の制度融資などが積極的に活用されるよう、中小企業の資金供給の円滑化に向けて全力で取り組んでまいる所存であります。
 次に、環境問題に関し、まず、エコポイント事業についてでありますが、環境省では、本年度から、企業などと連携をして、環境配慮型製品の購入や家庭の省エネによる二酸化炭素排出削減分を買い物などに利用できるポイントとして付与することを内容とした、環境行動促進モデル事業を実施いたしているところであります。
 こうした中で、道内においては、富良野市が、商工会議所や観光協会などと連携をして、市民や観光客を対象として実施する地域型モデル事業と、北海道環境財団が信販会社と連携をし、取得したポイントを道内外で使用できる全国型モデル事業の二つの取り組みが進められているところであります。
 また、国のこうした取り組みに先立って、京都府や横浜市が実施をした、いわゆるエコポイント事業においては、住民の環境行動が促進される一方、事業費や参加する住民、企業の確保に課題があるとされているところであります。
 道といたしましては、富良野市や環境財団におけるモデル事業の推進に向け、支援を行うことはもとより、国のモデル事業の実施状況や京都府などの先行的な取り組みなども勘案しながら、本道における温室効果ガスの排出削減につながる事業のあり方などについて検討してまいりたいと考えております。
 なお、低公害車の普及などについては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、福祉・医療問題に関し、まず、障害のある方々の就労支援についてでありますが、道といたしましては、企業と連携した取り組みが重要と考えており、障害のある方々の就労支援に積極的に取り組む企業等を認証する制度を導入することとしているところでありますが、企業に対して認証取得のインセンティブを付与するため、まず、入札については、来年度より、認証取得企業に対して、価格要素のほか、障害者への就労支援の貢献要素を勘案して落札企業を決定する仕組みを、まずは保健福祉部関係の入札業務の一部において試行的に導入する方向で具体的に検討してまいりたいと考えております。
 次に、融資については、認証取得の取り組みが、企業における障害者雇用を一層促進するとともに、地域経済の活性化に資するといった面もあるものと考えておりますことから、議員が御指摘の趣旨を踏まえ、これらの企業に対する低利の融資制度について、認証基準や資金需要を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。
 さらに、授産事業所などへの発注に関しましては、本年3月に、地方自治法施行令の一部改正により拡大された特定随意契約の活用について、庁内各部局、支庁に対し、一層の周知をするとともに、授産製品の販路拡大を図るため、既に、流通事業者において定期的に授産製品の販売フェアを開催するなどの御協力をいただいているところではありますが、議員が御指摘のように、企業における取り組みを促進するためには、まずは道みずからの取り組みを積極的に進めることが重要と考えますことから、今後とも、庁舎内の売店などにも協力を呼びかけるなど、できる限りの努力をしてまいる考えであります。
 最後に、女性の健康パスポートについてでありますが、御提案の、女性の健康パスポートなどにより、女性の方々がーー私も女性ですが、そのライフステージに応じた健康状況を記録し、常に把握できるようにしていくことは、みずからの健康管理に役立つだけではなく、医療機関など、さまざまな機関に相談する際の重要な健康情報になると考えるところであり、現在、国においても、生涯を通じた女性の健康管理に役立てるものとして、仮称ではありますが、「女性の生涯健康手帳」の作成などについての取り組みを検討していると承知いたしております。
 このようなことから、道といたしましては、これら国の動向や、12月1日に開設させていただきました女性の健康サポートセンターに寄せられた御相談などに基づく、女性の健康づくりのための課題の分析など、センターの取り組み状況を把握し、女性の健康パスポートも含め、女性の健康支援について検討してまいる考えであります。
 なお、公費負担による妊婦健診につきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 以上であります。
○議長釣部勲君 危機管理監伊東和紀君。
○危機管理監伊東和紀君(登壇)プルサーマル計画に関し、他県の状況についてでありますが、国におきましては、エネルギー基本計画や原子力政策大綱におきまして、資源の有効利用の観点から、プルサーマルの導入を着実に推進していくこととしており、電気事業者の団体であります電気事業連合会におきましては、2010年度までに、全国の16から18基のプラントでのプルサーマル実施を目指して取り組んでいるところでございます。
 他県におきましては、プルサーマル導入に必要な地元了解や原子炉等規制法に基づく国の原子炉設置変更許可を得ておりますのは、福井県の関西電力高浜3、4号機、佐賀県の九州電力玄海3号機、愛媛県の四国電力伊方3号機、静岡県の中部電力浜岡4号機の、4県で計5基ありまして、これらの電力会社では、本格稼働に向け、現在、MOX燃料の加工契約を締結し、燃料製造の段階に入っているところでございます。
 このほか、平成17年9月に島根県の中国電力島根2号機について、また、本年11月には宮城県の東北電力女川3号機について、安全協定の申し入れがなされ、現在、県などにおいて検討が進められているところでございます。
 これら6県のほかに、青森県の大間発電所については、当初より、すべてMOX燃料を使用するプルサーマル対応の施設として、本年5月に建設に着手したと承知をしているところでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 環境生活部長高井修君。
○環境生活部長高井修君(登壇)環境問題に関して、まず、低公害車の普及についてでありますが、道民生活や産業活動上、自動車が欠かせない本道にありまして、低公害車の導入は、地球温暖化対策を推進する上で重要であると考えております。
 こうした中で、道では、公用車を更新または新たに導入する場合は、原則として、すべて低公害車とすることとしており、また、グリーン購入制度におきましても、重点的に調達を推進する特定調達品目に指定しているところであります。
 平成19年度末現在の道の公用車における低公害車の導入状況は、特殊車両を除いた3062台中、約40%に当たる1323台となっており、このうち、平成19年度に更新または新規購入した150台中、現場立ち入り用の特別な用途に供する車4台を除き、すべてが低公害車となっており、着実に導入が進んでいるものと考えております。
 道といたしましては、民間企業と連携した低公害車の展示会の開催や、北海道運輸局、大学、自動車関連団体などで構成する低公害車導入促進協議会の場を活用するなどして、電気自動車を初めとする低公害車の一層の普及拡大が図られるよう取り組んでまいります。
 次に、レアメタルのリサイクルについてでありますが、レアメタルを含む使用済みの電子機器を回収し、レアメタルのリサイクルを進めることは、希少資源の確保や資源の循環的な利用を図る観点から、重要な取り組みであると考えております。
 回収に当たりましては、電子機器に含まれるレアメタルが多くの種類にわたること、また、極めて量が少ないことから、広域的、効率的な回収ルートを構築することや、機器に含まれている有害物質の適正処理の方法を確立することが課題となっているところであります。
 このため、国におきましては、今年度の補正予算事業として、効率的な回収システムの検討などを行う、使用済電気電子機器の有害物質適正処理及びレアメタルリサイクル推進事業に着手したところであります。
 道といたしましては、先進的な取り組みを実施している自治体等の情報収集に努めますとともに、国における事業の進捗状況を踏まえ、使用済み電子機器からのレアメタルの回収と有害物質の適正処理が図られるよう、対応方策について検討してまいります。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 保健福祉部長高橋教一君。
○保健福祉部長高橋教一君(登壇)妊婦健診に関しまして、公費負担による妊婦健診についてでございますが、道内市町村の回数別の状況について、昨年11月に道が実施した調査と、ことし4月に国が実施した調査とを比べますと、4回以下が、166市町村から16市町村へと大きく減る一方、5回以上が、14市町村から164市町村へと確実にふえているところでございます。
 こうした中、今般、国におきます生活対策におきまして、妊婦健診への財政支援を5回分から14回分に拡充する方針が決定されたところであり、道といたしましては、公費負担による妊婦健診の拡充につきまして、国の動向を踏まえ、市町村に強く働きかけてまいる考えでございます。
 また、これまで、安全で安心して出産できる環境づくりを推進するため、道といたしましては、国に対し、公費負担回数の増加や、新たな検査項目への財政措置を要望してきているところでございますが、議員が御指摘のとおり、妊婦の方の立場に立ち、里帰り先などの、全国一律でどこにおいても公費負担による妊婦健診を受診できるようにすることは重要と考えており、全国知事会などと連携するなどして、国に対し要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 経済部長渡辺健君。
○経済部長渡辺健君(登壇)泊プルサーマル計画に関し、道民からの御意見などについてでありますが、道といたしましては、北電のプルサーマル計画につきまして、これまで、「ご意見を伺う会」やホームページによる意見募集などにより、広く道民の皆様方からの御意見を把握しながら、有識者検討会議において議論を重ねてきたところでございます。
 いただいた御意見の中には、プルサーマルの安全性に関するもののほか、その必要性などについて、プルサーマルは、ウラン資源の節約効果が一、二割程度であり、必要性に疑問がある、核燃料サイクルは高速増殖炉が安全に動かなければ実現しないとの御意見のほか、放射性廃棄物の処理などのコスト、MOX燃料のコストなど、多数の意見が寄せられたところでございまして、道民の中にはさまざまな御意見があるものと受けとめているところでございます。
 このため、道といたしましては、寄せられた御意見について、関係機関に照会し、その結果を取りまとめ、ホームページなどで公表するとともに、国や事業者に対して、説明責任を積極的に果たすよう強く申し入れてきたところでございます。
 こうしたことを受け、国においては、プルサーマルの必要性や安全性について、その理解を深めることを目的に公開シンポジウムを開催したところであり、事業者である北海道電力においては、地元を初め、道内5都市で説明会を開催したところでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 教育長吉田洋一君。
○教育長吉田洋一君(登壇)佐藤議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、障害者の就労支援に関しまして、まず、新設校の指導内容等の工夫についてでございますが、小樽高等支援学校におきましては、就労を一層促進する観点に立って、新しい学科を設置したところでございまして、環境・流通サポート科では、ビルクリーニングなどの活動やスーパーマーケットなどにおける商品の流通に関する指導内容を、福祉サービス科では、高齢者などの介護に関する実習や商品販売など、接客サービスに関する指導内容をそれぞれ検討しているところでございます。
 これら新しい学科における教育活動の効果を高め、就労に結びつけるようにするためには、職場で実際に使われている用具や備品の整備、企業との連携なども必要になりますことから、指導内容の検討とあわせて、開校準備室を中心として準備を進めているところでございます。
 さらには、地域の方々と交流する中で実際的な作業活動を行うことは、生徒の就労に向けた意欲を高め、働く力を育てる教育的効果が一層期待できますことから、新校舎の整備に当たりましては、地域の方々と交流しやすい場の整備や指導内容などの工夫についても検討しているところでございます。
 次に、生徒の就労に向けた取り組みについてでございますが、近年、高等養護学校卒業生の企業などへの一般就労の割合が3割弱で推移しているという現状にありますことから、生徒の就労を支援するため、職業教育や進路指導の一層の充実を図っていくことが重要であると認識しておりまして、企業などでの実践的な現場実習の拡大、卒業生の就労先となる職場の開拓、就労促進のための企業や労働・福祉機関との連携などが必要であると考えております。
 こうした学校の取り組みを支援するためには、道教委におきましても、積極的に職場体験の機会を提供するなどして、生徒の就労を支援することが大切であると考えており、今後、本庁や道立特別支援教育センターなどにおける現場実習生の受け入れや、卒業生の企業などへの就労につながるような支援策について検討してまいります。
 最後に、学校支援地域本部についてでございますが、現在、道内のほぼすべての市町村において学校支援地域本部が設置される見込みとなっております。
 そのうち、既に具体的な活動が始まっている市町村では、地域住民から成る学校支援ボランティアによる、理科の実験や書道、家庭科などの学習支援、学校図書館の運営支援、水泳指導や運動部活動の支援などの活動を初め、校内の環境整備、登下校時の安全指導などの活動が行われております。
 道教委といたしましては、これまで、本庁の地域支援室や各教育局の地域支援プロジェクトチームによる市町村教育委員会の担当者を対象とした説明会の実施や、市町村向けの広報紙「地域支援室だより」を活用した情報提供などを通じ、本部設置の促進と内容の充実に向けた支援に努めるとともに、有識者の講演や他県の先進的な事例発表などを通して、本事業の目的や進め方についての理解を深めるためのフォーラムを全道4会場において開催するなどしてきたところでございます。
 明年2月には、地域コーディネーターや市町村関係者などを対象に、各地域の取り組みを交流するとともに、次年度に向けた意見交換などを行う全道規模の事業成果報告会を実施することとしておりますが、今後とも、地域全体で学校を支える取り組みの充実が一層図られますよう、こうした取り組みなどを通して、引き続き、市町村に対する支援に努めてまいる考えであります。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 佐藤英道君。
○80番佐藤英道君(登壇・拍手)ただいま、知事及び教育長からそれぞれ御答弁をいただきましたが、数点、指摘をさせていただきます。
 最初に、中小企業金融対策についてです。
 道としても、国の対策に呼応して、さまざまな対策を実施されておりますが、先ほど申し上げましたとおり、中小企業を取り巻く経営環境が今後一段と厳しくなることが懸念されておりますので、2点ほど指摘をさせていただきます。
 1点目に、緊急保証制度の対象業種についてです。
 私が中小企業者からお話を伺っている中には、例えば、今回の緊急保証制度の対象業種に土木工事業は指定されているが、この業種に関連する警備業などの業種は対象となっていない。北海道の基幹産業である農業関係の農業用機械の製造や販売などの業種が対象となっていないなどの声が寄せられております。
 道内経済が低迷している中で、道としても、このような業種の追加などについて積極的に国に働きかけを行うよう、強く要望させていただきます。
 2点目に、道の融資制度についてです。
 国の緊急保証制度は、平成22年3月まで実施されることとなっておりますが、道の原油・原材料高騰対策特別資金は、平成21年3月までの取り扱いとなっているところであります。
 道として、来年度に向けて、国の緊急保証制度に連動した新たな仕組みづくりを行うべきであります。
 次に、障害者の就労支援についてです。
 景気低迷が深刻さを増す中、本道の雇用状況は、全国と比較し、依然として厳しい状況にあり、こうした逆風の中であるからこそ、障害者の就労支援の取り組みの重要性はますます高まるものと考えます。
 まず、障害者の就労支援認証企業に対するインセンティブ付与については、入札制度における評価、道の融資制度の双方について前向きな答弁をいただきました。
 障害があっても、地域で普通に働くことができる環境づくりを進めるためには、企業と連携した取り組みが不可欠であります。
 こうした観点から、これまで我が党が強く要望してきたとおり、障害者に対する就労支援を行う企業を道が認証するのみならず、その認証を取得した企業について、入札上の優遇や道の低利の融資制度の対象とするなど、企業に対する認証取得のインセンティブを付与する具体的な対応方針が示されたことは大きな前進であると考えます。
 とりわけ、入札制度については、単なる入札への参加資格についての優遇ではなく、道の認証制度とリンクさせた上で、価格要素以外の社会貢献要素を勘案して落札企業を決定する、いわば総合的な評価の仕組みの導入に道筋をつけたものであり、画期的なものと考えます。
 今回は、保健福祉部の入札業務の一部での試行的実施とのことでありますが、保健福祉部の取り組みを検証の上、できる限り速やかに対象を拡大するよう強く要望させていただきます。
 いわゆるCSRという企業の社会的な貢献が大きく注目される昨今、環境貢献、エコロジーについては、すっかり定着した感がありますが、障害者に対する就労支援も極めて大きな社会貢献であると考えます。
 北海道発のこうした取り組みが、全国に、社会全体に大きく広がり、企業による障害者の就労支援が当たり前となるよう、知事が先頭に立って、今後のさらなる積極的な取り組みを期待したいと思っております。
 また、新設の高等支援学校に設置される環境・流通サポート科については、生徒がビルクリーニングの技術を学ぶ予定とのことでありますが、こうした学科を学んだ多くの生徒たちが、卒業後、就労することができるよう、道教委を挙げた取り組みに期待するとともに、道の認証制度などを活用し、受け入れ企業が、道の施設などの清掃業務の受託や低利融資などを通じ、障害者の雇用を維持し続けられる環境を整備することが極めて重要であることを指摘させていただきまして、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)
○議長釣部勲君 佐藤英道君の質問は終了いたしました。
 議事進行の都合により、暫時休憩いたします。

                                                                             午前11時48分休憩   

                                                                             午後1時5分開議 
   
○副議長鰹谷忠君 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 休憩前の議事を継続いたします。
 大河昭彦君。
○29番大河昭彦君(登壇・拍手)通告に従いまして、当面する諸問題について知事にお尋ねいたします。
 最初に、経済対策への取り組み姿勢についてでありますが、周知のとおり、政府は、本年8月、総合経済対策を決定いたしました。別名・安心実現のための緊急総合経済対策と呼ばれるものであります。
 生活者の不安を解消し、持続可能な社会への変革を加速し、成長力の強化をねらいとする3本の柱を立て、今年度予算の前倒し、さらには、補正予算や来年度予算を通じて、切れ目のない施策の実行を目指すものとされております。既に、その第1弾は、さきの臨時道議会でも関連予算の審議が行われたところであります。
 政府が打ち出す一連の追加経済対策の中には、真の景気対策と言えるかどうか、その経済効果に疑問を呈する意見もあるなど、にわかに賛否を決めかねる政策もあり、迷走していると思われます。
 しかし、今日のように、極めて深刻な経済状態に置かれている本道においては、国も地方も、互いに知恵を出し合い、何としてもこの非常事態を乗り切るといった強い決意と果断な政策の実行が求められているものと受けとめているのでありますが、知事はどのように認識されているのか、まずお伺いいたします。
 次に、対策の積極的推進についてであります。
 米国に端を発した金融不安は、先進国はもとより、新興国にまで大きな影響を及ぼしております。株安、円高に加え、世界同時不況の現状では、内需の拡大に活路を見出す以外に有効な手だてが見当たりません。
 特に、道内においては、公共事業などによる雇用の促進や、減税、中小企業に対する貸し渋りなどの弊害を防ぎ、企業の倒産防止を図るなど、制度融資の円滑な運用が強く望まれます。さらに、道内の基幹産業である農林水の1次産業に対するきめ細かな手厚い配慮も欠かせません。
 道としても、この際、国と道の対策の相乗効果を高めるため、政府の追加経済対策に呼応しながら、道内の景気や経済、道民の暮らしに焦点を当てた対策に思い切った予算の投入を行い、積極的な取り組みを進めてはいかがかと考えますが、知事の所見を伺います。
 次に、道独自の経済対策の必要性についてであります。
 国の緊急総合対策には、中小企業や地域経済の活性化、介護、医療、雇用などの諸対策が盛り込まれ、今後、減税絡みの生活関連対策なども予定されております。
 しかし、経済対策の議論は、本定例会を除くと、明年の当初議会まで知事と議論をする場はないわけであります。
 そこで、あえてお尋ねするわけでありますが、知事は、道独自の緊急経済対策の必要性をどのように受けとめておられるのか、伺います。
 必要な事態が生ずれば、今後、いつでも本議会に追加提案する用意があるのかどうかも含めて、知事の考えをお聞かせください。
 次に、中小企業金融対策についてであります。
 年末を控え、中小企業の資金繰りは大変な時期を迎えます。企業倒産も気がかりであります。
金融危機や株安など世界同時不況の影響は、国内の金融機関にも大きな影響を及ぼしております。
 このため、金融機関の貸し渋りを指摘する声もあり、信用保証協会と金融機関のはざまで戸惑う中小企業も多いのであります。
 道も実態調査を実施するとのことでありますが、この際、融資を望む企業や融資を断られた企業などからも融資をめぐる事情を聞き、中小企業振興のための望ましい融資や助成のあり方について工夫、改善すべきと考えますが、見解を伺います。
 次に、道独自の財源確保などについてであります。
 麻生首相は、日本経済は全治3年と、所信を表明されました。仮に、向こう3年で日本の景気や経済がよくなるとしても、全国に比べ一段と重体に陥っている道内の景気や経済は、よほどしっかりとした治療を施さないと、長引く不況から抜け出すことは極めて難しいものと思われます。
 道としては、財政収支の的確な見通しを立てながら、厳しい財政事情のもとでも、事務事業の一層の見直しや、道の一部関係団体に見られる、いわゆる埋蔵金なども活用しながら、財政の機動的な運用を図り、道内経済の活性化と道民生活の安心、安全の確保のため、最大限の努力をすべきと考えます。
 道税収入は、昨年6月からの税源移譲措置にもかかわらず、実質で大きく減少しており、景気の後退で、前年同期に比べ70億円落ち込むとの報道もあり、収支不足がさらに拡大することも懸念されます。
 これは、依然として足腰が弱い企業が多いからであり、地場の中小企業を強くする中長期的な対策が必要であります。厳しい財政事情のもとであっても、関連予算の配分には十分配慮した上での景気対策の強化が必要と考えますが、見解を伺います。
 次に、関与団体の内部資産等の活用についてであります。
 道の関与団体の見直しに関し、関与団体点検評価結果を取りまとめたところであります。財団法人と社団法人を合わせた97の関与団体にある245億円の内部留保額についてどう受けとめておられるのか、また、その活用の可能性についてどう考えておられるのか、あわせて伺います。
 次に、道有財産の売却についてであります。
 道は、遊休資産売却促進方針において、できる限り売却収入を上げることを目指すとしております。道財政が大変厳しい中では、一概に否定できませんが、道としては、財政の収支見通しなども勘案しながら、中長期的な観点に立って売却収入の目安などを検討しておく必要もあると思いますが、見解を伺います。
 経済対策と財政再建との関連についてですが、麻生首相は、当面は景気対策、中期的には財政再建、中長期的には改革による経済成長と、3段階のステップを踏む考え方を示されました。
 場合によっては、財政再建が後回しになることを示唆しているとも受け取れるのでありますが、いずれにしても、政府は、これまでの緊急経済対策に引き続き、これからも新たな対策を打ち出してくるものと思われます。
 国が推進する対策については、国と一体となって対策を進める地方自治体にとって、費用負担の面で気がかりな点も少なくはありません。
 国が主導する対策に自治体側も応分の負担をすべきかどうか、考え方はいろいろあるものと思われますが、財政が逼迫している道や道内市町村の深刻な実態を踏まえ、知事はどのような見解をお持ちか、伺います。
 また、緊急対策は今後も継続することが想定されますので、財源確保の問題については、必要に応じ、緊急経済対策向けの必要財源の確保に関する方策について、国に対して意見を申し入れるべきと考えますが、知事の見解をお聞かせください。
 次に、新たな社会資本整備の方針についてであります。
 景気の低迷が続く本道の場合、建設業の振興を図ることが、地域経済の活性化や雇用促進に大きな効果を発揮することは言うまでもありません。
 道においては、今年度からスタートした新・北海道総合計画の特定分野別計画として、新たな社会資本整備の方針を目下検討中であります。
 限られた財源の中で、選択と集中の視点に立った社会資本の整備を戦略的、集中的に進めることをねらいとしております。
 しかし、道内の経済対策や雇用対策の緊急性が求められているときに、この方針がいまだに策定を見ないことは、道内建設業の実態をないがしろにするものではないかといった業界の厳しい意見もあります。
 現在、新たな社会資本整備の方針は原案が示されておりますが、策定を急ぐべきと考えます。まず、この点について伺います。
 道財政の中長期収支試算によりますと、投資的経費については、短期間での急激な削減を実施した場合の地域経済への影響を配慮し、7年間の推進期間内で計画的な縮減を図るとしております。
 私は、社会資本の整備により内需拡大が図られるものと考えておりますが、知事はどのような見解をお持ちか、伺います。
 また、依然として景気の低迷が続く道内における公共事業や単独事業などによる社会資本の整備について、道として、今後どのような方針で対処するのか、財源問題も含め、知事の見解を伺います。
 この方針が策定されても、社会資本整備計画期間である10年間の事業量や資金計画が出なければ、方針を定める意義がどれほどあるのか、疑問であります。
 道内経済がますます冷え込んでいく中で、社会資本の整備を通じた経済の活性化や雇用を確保するため、社会資本の整備については、国も地方も一体となった事業計画や事業量の大枠を示し、計画的な推進を図らなければ、景気の浮揚効果がなかなか上がらないのではないかと思いますが、知事はどのように受けとめておられるのか、伺います。
 この際、社会資本の整備が財政再建計画の単なる削減対象となるだけでは、道内の緊急経済対策の即効性は期待できないことを強く申し上げておきたいと思います。
 次に、公共土木施設の維持管理について伺います。
 現在、道が検討中の新たな社会資本整備の方針では、公共土木施設については、戦略的、効果的な施設整備に加え、適切な維持管理を基本姿勢として位置づけております。
 端的に申し上げれば、新たな施設整備はなるべく控え、維持管理の費用についても、できるだけ節約することを目指すものと受けとめております。
 道財政が逼迫している状況でありますから、抑えるところは抑えていくことも必要ではありますが、平成20年度予算は、10年前の予算に比べ、半分程度に減額されており、本年2月に「新たな行財政改革の取組み」が改訂され、平成20年度は9%、21年度から26年度までは7%の削減の方向が示されております。
 各種の統計や計画に類する書類、パンフレットなど、徹底した節減を図るべき分野はまだまだ節減が足りない野放しの中で、公共土木施設の維持管理経費を必要以上に節減し、道民の安心、安全を損なう結果になるようなことは許されません。
 冬期間の除排雪、道路、河川の草刈りを含めた維持管理は、家庭生活に置きかえますと、生活の最小限のベースであり、必要不可欠の分野であると考えます。
 このようなことを踏まえ、今後、どのように公共土木施設の維持管理を行おうとしているのか、知事の見解を伺います。
 また、公共土木施設の維持管理については、地域住民の声もよく聞き、その時々の状況に応じ、もう少し弾力的に行うことができるよう、維持管理のあり方については、一律ではなく、地域の自然的・社会的条件などに配慮し、十分検討すべきと考えますが、あわせて伺います。
 施設整備には一定の計画期間が必要であり、施設整備が進めば進むほど維持管理経費は増加します。新設も、維持管理も、長期的な視点に立って、むだのないように整備することは言うまでもありません。
 社会資本の整備は、人間が、経済活動や事業活動、生活をする上で欠かすことのできない施設であり、同時に、建設業や関連産業の振興、景気や雇用の確保にも大きな役割を果たします。
 地方交付税の減額は、公共事業などの削減に結びつくため、地域の景気対策が一層収縮することを懸念しております。
 かつて、公共事業はむだ遣いの典型として批判されたこともありますが、本当に必要な施設は整備しなくてはならないものであり、景気低迷が一段と進んでいる今日、公共事業は、新たな視点からの出番が待たれているのではないでしょうか。知事の考えをお聞かせください。
 少なくとも、維持管理だけは十分に行い、施設を長期間大事に使用できるよう、道としては十分に配慮することが必要であります。道が進めている公共施設の長寿命化にとっても大事なことであります。
 さらには、新設の施設についても、できるだけ安全で長持ちのする、維持管理もできるだけ手のかからない、新たな技術などについて検討する必要があるものと考えますが、いかがでしょうか。
 国の分権化の検討に関する中央段階の動きの中で、国道や1級河川の一部については都道府県に維持管理の権限を移譲する方向が打ち出されておりますが、私の地元である滝川市を含め、道内市町村のほとんどは、その維持管理財源が確保されるかどうか不透明なことから、反対しており、問題点はいろいろあります。
 国が管理しているこの種の公共施設の一部を都道府県に移譲するという発想自体について、知事御自身はどのように受けとめておられるのか、伺います。
 また、それが、現在の北海道にとって意義のあることなのかどうかについても見解をお聞かせください。
 さらに、これらに関連して、開発局などの統廃合をめぐる問題についても、あわせて伺います。
 次に、国などへの提言について伺います。
 道州制のあり方については、国の関係審議会を初め、政治・経済団体などでも、さまざまな視点から検討が進められ、提言も行われております。最終的に、どのような考えをいつまでにまとめ、いつから実現するかは、全く見当がつかない段階にあります。
 しかし、おおむね共通しているのは、公共土木施設などの社会資本施設の整備は、原則として、道州が所管することになりそうだということであります。
 知事は、この際、道としての見解を、国や全国知事会、関係団体に提言する考えはないのかどうか、伺います。
 最後に、プルサーマル計画についてお尋ねいたします。
 既に他会派からも質問が出ておりますので、私からは端的に伺います。
 本年7月に開催された洞爺湖サミットにおいては、温暖化対策の重要性が認識されたことは周知のとおりであります。
 また、昨年度の国内における二酸化炭素排出量の増加原因が、中越沖地震による原発の稼働中止に伴う化石燃料の消費量増加が主因とされております。原子力のクリーンエネルギーとしての重要性が改めて確認されたものと受けとめております。
 北電のプルサーマル計画に対する有識者検討会議の最終報告案も出されたところであり、道としても、そろそろ結論を出すべき時期ではないかと考えますが、知事の見解をお伺いし、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
○副議長鰹谷忠君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)大河議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、北海道経済の再生に関し、まず、私の経済対策への取り組み姿勢についてでありますが、原油・原材料価格の高騰に続く世界的な株価の大幅な下落や急激な円高などは、我が国全体の経済や暮らしに深刻な影響を及ぼしているところであり、これまでも、全国に比べ景気回復がおくれていた本道経済にとって、大変厳しい状況にあるものと認識をいたしております。
 道といたしましては、このような大変に厳しい現状認識のもとで、11月6日に開催された臨時会において、関連予算を可決いただいた緊急総合対策の推進に全力で取り組んでいるところであり、今後とも、経済情勢に十分留意し、国との連携を図りながら、道民の皆様方の不安や負担が少しでも緩和されるよう、最大限努力をしてまいる考えであります。
 次に、経済対策の推進についてでありますが、国においては、10月16日に緊急総合対策に係る補正予算が成立し、さらに、10月30日に追加の経済対策を取りまとめ、現在、その実施に向けた補正予算の検討が進められているものと承知をいたしております。
 先般取りまとめられた国の追加経済対策については、生活者の暮らしの安心、金融、経済の安定強化、地方の底力の発揮の三つの分野の対策を重点的に実施することなどを柱としており、本道経済のために必要な対策が一刻も早く実行されることを期待いたしているところであります。
 道といたしましては、こうした国の対策の内容や補正予算の動向把握に努め、道民の皆様方の不安や負担が少しでも緩和されるよう、役割を果たしてまいる考えであります。
 次に、道の対策についてでありますが、道では、道内経済をめぐる厳しい現状を踏まえ、さきの第3回定例会と臨時会において関連予算を可決していただいた、原油・原材料価格高騰対策、道民生活の安心確保対策、中小企業対策などの緊急総合対策に全力で取り組んでいるところであります。
 さらに、現在、中小企業の資金調達環境の実態調査など、経済情勢の実態把握に努めているところでありますが、こうした道内経済の実情や国の動向にも留意し、時期を失することなく、必要な対応に万全を期してまいります。
 次に、経済活性化に向けた取り組みについてでありますが、道といたしましては、持続可能な行財政構造の確立を図るためには、公的需要に大きく依存する経済構造から、民間主導の自立型経済構造への転換を進め、道内経済の活性化を図ることが不可欠と考えております。
 このため、北海道経済活性化戦略ビジョンを策定し、現在、このビジョンに沿って、さまざまな施策の展開に努めているところであります。
 他方、道財政は、本年度当初予算段階で、新たな収支対策を講じても、なお収支不足額が見込まれる中で、道税収入予算額の確保が極めて厳しい見通しに置かれているところであります。
 このような状況にはありますが、私といたしましては、今後とも、行財政改革を着実に進めながら、地域と経済の活力を維持向上させる取り組みを全庁挙げて総合的に取り組むとともに、国の2次補正予算についても適切に対応するなど、本道経済の活性化に向けて、できる限り努めてまいりたいと考えております。
 次に、関与団体の内部留保についてでありますが、本年度の政策評価においては、道の関与団体となっている財団法人及び社団法人の97団体について資産の総点検を行ったところであり、道財政が依然として厳しい状況に置かれておりますことから、道の関与団体にあっては、これまで以上に道政への協力をお願いしたいと考えており、内部留保の活用により、道の補助金の縮減や公益事業の充実について検討するよう、意見を付したところであります。
 今後、具体的な対応策などを検討した上で、公益法人制度改革に伴う新法人への移行の動向を踏まえながら、取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 次に、必要な財源の確保などについてでありますが、国が示した対策について、道や市町村がこれに呼応する対策などを検討するに当たっては、深刻な経済情勢を勘案するとともに、地方自治体をめぐる極めて厳しい財政状況を踏まえながら、道民生活の安心確保対策や中小企業対策などが真に効果的なものとなりますよう、それぞれの内容や必要性を十分吟味することが重要と認識いたしております。
 また、こうした対策の実施に当たりましては、地方への財政措置が十分に行われる必要がありますことから、道といたしましては、これまでも、国に対して、道や市町村の厳しい財政状況を初め、地域の実情を踏まえた地方への財政措置を要請してきたところであり、今後とも、時期を失することなく、地方への財政措置の充実を国に強く働きかけてまいる考えであります。
 なお、道有財産の売却などにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、今後の社会資本の整備についてでありますが、人口減少や高齢化に対応した安全、安心な地域社会の構築や、総合的な交通ネットワークの形成、さまざまな産業の基盤づくりなどの、北海道の将来にとって必要な社会資本の整備を進めることは今後とも重要であり、また、その整備に伴って、雇用や景気の下支えにも一定の効果が期待されるものと考えております。
 今後の整備に当たっては、本年2月に改訂した「新たな行財政改革の取組み」の収支対策を基本としつつ、その時々の収支見通しや諸情勢も見きわめながら、限られた財源を有効に活用し、効果的、効率的な社会資本の整備に努めてまいる考えであります。
 次に、計画的な社会資本整備についてでありますが、国においては、道や市町村、経済界などとの連携のもと、新たな北海道総合開発計画や社会資本整備重点計画を策定し、北海道の社会資本整備を効果的に進めることといたしているところであります。
 道におきましては、こうした国の施策と相まって、地域の実情に十分配慮し、道内各地域にとって必要な社会資本整備が図られますよう、財政負担の可能な範囲で、今後とも必要な事業量の確保に努めてまいります。
 次に、公共施設の維持管理についてでありますが、道路や河川などの公共施設は、本道の産業活動や道民の暮らしを支える重要な基盤であり、これまでも、効率的、効果的な維持管理に努めてきたところであります。
 こうした中、これらに係る予算については、これまで、業務の民間委託を初め、除雪や排雪の出動回数の見直しを行うなどして、ピーク時の2分の1程度となっているところでありますが、これに関して、道民の皆様方からの厳しい御意見も年々増加いたしているところであります。
 このような中、道では、気象条件などの地域特性を考慮するとともに、住民や市町村などの御意見も伺いながら、維持管理に係る基本方針を策定し、今後とも、道路や河川などの適切な維持管理を通じ、道民の皆様の安全で安心な暮らしを守ってまいりたいと考えております。
 次に、社会資本整備の必要性についてでありますが、本道は、国内の他の地域と比べ、広大な面積を有し、また、我が国最大の食料供給地域として重要な役割を担っておりますことから、交通、物流を初め、農林水産業などに係る基盤の整備や、道民の皆様方が安心して生活できる基盤の整備が重要であり、今後とも、力強い経済構造や安全で快適な暮らしの実現に向けて、必要な社会資本の整備を着実に進める必要があるものと考えております。
 また、高度経済成長期に整備された社会資本の劣化や耐用年数の到来により、維持管理や更新に要する費用の増加が懸念されておりますことから、このたびお示しをした「ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」案においては、今後の社会資本整備に当たって、選択と集中の観点に立った戦略的、効果的な整備と、既存ストックの有効活用や適切な維持管理を図ることを基本といたしているところであります。
 道といたしましては、今後とも、選択と集中の観点をより一層明確にし、北海道の将来にとって必要な社会資本の整備を着実に進めていきたいと考えております。
 次に、道路、河川の権限移譲などについてでありますが、地方分権を進める上では、地方にできることは地方へという観点から、国と地方の役割分担を見直し、必要な事務、権限を地方に移譲していくことが肝要と考えております。
 現在、国と協議を進めている国道や1級河川につきましては、こうした観点で役割分担のあり方を検討しているものでありますが、国道や河川の権限移譲に当たっては、将来にわたる確実な財源措置を含めた十分な制度設計がなされることが前提条件であると考えております。
 移管の検討候補として国から示された国道と1級河川につきましては、道内の市町村に対して御意見を伺うとともに、国に対しては、個別の国道、河川ごとに、今後の事業計画などの情報提供を求めているところであり、今後さらに、広く道民の皆様方のお声などを十分にお伺いしながら、検討をしてまいる考えであります。
 また、開発局を初めとする国の出先機関の見直しにつきましては、地方の意見を聞きながら、国と地方の役割分担や財源移譲も含めた制度設計、我が国における北海道の役割などを踏まえて、検討されるべきものと考えております。
 次に、道州制のあり方などについてでありますが、道におきましては、昨年度取りまとめた、地域主権型社会のモデル構想2007において、地域主権型社会のもとでの、国、道州及び基礎自治体である市町村の役割分担についてお示しをし、道内外に発信をいたしているところであります。
 その中では、補完性の原理に基づき、市町村は、道民の暮らしや地域の産業振興にかかわる行政サービスを幅広く担い、次に、道州が、市町村の区域を超える広域事務や連絡調整事務、さらには高度な専門性などを有する事務を担い、国の役割は、外交や安全保障など、国家として本来果たすべきことなどに限定されるべきと考えております。
 道といたしましては、これまでも、こうした考え方を、国の道州制ビジョン懇談会や全国知事会などで主張してきたところであり、今後とも、道の考え方を道州制の制度設計にしっかりと反映させてまいりたいと考えております。
 なお、新たな整備方針の策定などについては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 最後に、プルサーマル計画についてでありますが、プルサーマルは、使用済み燃料を再処理し、有用な資源を回収して、再び燃料として原子力発電所で利用するものであり、全国においては、地元の了解や国の許可を得て、既に、佐賀県や愛媛県など四つの電力事業者において燃料製造が進められているところであります。
 道においては、本年4月18日に、北海道電力から、安全協定による事前協議の申し入れを受け、地元4町村と共同で有識者検討会議を設置し、プルサーマル計画の安全性について、科学的、専門的な見地からの検討をお願いいたしたところであり、検討会議においては、開かれた場における8回にも及ぶ会議での審議や現地調査の結果、このたび、安全性は確保されるという趣旨の最終報告案がまとめられたところであります。
 道といたしましては、今後取りまとめられる有識者検討会議の最終報告を踏まえ、道議会での御議論はもとより、地元の御意向も十分に尊重し、安全性の確保を大前提として、総合的な観点から適切に判断をしていくことといたしているところであります。
 以上であります。
○副議長鰹谷忠君 総務部長宮地毅君。
○総務部長宮地毅君(登壇)道有財産の売却についてでありますが、道では、危機的財政状況にかんがみ、平成18年11月に遊休資産売却促進方針を定め、遊休資産の集中的かつ緊急的な売却を進めているところでございます。
 遊休資産の処分につきましては、本年の2月に改訂いたしました「新たな行財政改革の取組み」に沿って、毎年度、未利用地等の実態調査を行い、それぞれの管理や処分の方法等を中長期的観点に立って検討した上で、売却処分の対象とした物件につきましては、まず、国や市町村など公的機関への処分を働きかけ、次に、一般競争入札などにより、民間の方々への処分を行っているところでございます。
 毎年度の歳入見込みにつきましては、こうした遊休資産の処分の見通しを中長期的に立てた上で、毎年度の売却収入の目標額を定め、歳入予算に計上しているところであり、今後とも、道の財政状況を見きわめながら、厳しい不動産市況の中ではありますが、歳入の確保に向けて一層努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 企画振興部長成田一憲君。
○企画振興部長成田一憲君(登壇)新たな社会資本の整備方針の策定についてでございますが、道においては、限られた財源の中で、社会資本の効果的、重点的な整備を図るため、平成17年度から19年度までの間、北海道社会資本整備重点化プランに沿って、北海道にとって必要な社会資本の整備に努めてきたところであります。
 この重点化プランにかわり、このたびお示ししております「ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」案は、新・北海道総合計画の特定分野別計画として、平成20年度からおおむね10年間の社会資本整備の基本的な考え方を示すとともに、選択と集中の観点をより一層明確にし、北海道にとって必要な社会資本整備を着実に進めるための指針として策定しようとするものでございまして、今後、各市町村に対して、この方針案に対する意見照会を行い、年内を目途に方針を策定し、道の来年度以降の予算編成や、毎年度の国費予算要望に反映してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 経済部長渡辺健君。
○経済部長渡辺健君(登壇)北海道経済の再生に関し、中小企業融資などについてでありますが、道の制度融資にあっては、金融機関との協調関係のもと、中小企業のニーズに対応した資金が円滑に供給されることが不可欠でありますことから、地域中小企業金融懇談会などによる実態把握に努めるとともに、本庁及び各支庁に設置した特別相談室での相談を通じ、できる限り企業の生の声を伺うよう努めているところでございます。
 特に、最近の世界的な金融市場の混乱などにより、中小企業の資金調達環境の悪化が懸念されていることから、全道14カ所で開催した意見交換会で寄せられた意見、御要望に加え、現在実施しているアンケート、さらには聞き取り調査を実施するなどして、きめ細やかに融資環境の実態把握に努めてまいる考えでございます。
 道といたしましては、今後とも、こうして得られた情報などをもとに、金融機関や信用保証協会に対し、実情に応じた弾力的な融資等について繰り返し要請を行いますとともに、必要に応じて、制度の改善に努めてまいる考えでございます。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 建設部長猪俣茂樹君。
○建設部長猪俣茂樹君(登壇)社会資本の整備に関しまして、新たな技術の活用などについてでありますが、道では、これまで整備してきた橋梁などの施設を、大切に、かつ有効に使い続けることにより、更新費用の平準化やライフサイクルコストの低減を図ることを目的に、公共施設の長寿命化の取り組みを進めているところであります。
 また、施設の整備に当たりましては、これまでも、橋げたに塗装を必要としない鋼材や、ダムの取水設備などに腐食しにくいステンレスを使用するなど、維持管理コストの低減に取り組んできたほか、耐久性にすぐれた継ぎ目のない構造の橋梁や、摩耗に強いアスファルト舗装の施工を行ってきたところであり、平成21年度には、下水処理施設におきまして、発生するメタンガスを発電に活用する技術を用いることとしております。
 道といたしましては、今後とも、道民の皆様にとりまして安全で安心な施設づくりを進めるため、引き続き、こうした技術などを活用していくとともに、長寿命化に有効な新たな技術などが開発された場合には、その活用についても積極的に検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 大河昭彦君の質問は終了いたしました。
 中司哲雄君。
○45番中司哲雄君(登壇・拍手)(発言する者あり)通告に従い、二つの問題について質問させていただきます。
 まず最初に、北海道の自立について、北海道と人口や気象条件の似通った北欧の2カ国との比較をしながら、質問をさせていただきます。
 北海道は、人口が560万人で、冷涼な気候になっておりますけれども、デンマークは540万人、フィンランドは530万人で、気候条件も非常によく似た国々であります。
 デンマークは、GDPが2588億ドルで、国民1人当たりは4万7757ドルとなっております。
 また、フィンランドのGDPは1954億ドルで、国民1人当たりは3万7263ドルと、1万ドルほど低いのでありますけれども、北海道の総生産は、円でいえば20兆9433億円で、これは2005年の統計ですので、1ドルが118円として計算すると、1747億ドルで、道民1人当たりでは3万1197ドルとなります。フィンランドよりも6000ドル以上低いという実態になっております。
 これら2カ国と比較しても、北海道はかなり低い水準にありますけれども、独立国と一地方の差はありますけれども、なぜこのような差があるのか、今後、自立できる北海道をどのようにしてつくっていくかについて質問してまいります。
 まず、分権の考え方についてであります。
 国の地方分権改革推進委員会で、一つの県で完結する直轄国道の管理の地方移管あるいは河川管理の移管などの分権改革が検討されております。北海道においては、一つの支庁で完結する河川や国道がその対象とされております。
 また、北海道開発局の廃止や縮小、地方支分部局の廃止も検討され、おくれている北海道の社会資本整備に大きな不安を持っております。
 このような地方分権の考え方は、小さな政府で行政コストを下げる一方、民間の競争による社会の活性化という手法を目指した、規制緩和を伴ったものを目指していると見られております。
 規制緩和は、ある部分では成功し、日本においては、自動車産業などで顕著に景気拡大がなされましたが、また、ある部分では格差拡大という弊害ももたらしました。
 日本は、明治維新以来、中央集権が長く続いてきましたけれども、今の日本の結束力のなさを見ると、この程度の広さの日本に本当に地方分権が必要なのか、そういう疑問も持たれるところであります。
 知事は、本当に、この国や北海道で地方分権が最良の制度だと考えているのか。最良と考えるのであれば、どのような形の地方分権がふさわしく、それによって何を変えることができると考えているのか、お伺いいたします。
 北海道と都道府県の平均を見ると、平成16年度における財政力指数は、都道府県平均が0.41なのに対して、北海道は0.35とさらに低く、財政的自立の道が遠いことを示しております。
 私どもは2004年にヨーロッパで海外調査を行いましたが、当時のドイツにおける税配分は、所得税では、地方自治体にまず15%を配分した後、国と州で半分ずつ分配し、法人税は、国と州で半分ずつで、総体では、国が42%、州が40%、EUに5%の割合で配分されておりました。
 さらに、このような配分によっても州ごとの財政格差を是正できなければ、州間調整をする制度もあって、制度上、国と州は平等になっております。
 我が国のように、補助金や事業交付金あるいは交付税配分に中央要請を繰り返す仕組みにはなっておりません。
 知事は、今後、道州制などを通じ、一層の地方分権を目指すとしておりますけれども、このような財政制度も含め、どのような形で財政の自立を考え、どのように実現に向けて働きかけをしているのか、お伺いいたします。
 知事は、平素から、この広大な大地と自然に恵まれた北海道で、最も適した産業である農林漁業といった1次産業により産出される産品に付加価値をつけ、また、物づくり産業を育成して、北海道の経済力を高めると話されております。
 しかしながら、冒頭で述べた北欧2カ国との比較をすると、デンマークは、輸出が836億ドルに対し輸入は743億ドルで、約90億ドルの黒字、フィンランドでは、653億ドルの輸出に対して595億ドルの輸入で、約60億ドルの黒字であるのに比べて、我が北海道は、505億ドルの移出額に対して761億ドルの移入で、差し引き256億ドルもの赤字となっております。
 産業別では、北海道が基幹産業としている農林漁業の分野では、意外でしたけれども、デンマークは49億ドル、フィンランドは50億ドルに対して、我が北海道は62億ドルと、若干上回っているものの、鉱業、製造業では、両国が、374億ドルと396億ドルなのに対して、北海道は166億ドルと、半分以下になっております。
 一方、建設業は、両国とも100億ドルであるのに対して、北海道は136億ドルとなっており、公共事業依存の傾向が強いことが読み取れます。
 このことは、道内総需要額の構成比率でも、北海道の公的需要が33.4%と3割を占めるのに対して、全国では22.8%となっていることを見てもわかります。
 よく言われる2兆円の域際収支赤字ですが、このことが、北海道が自立できずに、公的需要を確保するための陳情行政に終始しなければならない原因となっていることは、私が言うまでもないことだというふうに思います。この差が、北海道の自立を妨げる決定的な要因となっていると思われます。
 知事は、就任以来、このことを十分認識した上で、住んでよかったと思える北海道づくりのために、1次産業はもとより、観光や情報、バイオなどの先端産業の育成推進とともに、物づくり産業の育成を行うとしてきましたが、具体的にどのような成果が見られるのか、お伺いします。
 そしてまた、今後、こうした物づくり、先端産業分野の育成推進をどのように図っていく考えか、短期的視点、長期的視点に立った考え方をあわせてお伺いいたします。
 次ですが、北海道は、全国土面積の20%を占める広い面積を有しており、食料自給率は、今では200%を超えるまでになっております。
 平成18年に策定された北海道農業・農村振興計画の中では、平成27年までに242%にまで引き上げると試算をしております。具体的にどういう施策を施すことで引き上げが可能と考えているのか、まずお伺いいたします。
 また、国は、自給率を45%から50%に引き上げるという方針へ転換いたしましたけれども、北海道の広大な土地を生かして、将来、さらに道内の生産力アップを図っていくとすれば、どのような方策を加える必要があるのか、お伺いいたします。
 さらに、北海道農業の生産性を上げるためには、農地基盤や草地基盤などの整備が重要な要素となります。農業者自身の努力と政策的な支援誘導が不可欠と思いますが、北海道として、財政立て直しの中でどのような施策を持って進めていくのか、お伺いします。
 酪農は、牛乳の生産増を期待されていながら、経営環境の悪化の中、この時期をとらえて生産中止あるいは離農する農家がふえております。
 また、畑作や稲作農家でも同様の傾向が出ており、19年度では、18年度より若干減ったとはいえ、1095戸にも及んでおります。
 特に、上川、空知の稲作農家の離農が全体の54%と、半分を超えており、その理由は、後継者問題と労働力不足が8割を占め、離農した世帯主の平均年齢も65歳を超えていること、保有農地面積が、酪農以外では10ヘクタール未満の階層が約75%を超えていることなどを見ると、若い後継者にとっては、経営規模や所得に魅力がなく、経営を引き継がない例がふえていることについては理解できます。
 このことは、農村人口の年齢構成を見ても顕著で、特に、人口集中地区以外の専業地域での65歳以上の割合が25%を超えており、将来、さらに戸数が減っていくことが予見されます。
 また、1戸当たりの農業所得、農業所得率も、平成15年をピークに年々減少しており、平成18年の数字では、15年に比べて、額で約100万円、率で5.7%下がっており、飼料や資材価格が上がった19年やことしは、さらに下がっていると思われます。
 北海道の販売農家戸数は、平成17年で5万1990戸となっており、毎年1000戸以上離農していることを考えると、今年度末では4万9000戸を割っていると考えられます。
 こうした中で、新規就農者を見ると、新規学卒者やUターン就農者に新規参入者の88戸を加えても、650人でありまして、平成13年以降、若干ふえているとはいっても、平均すると670人程度にしかならないのであります。
 ちなみに、私が就農した40年前は1万5000人ぐらいと言われておりましたから、全く隔世の感がいたします。
 経営の人的サイクルを30年と見ると、この間に2万戸程度しか新しい担い手が確保できないということになります。この中には、投資して規模拡大をしている酪農家も含まれており、離農の増加は、増産への期待にこたえられない原因にもなっております。
 今後の担い手確保がさらに重要な課題となってきていますが、どのような方策で対処する考えか、お伺いいたします。
 次に、原産地表示についてお伺いいたします。
 ことしは、中国産冷凍ギョーザ事件や農薬残留輸入アクセス米の不正流通問題、中国産乳製品へのメラミン混入事件など、主として、中国からの輸入食品の安全性が問題となる事件の目立った年でありました。
 特にアクセス米を一部原料に使ったお菓子やもち製品、かびた米からつくったでん粉の混入などは、最終製造業者が知らずに使ったことを考えると、これらの製造業者も被害者と言えます。
 このような事件から、消費者の食品に対する見方は一段と厳しくなり、一部で混乱も招いております。
 北海道としては、信頼がある道産品をより有利に販売する戦略も含めて、肉や魚、野菜といった1次製品だけではなく、加工製品にも、その原料まで原産地表示を義務づけ、より高い付加価値をつけた価格で販売するべきと考えますが、知事の御見解をお伺いします。
 これまで述べて質問してきた物づくり産業の育成や、農林水といった1次産業のさらなる生産性の向上には、試験研究機関の役割は大きく、戦略的部門であるとも言えます。
 さきに同僚の八田議員も質問したことでありますが、特に農業における品種改良や技術開発、アキサケのような魚の回遊が変化していることなどには、地域事情をよく知る研究機関の調査や原因究明は欠かせないものであります。その成果次第では、北海道の1次産業の生産力や付加価値を大きく発展させることもできます。
 道は、試験研究機関の体系整備と相互連携を目指すとして、単一の独立行政法人制度を導入しようとしておりますが、このような視点に立ったとき、北海道直属の研究機関でなくなった場合、これまでのような地域密着型の試験研究機能が後退することはないのか、お伺いいたします。
 また、さきに独立行政法人化された国立大学のように、年々、予算の削減が行われて、成果主義の研究機関にならないかとの心配も出ております。
 道は、このような疑問にどうこたえ、今後の北海道発展にどのように生かしていけると見込んでいるのか、お伺いいたします。
 次に、高速道路網の整備促進についてお伺いいたします。
 このようにして生産された産物や製品を、道外へ移出したり、海外へ輸出するには、集約された積み出し港や空港機能の整備と、そこへスムーズに、しかも早く輸送できる幹線道路網の整備は不可欠であることは言うまでもありません。
 現状では、北海道から売られるものについては、消費地価格制になっていて、途中の運賃負担は消費地価格から引き算される仕組みになっております。
 一方で、自動車や燃油などは運賃を加算した価格で販売されることが多く、北海道の貿易赤字の一因にもなっております。
 先日、宮崎県や島根県の知事が道路特定財源の一般財源化について国に意見を述べておりましたが、北海道においても、まだまだ未整備の区間だらけといった状態で、これが地域間格差を生む原因にもなっております。
 例えば、根室管内で生産された木材製品を積み出す場合ーー水産物もそうなのですけれども、釧路港からのフェリーは、牛乳を運ぶ「ほくれん丸」しかなくて、あきのあるときでなければ載せられない。苫小牧まで陸上輸送するのに、一部未開通区間があるとはいえ、道東自動車道などを走ると、時間や燃料費、事故の危険性などが大幅に削減されるのに、高速料金が非常に高く、先ほどの引き算主義ではとても採算が合わないため、一般道を走らざるを得ません。早く末端まで延びることと、高速料金の低減化が待ち遠しいと言われております。
 道路特定財源の一般財源化が行われても、高速幹線道路網の整備の必要性は少しも小さくはなっていないのであります。
 国から重荷のように言われる北海道の域際収支の改善のためにも、また、時間がかかると敬遠されがちな広域観光振興のためにも、道内各地で生産された産品の輸送コスト削減のためにも、さらには、地域間格差縮小のためにも、計画されている高規格幹線道路網の完成を急ぐことが非常に重要なことと考えますが、知事の考えと、どのように実現していくかについてお伺いいたします。
 次に、子供の心の健康についてお伺いいたします。
 昨今の異常とも言える事件の多発、インターネットで呼びかけた他人同士の集団自殺、亜硫酸ガス自殺による巻き添え死傷者の発生など、これまでの常識では考えられなかった事例が多発しております。
 自殺しようとする人の多くが、うつ病などの精神疾患にかかっていることから、うつ病対策は自殺予防の重要な柱とも言われています。
 子供においても、厚生労働省の研究班が静岡県の中学生を対象に行った調査結果によれば、4人に1人がうつ状態を示したということであります。
 また、北海道の傳田准教授が行った調査では、道内の状況は、中学生で5人に1人を超える割合であること、小学生ではおよそ8%に上ることが報告されております。
 さらに、道教委が平成18年度に実施した本道の児童生徒の生活習慣に関する調査によると、心の健康に課題があると思われる者の割合が、小学3年生で1.8%、5年生で3.7%、中学2年生で7.4%、高校2年生で15.2%と、倍々でふえております。
 学年が進行するに従い高くなる傾向にあり、日本学校保健会が実施した同様の全国調査結果と比べると、高い傾向であることが判明したとのことでありますが、このことに対する知事及び教育長の認識、並びに、これまで取り組んできた成果や、今後期待されることについてお伺いいたします。
 特に子供の自殺防止には、担任教諭が1対1で子供と話をするなどして、うつ状態に早く気づき、適切な対応をとることが重要であることから、政府の自殺総合対策大綱の素案でも人材育成を重点の一つとしており、学校の担任や養護教諭の役割が期待されているところでもあります。
 ところが、文部科学省の調査で、うつ状態を示す教員の割合が一般企業の社員に比べ2.5倍に上ることが明らかになりました。このことは、子供の対策とともに、子供に接する教員への対策も必要であることを物語るものであります。教員のメンタルヘルスをどのように進めるのか、教育長にお伺いいたします。
 最後に、子供の心の診療拠点病院についてお伺いいたします。
 国は、子供の心の問題に関して、小児科と精神科の谷間状態にあるという認識から、専門的な機関として、子供の心の診療拠点病院を各都道府県に1カ所整備することとし、今年度から、全国8カ所でモデル事業が始まったと承知しております。
 道としても、医大、医療関係者による予防、治療の研究も含め、教育の分野と組織立った整備を図るべきと考えますが、どのように取り組もうとするのか、見解をお伺いいたします。
 以上、知事、教育長に答弁を求めます。(拍手)
○副議長鰹谷忠君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)中司議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、北海道の自立に関し、まず、地方分権についてでありますが、明治以来、我が国においては、中央政府が中心となって、欧米の技術や制度を導入し、それを全国に行き渡らせることによって成長を実現してきた一方、こうした100年以上にわたる中央集権型の仕組みにより、東京への一極集中や、全国画一的な政策、官依存、中央依存と言われる社会経済構造などの問題が生じてきたものと認識いたしております。
 このようなことから、私といたしましては、この国の形を、これまでの中央集権型から地域主権型に大胆につくり変え、国が担ってきた役割を広域自治体としての道州へ大幅に移すとともに、基礎自治体を行政の中心的役割を担うものとして強化し、さらには、コミュニティーの役割を高め、住民の支え合いの活動を活発化していくことが重要と考えております。
 私といたしましては、今後とも、こうした地域主権型社会の形成に向けた道としての考え方を明らかにしながら、市町村への権限移譲や道州制特区の提案などの取り組みを着実に進めることにより、東京への一極集中の緩和や、全国一律ではない、それぞれの独自性を生かした地域づくり、さらには、住民参加による活気あるまちづくりを実現していくことにつながるものと考えております。
 次に、道州制のもとでの税財政制度についてでありますが、地域主権型社会を実現するためには、地方における財政面での自主性、自律性を確保するため、地方税の割合を高める必要があり、このためには、税源の偏在度が小さい消費税や固定資産税などを道州や基礎自治体の税とし、さらに、財源保障、財政調整制度を組み合わせ、国と地方の役割分担に応じた地方税財政制度を構築することが必要と考えます。
 道といたしましては、これまでも、こうした考え方を国の道州制ビジョン懇談会や全国知事会などで主張してきたところであり、今後とも、道の考え方を道州制の制度設計にしっかりと反映させてまいりたいと考えております。
 次に、産業政策などの推進についてでありますが、道といたしましては、自動車産業やIT・バイオ産業などの集積促進や観光振興を図るため、宣伝・誘致活動を展開するとともに、中小企業の新製品・新技術開発やサービスの向上など、各般の施策を展開してきたところであります。
 こうした取り組みなどを通じて、外国人来道者数が増加するとともに、国内外に市場を拡大する企業の増加や自動車産業などの立地が見られたところであります。
 今般の金融不安や円高などにより、企業の経営環境の悪化が懸念される状況にはありますが、本道経済を自立型の力強い産業構造に転換していくため、引き続き、経済波及効果の高い自動車産業や電気・電子産業などの集積促進に加え、本道の豊かな資源を生かすことができる食品工業やIT・バイオ産業の振興を図る必要があると考えております。
 中でも、地域経済の活性化を促すためには、地場の物づくり産業の競争力の強化が何よりも重要でありますことから、試験研究機関の技術支援及び産業振興条例による助成などにより、製品の高付加価値化や生産管理技術の向上を図るとともに、新たな市場開拓の促進や産業人材の育成などに重点的に取り組んでまいる考えであります。
 次に、加工食品の原料原産地表示についてでありますが、食に対する信頼を揺るがす出来事が相次いで発生する中で、消費者からは、食品を選択する際の重要な情報となる原産地表示の拡大を求める声が強まっているところでありますが、加工食品につきましては、JAS法に基づく原料原産地の表示義務が一部の品目に限られておりますことから、道といたしましては、対象品目の拡大など、消費者に対し正確な情報を提供するための制度の拡充を国に要請いたしているところであり、引き続き、強く求めてまいりたいと考えております。
 また、道産原材料を使用していることを明確に表示することは付加価値向上の面からも極めて重要と考えており、道産食品登録制度を創設して、その普及に努めてきたところでありますが、道産農畜産物を原料とする加工食品の有利販売が一層促進されるよう、表示の充実などにこれまで以上に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、試験研究機関の役割についてでありますが、これまで、道の試験研究機関は、道民生活の向上や道内産業の育成、発展のため、基礎的な調査や多様な試験研究を行い、各分野や地域における課題に対応するなど、重要な役割を果たしてきたところであります。
 法人化後においても、地域の特性に応じた継続的な調査や基盤的な研究などについて、引き続き取り組むことはもとより、これまで以上に、市町村や大学、民間企業等との連携を強化し、地域固有の課題に、より迅速かつ的確に対応していく必要があると考えております。
 このような観点に立って、現行の試験研究機関の拠点を法人に移行することを基本に、具体的な制度設計を進め、新たな法人が、広範な道民ニーズにこたえながら、研究等に取り組み、その成果を着実に還元していくことで、道内産業の振興や地域の持続的発展に寄与してまいる考えであります。
 次に、高規格幹線道路の整備についてでありますが、広大な大地に都市が分散している本道にとって、全国に比べ、その整備が大幅におくれている高規格幹線道路ネットワークの早期形成は、地域間の連携、交流の強化や経済活動の促進、また、道民の命を守る救急搬送など、地域医療の充実を図る上で最も重要な課題の一つであると考えております。
 これらの整備に関して、国では、道路特定財源を一般財源化することを決めるとともに、新たな中期計画の期間を5年と定め、最新の交通需要推計結果をもとに策定することといたしたところであります。
 道といたしましては、中期計画の策定に当たっての知事意見として、今後10年間を見据えるとともに、交通量に基づく費用対効果によってのみ決めるのではなく、本道の実情に十分配慮し、多くの市町村が要望している高規格幹線道路ネットワークの早期形成などについて、国へ提出をいたしたところであります。
 私といたしましては、このように、本道にとって必要な道路の整備が確実に実施されるよう、引き続き、市町村や関係機関と連携をして、国へ強く働きかけてまいりたいと考えております。
 なお、食料供給力の向上などにつきましては、担当の部長が答弁をさせていただきます。
 最後に、子供の心の健康についてでありますが、厚生労働省や北海道大学が中学生などを対象として行った調査において、うつ状態またはうつ傾向と判断された中学生が2割を超えていることなどが報告されており、また、厚生労働省の精神保健福祉研究会等においても、不安、抑うつ、無気力等の神経症的症状を持つ青少年が増加していると指摘されているところであり、私といたしましては、成長過程にある子供の心の健康状態が憂慮すべき状況にあるものと認識をいたしております。
 道といたしましては、これまでも、児童思春期における精神的な健康の保持に向け、精神保健福祉センターや保健所における相談対応、ガイドブックやパンフレットなどによる普及啓発、さらには、北海道医師会等と連携した、かかりつけ医のうつ病診断・治療技術の向上に向けた研修などを実施してきているところであり、今後とも、学校や市町村、医療機関等との連携を図りながら、こうした取り組みを一層充実させることにより、子供の心の健康づくり対策を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 なお、子供の心の健康への取り組みにつきましては、担当の部長が答弁をさせていただきます。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 保健福祉部長高橋教一君。
○保健福祉部長高橋教一君(登壇)子供の心の健康への取り組みについてでございますが、平成19年3月に厚生労働省において取りまとめられました、子供の心の診療医の養成に関する検討会報告書におきましても、児童虐待や不登校、いじめ、発達障害など、子供の心に影響する問題が増加している中で、子供の心の診療を専門的に行うことのできる医師や医療機関は限られており、身近な地域において、早い段階で必要な治療を受けられる状況になっていないとされているところでございます。
 こうした中、道では、昨年度、道内すべての小児科、精神科、心療内科を有する医療機関1164カ所に対し、発達障害などに関する診療の状況などを把握するための調査を行ったところであり、そのうち、医療機関の名称を公表しても差し支えないとする医療機関78カ所につきまして、年内を目途に診療情報などを公開することとしているところでございます。
 道といたしましては、今後、こうした取り組みに加え、国において、今年度からモデル的に実施しております、子どもの心の診療拠点病院機構推進事業の実施状況などを踏まえますとともに、学校関係者や子供の心の診療に関する専門医などの御意見を伺いながら、北海道における子供の心の診療拠点のあり方などについて検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 農政部長細越良一君。
○農政部長細越良一君(登壇)農業政策に関し、初めに、食料供給力の向上についてでございますが、道では、平成18年3月に策定いたしました第3期北海道農業・農村振興推進計画の中で、平成27年における生産努力目標を設定し、地域の実情に即した計画的な生産基盤の整備や生産性の向上に向けた新たな技術の開発普及、意欲と能力のある多様な人材の育成確保などを基本に、目標の達成に向け、取り組みを推進しているところでございます。
 こうした中、国におきましては、国際的な穀物需給の逼迫を背景に、我が国の食料自給率の一層の向上を図ることとしておりまして、その実現に向けて、広大な農地を有する本道農業の果たす役割は極めて大きいものがあるというふうに認識しております。
 このため、道といたしましては、これまでの取り組みの着実な推進に加えまして、担い手への農地集積の促進や耕作放棄地の解消といった効率的な農地利用、自給率の低い大豆や栄養収量の高い牧草、飼料用トウモロコシの生産拡大などに積極的に取り組み、食料の安定供給に最大限寄与できるよう、引き続き、努力してまいりたいというふうに考えております。
 次に、農業生産基盤の整備の推進についてでございますが、安全で安心な農産物を安定的に供給していくためには、その基盤となる農地や草地の整備を着実に推進することが重要であるというふうに認識しております。
 このため、道では、市町村と連携して、農業者が生産基盤の整備に積極的に取り組むことができるよう、農家負担の軽減対策を講じてきたところでございます。
 道財政は、依然として厳しい状況にございますが、生産基盤の整備に当たりましては、今後とも、整備の重点化を図るとともに、地域の要望を十分に踏まえ、計画的に推進をしてまいりたいというふうに考えております。
 最後に、担い手の確保についてでございますが、道の調査では、農業をやめられる理由の約8割が、後継者がいないことや高齢化による労働力不足によるものとなっておりますことから、農業生産の維持向上を図っていく上で、担い手の確保は大変重要な課題であるというふうに考えております。
 このため、道といたしましては、農外から参入する方に対しましては、北海道農業担い手育成センターによる就農相談や、必要な資金の貸し付けなどの支援を行っているほか、農家の後継者などに対しましても、農業大学校などにおきまして実践的な研修を実施するなど、意欲のあるすぐれた担い手の育成確保に取り組んでいるところでございます。
 また、新規就農者の定着を図る上で、経営の安定と所得の確保が重要でありますことから、農業団体とも連携をいたしまして、昨年度から導入されました水田・畑作経営所得安定対策の充実などにつきまして、積極的に国に提案してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 教育長吉田洋一君。
○教育長吉田洋一君(登壇)中司議員の御質問にお答えいたします。
 まず、子供の心の健康問題についてでございますが、議員から御指摘がございましたように、心の健康に課題があると思われる児童生徒の割合が、全国と比較して高い傾向にあることにつきましては、子供たちの健全な成長を図る上で見過ごすことのできないものでございまして、各学校においては、心の悩みや不安を持つ子供たちの発するサインを見逃すことなく、家庭や専門医、関係機関と連携を図りながら、きめ細やかに対応することが大切であると考えております。
 道教委といたしましては、これまでも、精神科医などの専門家や関係機関などの協力を得て、心の健康問題に効果的に対応するための教師用指導資料を作成するとともに、精神科医などを学校に派遣し、児童生徒に対するカウンセリングを行うほか、教職員、保護者に、子供の心の健康問題に対する理解を深めてもらうための取り組みを行っているところでございまして、精神科医などを派遣した学校からは、校内における相談支援体制の充実が図られたなどの報告を受けております。
 さらに、今年度は、子供の心の健康づくりの今後の方向性を示した、子どもの心の健康づくりプランを策定するとともに、モデル地域を指定いたしまして、児童生徒の発達段階に応じた心の健康問題に関する指導の充実や、地域の関係機関と連携した保護者への支援などを進めており、こうした取り組みの成果を積極的に情報提供しているところでございます。
 今後におきましても、精神科医などの専門家や関係機関と連携しながら、学校、家庭が一体となり、子供たちの心の健康問題への取り組みが一層推進されるよう取り組んでまいります。
 次に、教職員のメンタルヘルス対策についてでございますが、教職員の心の健康保持・増進は、教員個々の健康管理上の問題にとどまらず、教育活動を円滑に実施していく観点からも極めて大切なことでございますので、平成16年に、道立学校職員等のメンタルヘルス基本方針を定めたところでございます。
 道教委といたしましては、この基本方針に基づき、予防に重点を置いた実施計画を定め、啓発冊子の教職員への配付やメンタルヘルスセミナーの開催など、発症予防の対策、管理監督者のためのメンタルヘルスハンドブックの配付や、心の健康相談室の設置など、早期発見、早期対応の対策、職場復帰訓練の実施や専門医による再発防止に向けた指導など、職場復帰支援、再発防止の対策など、体系的なメンタルヘルス対策に取り組んでいるところでございます。
 今後におきましても、健康相談の機会の拡充や早期予防の普及啓発を推進するとともに、これまでの取り組みを検証し、課題を整理するなど、不断の見直しを行いながら、教職員個々の実情に応じた、よりきめ細やかなメンタルヘルス対策を行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長鰹谷忠君 中司哲雄君。
○45番中司哲雄君(登壇・拍手)ただいま、それぞれ答弁をいただきましたけれども、2点について指摘をさせていただきます。
 地方のことは地方で決めるための、道州制のような分権を目指すのであれば、財政の自立は必要不可欠なものであります。
 しかしながら、先ほども申しましたけれども、基準財政収入額を基準財政需要額で割った財政力指数が0.35しかないということは、使いたい額の約3分の1しか収入がないということで、到底、自立などできる状態ではないということであります。
 知事は、この国の形を、基礎自治体を行政の中心的役割を担うものとして強化していくことが重要と考えていると答弁しておりますが、その基礎自治体における財政の状況もまた、道と同じようなレベルで、国からの支援なしには自立できない状態にあると思います。そうした思いが、さきの全国町村会の、道州制には反対という形にあらわれたのだというふうに思います。
 今回、北海道と比較したデンマークやフィンランドのような国との決定的な差は、機械などの製造業の売り上げが極端に小さく、いわゆる貿易収支のようなものの差が余りにも大きいということでありました。安い原料を売って、付加価値のついた高い製品を買うのですから、当然であるとも言えます。
 こうした状態から抜け出すには、知事が産業政策についての質問に答えられているように、自立型の力強い産業構造に転換していくことが必要で、そのためには、経済波及効果の高い産業の誘致といった短期的な対策とともに、地場企業を担う、あるいは新しい分野を開く力のある人材の育成確保は欠かせないものであります。このことは、農業の担い手確保に関しても全く同じことが言えます。
 北海道の農業は、一体、何戸の農家が担うのかの設計が必要ですが、少なくとも、今の新規就農者が1年に670人程度の状態では、将来、先細っていくことは容易に推定できます。
 今回は、今後の担い手確保について質問したのに対して、将来に向けての具体的な担い手確保の方策についての答弁がありませんでしたが、例えば、中規模以上の酪農家が離農した場合に、府県で土地や環境などの問題で離農した酪農家の入植を促すとか、土地が少なく、込み合っている地域では施設園芸を促進して収益性を高めるなどして、担い手を減らさないようにするなどの方策を1年でも早くとっていく必要があります。
 また、高速道路網の整備については、ただいま、知事から力強い推進の答弁をいただきましたが、人間の体同様、国土には不要なところなどなくて、常に動脈や静脈となる幹線に血が流れていなければ末端は死んでしまうことを、東京にいて、費用対効果などという理屈を振りかざしている審議委員に認識させるよう、宮崎県や鳥取県など整備のおくれている県の知事とともに、さらに強く働きかけるよう指摘しておきます。
 以上、今後の人材育成確保戦略と高規格幹線道路網の整備が今後の北海道の自立のためには欠かせないという指摘をして、私の質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)(発言する者あり)
○副議長鰹谷忠君 中司哲雄君の質問は終了いたしました。
 議事進行の都合により、暫時休憩いたします。

                                                                              午後2時33分休憩   

                                                                              午後2時53分開議 
   
○議長釣部勲君 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 休憩前の議事を継続いたします。
 三津丈夫君。
○85番三津丈夫君(登壇・拍手)まず初めに、新年度予算編成方針についてお伺いします。
 知事は、選挙の年のいわゆる骨格予算などを含め、年間予算の編成は来年度で7回目となります。来年度は、生まれた子供が小学生になるほどの年月を数えるわけです。
 予算編成が初めてであろうとなかろうと、予算編成に当たっての知事の責任の重さに変わりはなく、7回目となれば、知事の責任について言い逃れはできないのであります。
 さて、平成21年度予算編成方針が出され、既に来年度予算編成が始まっているものと認識しています。
 そこで、予算編成方針に従って、順に何点かお伺いします。
 まず、経費別の削減についてですが、予算編成方針の「基本的な考え方」によりますと、予算編成は、「新たな行財政改革の取組み」に沿って、経費別の削減方針に基づく歳出削減等の取り組みを進めることとされています。
 先日の決算特別委員会などで、全国的に見て最悪の水準である実質公債費比率や将来負担比率を改善するためには、公共投資を抑えて、新規発行の道債を縮減するしかないとの考え方が示されたものと認識していますが、来年度の予算編成に当たって、投資的経費削減の考え方を貫かれることになるのか、お伺いします。
 また、政策評価結果を踏まえ、あらゆる経費について、道が実施する必要性や施策の水準を厳しく検証するとなっています。
 そこで、今年度の政策評価結果についての知事の認識と、具体的に、どのようにして来年度の予算編成に結びつけるおつもりなのか、お伺いします。
 次に、超過負担の解消についてですが、「予算編成の基本方針」の中で、超過負担の早期解消に向けて最大限努めるとされています。
 さきの決算特別委員会で提出された資料によりますと、平成19年度に発生した超過負担の総額は43億円を超えており、最も金額が多いのは保健福祉部に係るもので、特に、特定疾患医療費が22億円と多額になっております。
 ここを解消しなければ、超過負担は改善しないと考えますが、具体的にどのように解消されようとしているのか、お伺いいたします。
 また、遊休資産等で処分可能な財産については積極的に売却処分を行うとされています。「新たな行財政改革の取組み」の中の新たな収支対策においても、遊休資産等の売却促進が掲げられていますが、遊休資産等には限りがあり、また、あくまでも臨時的な収入であることから、毎年度の収支対策として活用するのではなく、道債の繰り上げ償還など、臨時的でありながら、将来の財政負担を抑えるための経費に使われるべきと考えます。
 知事がよく言われる、持続可能な行財政構造を構築する観点からも、本来はそうするべきと考えますが、知事の所見をお伺いします。
 予算編成を含め、予算は重要であることから、お聞きをしてきましたが、必ずしも予算が道政のすべてではありません。予算とは、知事の政策を金銭面からあらわしたものであり、予算編成方針は、予算の、ある局面についての手続を示したにすぎないものと言えます。
 重要なのは、道民のために、知事として何を目標にし、そのために、何に最も力を入れて道政を進めていくのかということであります。
 来年度、7回目の年間予算を編成するに当たり、現段階で最も優先すべき政策分野を挙げるとしたら、具体的に何なのか、知事の考えをお伺いします。
 次に、地方分権の推進についてお尋ねをいたします。
 現在、国では、第2期地方分権改革の検討作業が進められております。地方分権改革推進委員会では、来週8日にも第2次勧告を提示しようとしております。
 現時点で、勧告の詳細はうかがい知れませんが、丹羽委員長は、さきの麻生総理との会談における、地方整備局や地方農政局など国の出先機関の大胆な統廃合に関する総理発言を背景に、相当踏み込んだ勧告がなされるものと予想されております。
 私は、地方分権改革そのものは大いに進められるべきと考えていますが、今の国の取り組みを見ていると、国と地方の役割を見直して、地方にできることは地方にとの観点で権限と財源を地方に移していくという分権本来の手順が不十分なまま、まず出先機関の統廃合ありきという方針で物事が進んでいるように思えてなりません。
 そうであるならば、これは、合理化や効率化のみを優先した、単なる国の行革であり、地方分権の名のもとに、国のツケを地方に回そうとするだけの取り組みになるのではないかと考えますが、知事は、今の国の出先機関の見直しの取り組みをどのように受けとめているのか、お伺いします。
 また、北海道開発局を含む出先機関の統廃合が検討されておりますが、開発局は、他府県における地方整備局、地方農政局の役割を兼ねたものであり、その統廃合による地域の経済や雇用に与える影響ははかり知れないものがあります。
 分権改革の実態が伴わず、北海道における社会資本整備の制度設計の再検討を棚上げしたまま、組織の統廃合のみが議論されるといった拙速な対応は避けるべきと考えますが、知事の見解をお伺いします。
 次に、アイヌ民族への支援についてお伺いします。
 このことについては、尊敬する加藤唯勝議員がまた後で触れますので、歴史的なことについては、そちらにゆだねるようにいたします。
 本年6月、衆参両院において、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議が全会一致で採択されたことを受け、政府においては、先住民族の権利に関する国際連合宣言における関連条項を参照しつつ、これまでのアイヌ政策をさらに推進し、総合的な施策に取り組むこととし、本年7月に有識者懇談会を設置し、アイヌ政策のあり方に関し検討が進められていると聞いております。
 一方、道におきましては、長年にわたり、アイヌの人たちを支援するため、いろいろな施策を推進してきておりますが、これまでの取り組みについて伺います。
 まず、重点的な施策についてですが、平成18年の北海道アイヌ生活実態調査では、生活保護率や、高校、大学への進学率などにおいて、アイヌの人たちと道民一般との間に依然として差があると報告されております。
 道においては、このような格差をなくしていくために、アイヌの人たちに関し、総合的な施策を推進してきたわけでありますが、中でも、重点的に取り組む施策についてどのように考えているのか、伺います。
 次に、今後の取り組みについてお伺いします。
 現在、国の有識者懇談会でアイヌ政策のあり方について検討していることも重要でありますが、アイヌの人たちが多く住んでいる北海道において、まずは、工夫をしながら、さまざまな施策を推進することにより、国のアイヌ政策に対しても提言していくことができると考えます。
 道として、今後どのようにアイヌ施策に取り組んでいくのか、国の有識者懇談会の対応もあわせて伺います。
 次に、アウトドア活動の振興策についてお伺いします。
 道は、平成13年に、北海道のアウトドア活動の振興に取り組むため、北海道アウトドア活動振興条例を制定しました。
 この条例の目的は、「アウトドア活動の振興に関し、基本理念を定め、(中略)道の施策の基本となる事項を定めることにより、アウトドア活動の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって人と自然とのふれあいを通じて心の豊かさと潤いを実感できる社会の実現に寄与することを目的とする。」としています。
 このアウトドア活動振興条例で、アウトドアガイドは、安全に配慮した、質の高いサービスの提供や、自然環境の保全のため、アウトドア活動を楽しむ人に対して、その安全の確保や自然環境の保全のための指導に努めることとしています。
 北海道アウトドア活動振興条例が制定され、条例に基づき、北海道アウトドア資格制度が創設されましたが、資格の取得状況はどのようになっているのか、現状をお伺いします。
 また、条例が地域振興にどの程度の役割を果たしてきたのか、見解をお伺いします。
 次に、人材育成についてですが、アウトドア活動などの体験型観光が北海道の観光に果たしてきた役割を考えると、今後もアウトドア活動を振興していくことが必要と考えます。
 そのために、アウトドア活動にかかわる人材の育成が必要と考えますが、道として、これまで人材育成のためにどのようなことを行ってきたのか、また、今後どのような施策を行っていくのか、お伺いします。
 また、アウトドア活動の魅力づくりについてお伺いします。
 私は、これからの観光はエコがキーワードになると考えています。自然環境を北海道の宝として、自然体験や自然とのかかわりを重視した観光にますます力を入れていく必要があります。また、北海道遺産との連携なども視野に入れて取り組んでいく必要があるとも考えています。
 アウトドアガイドの活動の場をふやす、そのためにも、地域での自然観光資源の発掘や掘り起こしなど、北海道のアウトドア活動の魅力づくりが必要と考えますが、見解をお伺いします。
 アウトドア資格制度についてですが、アウトドア活動振興の中核を担っている北海道アウトドア資格制度の予算が毎年減らされ、今年度限りと聞いております。
 アウトドア資格制度を運営している団体からは、自立は厳しい、道の支援がなければ立ち行かないとの声もあります。
 自然と環境との共生が叫ばれている北海道において、アウトドア活動の振興は今後ますます重要になってくるものと考えますが、道として、アウトドア活動の振興にとって大きな役割を果たしているアウトドア資格制度についてどのように考えているのか、知事の認識をお伺いいたします。
 次に、道立病院の地域連携についてお伺いします。
 北海道病院事業改革プランの具体化は、北海道医療計画や自治体病院等広域化・連携構想など、道の保健医療福祉計画全般との整合性を図りながら推進していく必要があります。
 そこで、地域保健医療福祉推進協議会の機能と役割についてですが、その一例として、広域化・連携構想検討会議の機能と役割であります。
 本年1月に策定した自治体病院等広域化・連携構想も、道は、単にコーディネート役を担うだけで、積極的なかかわりが極めて不十分です。
 知事は、全道の検討会議の現状ーー開催状況、協議の進捗状況、課題の具体化の方向性などをどのように把握しているのか、区域ごとの喫緊の課題と、その当面の対策について知事の所見をお伺いいたします。
 また、決算特別委員会における附帯意見の具体化についてですが、累積赤字が毎年膨らんでいく道立病院事業については、過日の決算特別委員会や本会議でも、次のような附帯意見が付されて認定議決となりました。
 すなわち、「病院事業については、自治体病院等広域化・連携構想、公立病院改革ガイドラインを踏まえつつ、医師の確保など十分な医療体制の整備、地域で果たす役割・責任、経営形態のあり方、再編・ネットワーク化、繰出基準の見直し、病床利用率の向上などを十分に検討の上、早期に改革プランを策定し、経営改善を強力に推進すべきである。」としております。
 しかし、現実は、2次医療を担わなけばならない江差、羽幌、紋別の道立病院を初め、道立病院全体の病院事業は、毎年、その経営基盤は悪化の一途で、改革プランの具体化や経営改善は、指定管理者制度の導入を一つとっても、到底容易な問題ではありません。
 今回の道立病院事業に対する道議会の附帯意見に関して、その経営改善の見通しと抜本対策に関する知事の所見をお伺いします。
 次に、道立紋別病院の地域連携と道の主体性などについてお伺いします。
 これまでの経過と、道のかかわりについてですが、11月19日に開催された西紋別地域における医療の広域化検討協議会において、道立病院の運営形態の見直しに関して、紋別市を中心に、1市4町村による広域連合の公設公営方式が決められたと報じられています。
 途中までは、紋別市長が、市議会に公設民営案が有力との報告をするなど、公設民営方式の流れも経過の中ではあったと聞いておりますが、いずれにしても、設置者である道として、道立病院の運営形態に関し、協議会に参画している立場や主張、そのかかわりがまるで見えません。協議会におけるこの間の経過、道の立場やかかわりなどについて、知事の所見をお伺いします。
 また、広域連合のあり方と、今後の進め方などについてですが、そもそも、検討協議会は、地域の協議の場か、何かを決定する場か、そのあり方にも疑問を持ちます。
 道が主催し、道も構成員である検討協議会の場で、なぜ設置者である道を抜きにした広域連合が運営主体となる連携構想になったのか、そのことについて、知事はどのように判断して、了としたのか。
 また、今後、紋別病院を運営していく、広域連合を構成する西紋別地域の関係1市4町村の議会議論なども十分見きわめる必要がありますが、道と道議会の関係、今後の検討協議スケジュールなども不明確です。
 現地を含めた今後の進め方、道を抜きにした広域連合による運営形態の見直しについて、知事の認識と見解をお伺いします。
 また、道立病院の運営形態の見直し、移管のあり方、政治姿勢などに関してですが、道立の病院ですら、医師不足の常態化の解消など、その経営環境は思うに任せず、病院会計は最悪の状況を毎年更新してきました。
 西紋別地域で今回取りまとめられた、1市4町村の広域連合による公設公営方式での道立紋別病院の運営形態の見直しは、従来、道が行ってきた道立病院の町立移管などの手法と違い、問題山積、紆余曲折が予想されます。
 西紋別地域の関係自治体が置かれている財政環境、医療ニーズ、地域医療の現状から見れば、道の役割と責任の放棄、財政負担の地元転嫁、見通しが立たない病院事業の厄介払いにしか見えません。
 高橋知事の、医療重視と力説する政治姿勢と相矛盾するのではありませんか。安易な経営形態の変更では、今後の病院経営の見通しは、早晩、暗礁に乗り上げると危惧します。
 現在も見通しのない医師確保、危機的な道財政の現状と病院施設の建てかえ、赤字補てんの財政支援など、道は、どのようにかかわり、対策を講じて、経営形態の見直しの具体化を図ろうとしているのか、知事の所見をお伺いします。
 以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
○議長釣部勲君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)三津議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、新年度の予算編成方針に関し、まず、明年度の予算編成についてでありますが、道においては、国の施策に呼応して、積極的に公共投資などに取り組んできた結果、他県に比べて巨額な道債残高を抱え、その元利償還金が毎年度の財政運営にとって過重な負担となっているところであります。
 明年度の予算編成に当たっては、国の予算や地方財政計画の動向などが明らかとなっていないものの、本年2月に改訂をした「新たな行財政改革の取組み」に沿って、経費別の削減方針に基づく歳出削減等の取り組みを進めることを基本とした方針を決定いたしたところであります。
 こうした中、投資的経費につきましても、新たな収支対策に基づく削減を図ることといたしておりますが、いずれにいたしましても、今後の国の予算や地方財政計画などを見きわめて対応してまいりたいと考えております。
 次に、政策評価結果の認識などについてでありますが、今年度実施した政策評価は、平成26年度までの「新たな行財政改革の取組み」の推進期間内において、道のすべての事務事業の一定割合を再構築するため、厳しく点検を行った結果、約300億円の財源と約4000人区に相当する業務量の見直しを行うこととしたところであり、今後の行財政改革の推進に資するものと認識をいたしております。
 これらの評価結果については、今後の検討事項と方向性を示したものも含め、毎年度の政策評価において点検した上で、予算編成や組織機構の見直しに反映していくことといたしており、明年度の予算編成に当たっても、このたびの評価結果を踏まえ、廃止や縮小とされた事務事業などで、できるものから平成21年度の予算に的確に反映することとしております。
 次に、優先すべき政策分野についてでありますが、本道においては、原油・原材料価格の高騰に続き、世界的な金融危機の影響により、経済や暮らしの面で大変厳しい状況にあるものと認識をいたしております。
 こうした中にあっても、私といたしましては、将来につながる力強い経済産業の構築と、道民の皆様方が安全、安心に暮らすことのできる、活力ある地域づくりに向けた取り組みを着実に進めていかなければならないと考えております。
 このため、平成21年度の政策検討に当たっては、厳しい財政状況にあっても、経済や暮らしにかかわる喫緊の課題への対応はもとより、地域の個性や可能性を生かした取り組みを加速する効果的な施策展開に努力してまいりたいと考えております。
 具体的には、現在の景気・経済情勢を踏まえた地域産業力や雇用対策の強化、農商工の連携による新事業の創出、食や観光といった、本道の魅力の国内外への発信といった経済対策、また、地域医療体制の確保や、子供が健やかに成長するための環境づくり、創意と工夫に満ちた活力ある地域づくり、さらには、官民連携等による国際会議の誘致といったポストサミット対策の推進など、本道経済と道民生活に直結する政策や北海道の活性化につながる取り組みに力点を置いてまいりたいと考えております。
 なお、遊休資産の売却に向けた取り組みなどにつきましては、担当の部長が答弁をさせていただきます。
 次に、地方分権の推進に関し、まず、国の出先機関の見直しについてでありますが、国の出先機関を見直し、必要な事務、権限を地方に移譲することは、行政サービスをより住民に近いところで行うという観点において、地方分権の考え方に即したものであり、さらに、国と地方の二重行政の解消などにより、効率的、効果的な行政システムを実現するという点でも意義のある取り組みであると考えております。
 こうした取り組みを進めていく上では、国と地方の役割分担を明確にしていくことが基本であり、また、事務、権限の移譲に当たっては、当然のことながら、事業執行に係る権限と財源がセットで移譲されることが前提であると考えており、道といたしましては、こうした方向で改革が進められるよう、地方6団体や道内市町村と十分連携しながら、適切に対応してまいる考えであります。
 次に、北海道開発に関連してでありますが、本道の開発は、経済の復興や食料増産など、その時々に我が国が直面した課題の解決に向けて、開発予算の一括計上や北海道特例といった枠組みのもと、社会資本の重点的な整備が進められてきたものであり、北海道開発局は、その実施機関としての役割を担ってきたところであります。
 道州制に取り組む道として、地方分権改革の意義や必要性は十分認識しているわけでありますが、開発局を初めとする国の出先機関のあり方については、権限と財源の一体移譲を前提として、地方分権改革に関する根本的な制度設計や、道州制の議論、我が国における北海道の役割などを踏まえて、慎重に検討されるべきものと考えており、これまでも、市町村や経済界の皆様方と一体となって、こうした考え方や北海道開発の枠組みの堅持について、国などに訴えてきたところであります。
 いずれにいたしましても、国の出先機関の見直しに当たっては、北海道開発局の統廃合のみが議論されるのではなく、本道発展の基盤となる社会資本整備のあり方や、地域の経済や雇用への影響なども十分に考慮して検討されるべきものと考えております。
 次に、アイヌ民族への支援に関し、まず、アイヌ施策の推進状況についてでありますが、道といたしましては、アイヌの人たちの社会的・経済的地位の向上と、民族の誇りが尊重される社会の実現のため、関係機関や団体と連携をし、昭和49年度から、4次にわたる北海道ウタリ福祉対策や、アイヌの人たちの生活向上に関する推進方策などに基づき、関連施策を推進してきたところであります。
 また、現在進めている推進方策が平成20年度をもって終了することから、本年7月に、来年度からスタートする第2次のアイヌの人たちの生活向上に関する推進方策を策定したところであり、引き続き、アイヌ施策の推進に取り組んでまいる考えであります。
 次に、重点的に取り組む施策についてでありますが、道におきましては、これまで、推進方策などに基づきアイヌ施策を進めてきており、アイヌの人たちと道民一般との社会的、経済的な格差は徐々に改善されてきてはいるわけでありますが、平成18年の北海道アイヌ生活実態調査の結果では、アイヌの人たちが居住する市町村において、生活保護率が1.6倍となっているほか、大学への進学率が23.2ポイント低いなど、依然として格差があると認識をいたしております。
 このような状況から、道といたしましては、第2次の推進方策におきましても、引き続き、生活の向上や教育の充実、雇用の安定などを重点施策として取り組んでまいる考えであります。
 次に、今後の取り組みについてでありますが、道といたしましては、これまで、国からの支援も得ながら施策を進めてきたほか、道の独自事業として、専修学校等への進学や、就職のための技術習得に対する支援、生活資金や教育資金の貸付事業などにも取り組んできているところであります。
 今後はさらに、北海道ウタリ協会や関係機関との連携を一層密にして、生活の向上や教育の充実、文化の振興といった幅広い観点から、アイヌ施策を着実に推進してまいりたいと考えております。
 また、国の有識者懇談会においては、アイヌの人たちの生活実態を踏まえ、国が主体となって、法的根拠に基づいた総合的な施策を確立することなどについて意見を述べており、今後とも積極的に発言をしてまいりたいと考えております。
 次に、アウトドア活動の振興策に関し、まず、アウトドア資格制度についてでありますが、多くの方に安心してアウトドア活動を楽しんでいただくために、一定のレベル以上の知識、技術、経験を有するアウトドアガイドの認定や優良事業者の登録を行う、北海道独自の制度として創設し、その後、公募した運営団体に制度の運営を移管したところであります。
 北海道観光にとって、アウトドア活動は、雄大で豊かな自然をゆっくり味わっていただくことのできる滞在型の観光を定着させていくためにも、大きな意義と可能性を有するものであり、こうした活動を支えるアウトドア資格制度を維持していくことが重要であると考えております。
 来年度は、運営団体の更新時期に当たりますことから、現在、事業者の方々の御意見を伺いながら、試験方法の改善、ガイド資格の拡充など、より効率的で安定的な制度運営に向け、検討を行っているところであり、今後とも、関係者と連携をしながら、アウトドア資格制度の着実な推進に努めてまいりたいと考えております。
 なお、北海道アウトドアガイド資格の取得状況などにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、道立病院と地域連携に関し、経営改善の見通しなどについてでありますが、道立病院は、僻地における広域医療や、精神、結核などの特殊医療などを担ってきているところでありますが、地域における深刻な医師不足などから、極めて厳しい経営環境となっているところであります。
 私といたしましては、道立病院の経営改善につきましては、今まで以上に、職員一人一人が経営感覚を磨き、道立病院の厳しい経営状況と地域医療への責任の重さを認識し、決意を新たに取り組むことが何より重要であると考えております。
 今後は、決算特別委員会における附帯意見を踏まえ、本年3月に策定した北海道病院事業改革プランに基づき、医師確保による診療体制の充実や病床規模の適正化など、収益の確保と費用の縮減に向けた一層の取り組みにより経営改善を図るとともに、経営形態に踏み込んだ抜本的な見直しを行うなど、道立病院の経営健全化に努めてまいる考えであります。
 最後に、道の今後の対応についてでありますが、地域において必要な医療機能を安定的に提供していくためには、その中心的な役割を担う医師を初め、看護師などの医療技術者が確保されるとともに、収益と費用のバランスがとれた経営状況であることが重要なことと考えております。
 このたび、検討協議会において提案された方針につきましては、関係5市町村が地域に持ち帰って、住民や議会などへ説明し、理解を得た上で、最終的な地域の方針がまとめられるものと承知をしておりますが、道といたしましては、こうした地域の意向を尊重するとともに、地域に必要な医療を安定的に確保するという観点に立って、運営形態も含め、道立紋別病院のあり方について十分協議をしてまいりたいと考えております。
 なお、自治体病院等広域化に係る検討会議などにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 総務部長宮地毅君。
○総務部長宮地毅君(登壇)遊休資産の売却に向けた取り組みについてでありますが、極めて厳しい財政状況のもとで、現在取り組んでおります新たな収支対策は、おおむね収支の均衡が図られる財政運営を進めながら、赤字再建団体への転落を回避するため取りまとめたものであり、歳入面においては、道税の徴収強化や使用料、手数料等の見直しのほか、遊休資産等の売却促進など、最大限の収入確保に取り組むこととしております。
 遊休資産の売却などは、臨時的なものでありますことから、道債の繰り上げ償還などに活用すべきとは考えておりますが、今日の道財政は、まさに危機的な状況にありますことから、今後においても、新たな収支対策を基本としつつ、その時々の収支見通しを十分見きわめながら対応してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 保健福祉部長高橋教一君。
○保健福祉部長高橋教一君(登壇)初めに、新年度の予算編成方針に関しまして、特定疾患医療費に係る超過負担についてでございますが、国におきましては、都道府県が特定疾患治療研究事業のために支出した費用に対し、予算の範囲内において、その2分の1を補助することとしているところでございますが、増嵩する医療費に対応できる予算措置となっていない状況にあり、平成19年度に道に交付された補助金額は、2分の1に相当する額の約58%で、約22億円が超過負担となっているところでございます。
 道といたしましては、これまでも、国に対して、必要な予算を確保し、超過負担を解消するよう要望してきたほか、全国知事会や全国衛生部長会などを通じた要望も行ってきたところでございます。
 このような中、厚生労働省におきましては、平成21年度概算要求で、特定疾患治療研究事業に係る要求額を、前年度予算に比べ約60%増の約451億円と大幅に増額し、難病対策の充実を図ることとしているところでございます。
 道といたしましては、これにより、超過負担が解消されることを期待しているところであり、今後とも、国の動向を見きわめながら、適切に対応してまいりたいと考えております。
 次に、道立病院の地域連携に関しまして、まず、自治体病院等広域化に係る検討会議の進捗状況などについてでございますが、道といたしましては、自治体病院等の広域化・連携を進めるため、10月までに、全道28のすべての区域で検討会議を設置したところであり、各区域におきましては、中核病院と他の自治体病院等との医療の連携体制のあり方などについて検討を行っているところでございます。
 こうした中、各区域からは、深刻な医師不足の中での中核病院の将来にわたる医師確保の見通し、救急医療における初期医療と2次医療の役割分担、中核病院の救急体制を維持するための費用負担などの課題が出されているところでございます。
 道といたしましては、こうした課題の解決に向けて、今後とも、3医育大学などの協力を得て、地域センター病院など地域の中核的病院におきます医師や看護師の確保に対し支援をいたしますほか、検討会議に参画することはもとより、保健所職員のみならず、本庁職員が地域に出向き、関係する市町村や病院関係者などとの協議や調整に積極的な役割を果たし、自治体病院の広域化・連携の実現に向け、最大限取り組んでまいる考えでございます。
 次に、広域化検討協議会における検討経過などについてでございますが、西紋別地域における医療の広域化検討協議会につきましては、地域医療の広域化などを目的に、本年2月に設置されたものであり、道といたしましても、事務局業務を担当する職員を派遣いたしますとともに、この協議会に参画し、紋別病院と各市町村立医療機関との連携のあり方、広域連合や一部事務組合で病院を経営している他県の状況、道が過去に病院を移管した際の支援の事例などについて、資料提供や説明を行ってきたところでございます。
 これまで、協議会や作業部会におきましては、広域連合による病院の運営形態などにつきまして、公設公営や公設民営のほか、広域連合の構成団体として道が入る場合と、道が入らない場合の四つのパターンにつきまして、メリット、デメリットなどの比較検討が行われてきたところでございます。
 最後に、地域で示された方針と今後の進め方などについてでございますが、このたび地域で示された方針につきましては、西紋別地域の5市町村が広域連合を設立し、道から道立病院の移管を受け、公設公営で運営しようとするものでございますが、この方針は、地域として、住民に近い市町村が病院を運営することにより、地域や医療現場の意向が的確に反映できることや、弾力的な病院運営が可能となることを考慮し、判断されたものと承知をしているところでございます。
 地域におきましては、今後、この検討協議会で示された方針について、関係5市町村がそれぞれ地元に持ち帰り、住民や議会などに説明し、理解を得た上で、地域の最終的な方針としてまとめるものと承知しており、道といたしましては、地域に必要な医療が安定的に確保されるよう検討するとともに、地域の最終的な方針を待って、適切に対応してまいる考えでございます。
○議長釣部勲君 経済部参事監赤岡洋君。
○経済部参事監赤岡洋君(登壇)北海道アウトドアガイド資格の取得状況などについてでありますが、まず、ガイド資格の取得状況につきましては、平成20年3月末現在で、山岳分野が168名、自然分野が110名、カヌー分野が114名、ラフティング分野が94名、乗馬のトレイルライディング分野が112名の、延べ598名となっております。
 また、優良事業者登録をしているアウトドア事業者は12事業者となっております。
 次に、条例が地域振興に果たしてきた役割についてでありますが、多くのアウトドアガイドや優良事業者は地域に根差した活動をしており、安全で質の高い体験メニューは、地域の魅力を多くの観光客に伝え、観光入り込み客数や滞在日数の増加につながるなど、本条例が地域の振興に果たしてきた役割は大きいと考えております。
 次に、人材の育成についてでありますが、道におきましては、アウトドア資格制度の創設に当たり、平成13年度から平成16年度まで、アウトドアガイドの技術やホスピタリティの向上に向けた導入研修会を開催いたしましたほか、平成19年度には、事業者の経営改善に向けた研修会を開催しております。
 また、北海道アウトドア資格制度の人材育成機関登録制度におきましては、大学や専修学校、高等学校、アウトドア事業者などを人材育成機関として登録し、アウトドア事業を担う人材の育成に努めてきたところであります。
 道といたしましては、今後とも、事業者団体などと連携しながら、救急法の講習を初め、専門知識や技術を高める研修を実施するなど、人材の育成に努めてまいりたいと考えております。
 最後に、アウトドア活動の魅力づくりについてでありますが、自然環境に恵まれた北海道の優位性を生かしたアウトドア活動などの体験型観光は、新しい観光の柱として、今後の北海道観光を牽引する可能性を有していると認識しておりまして、カヌーやラフティング、登山、乗馬、自然探索など多彩な体験メニューや、さまざまな自然の観光資源を組み合わせることによって、観光入り込み客数や観光客の滞在日数をふやし、観光消費額の拡大や地域経済の発展に寄与するものと期待しております。
 このため、道といたしましては、体験型観光プログラム作成事業におきまして、地域の観光資源の掘り起こしを行いながら、地域のアウトドア関係者や観光関係者などとワークショップを開催し、アウトドア体験や北海道遺産、地域の観光資源などを組み合わせたモデルプランの作成を行っておりまして、今後、道が提唱する滞在型観光のゆとりツーリズムの推進も含め、北海道のアウトドア活動の魅力づくりを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 三津丈夫君。
○85番三津丈夫君(登壇・拍手)(発言する者あり)幾つかお話を申し上げ、そして、再質問も、ほんのわずかさせてもらいたいと思います。
 投資的経費の話がありまして、質問もしましたけれども、多少工夫した方がいいのではないかという思いがあります。地域の中小企業者の方は、今日の景気状況で、大変な悲鳴を上げているという現状をよく理解してもらいたいものだと思います。
 質問ですが、組織機構の関係について触れておきます。
 先ほどの答弁では、政策評価の結果は予算編成や組織機構の見直しに反映していくというふうにお答えになりました。
 少なくとも、来年の4月1日から具体的な組織機構に反映するとすれば、12月中には一定の方針を立てなければ、人的配置あるいは組織機構の見直しなどについては間に合わないというふうに考えるわけです。したがって、それらの点を踏まえて、どのような作業をなさろうとしているのか、この際お伺いしておきます。
 遊休資産についてでありますが、お答えは、何とか探し出していくということなのでしょうが、今の極めて厳しい景気動向を考えれば、それぞれの不動産や何かも価格が暴落しているとはいうものの、少なくとも、予算編成方針に入れた以上は、来年度、一体どの程度の規模の売却を予定しているのかという見通しを立てなければ、予算編成方針ということにはならないのではないでしょうか。一体どの程度の売却を見込んでいるのか、お尋ねいたします。
 最重要課題のことをお話し申し上げておきますが、知事のお話の言葉としては、そのとおりだと思うのです。いろんな多ジャンルにわたっての作業があるでしょう。
 ぜひ、このことは点検してほしいという思いで申し上げるのですが、金融の状況がすこぶる悪い。銀行に聞いたら、貸しはがし、貸し渋りなんかはしていませんよとおっしゃると思うのです。
 ところが、借り手側がこれだけいろんな苦情を言ってくるというのは、現実の対応がそうなっているからなのですよ。
 それは、もしかしたら、金融庁の金融マニュアルが銀行を縛っているのではないかということがあります。都道府県にはおりてこないで、直接、銀行に行きますから……。
 一体、どういう金融マニュアルがあって、どういう指導をしているのかということを押さえなければ、道としても、それぞれの金融機関に中小企業対策を迫れないじゃないですか。そういうことを含めて、ぜひ考えてもらいたいということが1点です。
 それと、いろいろ言っても、やっぱり、雇用状況は大変悪いです。何とか道民の夢をつなぐための、多ジャンルにわたる雇用のあり方論をぜひ検討してもらいたいということを申し上げておきます。
 産業構造のことにも触れられましたが、一例だけ申し上げておきます。
 北海道の山でつくられるカラマツの原木のほとんどが本州に流出しているということです。とすると、北海道のすぐれたいろんな資産、財産に対して、どういう付加価値を高めて、どういう物づくりを進めるかということが極めて大切な視点になると思うのです。ぜひ検討をしていただければというふうに思うところです。
 開発局の問題がありましたが、いずれにしても、思いは何か同じのようですから、あえて、このことについて深くは触れませんが、先日、高規格道路のオープン式で、ある政党の代表がこういうお話をなさっていました。副知事も聞いていたよね。
 国土交通省の職員は6万人。日本の面積の22%が北海道で、開発局の職員は五千数百人で10%を切っている。国土の22%の面積に対して、開発局の職員は、国土交通省の職員のわずか10%を切る体制の中で作業しているのに、どうも、最近の論調は、まだ多いのではないかとまで言われ始めている。開発局は開発局で大変苦労してきている、その実態をしっかり国としても受けとめなきゃいけないのではないかと、某政党の代表者がおっしゃっていました。
 ぜひ、そのことも受けとめながら、国に対して、いろんな意味でのメッセージを送ってもらえればと思います。(発言する者あり)
 アイヌ民族への支援の問題についてのお話もありましたが、私なりにも理解はいたします。ぜひ頑張ってもらいたいと思いますが、とにかく、アイヌ民族自身の教育指導者がつくれないだろうかということが一つの彼らの課題なのですね。
 さらに、雇用を何ぼ求めても、ハンディキャップを持っていて、なかなか就職しづらい。とすると、政治的な対応で雇用の枠をつくってやることはできないものなのかどうか、これもぜひ検討してもらえればというふうに思うところです。申し上げるだけ申し上げておきたいと思います。
 次に、道立病院についてです。
 道立病院の地域連携についてでありますが、道立紋別病院の運営形態の見直しは、ことし4月から着手した公立病院等広域化・連携構想の具体的な取り組み事例として、全道的にも注目される問題です。
 残念ながら、知事の今回の答弁には、道立病院の設置者としての自覚、責任の重要性に関するリーダーシップが不足しており、具体像が見えてきませんでした。
 このままいけば、広域連合の中心を担う紋別市を初め、地域の4町村に、半ば丸投げするがごとき運営形態の見直しになり、この間の経過、協議時間、財政負担、道のかかわりを含めたさまざまな課題に対する道の姿勢が不明確なまま、地域合意、運営方針を強引に導き出そうとしているように見えます。
 道が、地域医療にしっかり責任を持つという確固たる信念と覚悟があるのであれば、そのあかしとして、しかるべき役割と負担をもって地域の要望に誠心誠意こたえるという姿勢の明確化が必要であります。
 道のかかわりに関して、例えば、広域連合の構成員に道が入る場合のメリット、デメリット、道を入れない場合のメリット、デメリットなど、情報提供、議論の素材の提供を、道自身が、第三者のように、一歩も二歩も身を引いて、極めてクールに、無責任な対応に終始したことからも、道自身の当事者意識、責任感の希薄さを感じざるを得ません。
 設置者がだれであれ、地域医療の絶対要件の一つである医師確保の問題で、給与などの処遇がその障害になっているのであれば、道も入った広域連合という自治体の枠で、あるべき給与制度を考えればいいことであり、紋別病院の建てかえの順番の問題でも、広域連合という新しい枠組みで、当該病院の建てかえについて、その優先順位が高いと政治的な判断を下せば、この問題もクリアできるのです。
 どんな場合でも、道の財政負担、広域連合への財政支援は避けて通れない問題であり、現状でも、医師確保の見通しが立たない現在の紋別病院の諸問題や課題解決の前進に向けて、道は、当事者としての責任感をしっかり自覚して事に当たるべきです。
 いずれにしても、この問題については、地元の紋別市を初め、4町村の関係者としっかり協議し、道の主体性、責任感を自覚して、最善の結論を導き出すべきです。
 知事の再度の認識と今後の決意をお伺いし、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長釣部勲君 知事。
○知事高橋はるみ君(登壇)三津議員の再質問にお答えをいたします。
 最初に、新年度の予算編成方針に関し、まず、道組織の見直しについてでありますが、本庁組織については、来年度の実施に向けて、政策機能の充実や、政策企画部門と地域政策の連携による地域のサポート機能を強化するという観点から、政策企画部門と地域振興部門の一元化などについて見直し、検討を進めることといたしておりますほか、政策評価結果に基づく業務量に見合った適正な人員配置の徹底、さらには、各部に共通する業務の一元化など、スリムでスピーディーなコンパクト道庁の構築を目指し、スピード感を持って抜本的な組織改革に取り組んでまいる所存であります。
 次に、遊休資産の売却についてでありますが、遊休資産の処分については、毎年度、未利用地等の実態調査を行い、それぞれの管理や処分の方法などを検討してきているところでありますが、明年度において売却処分の対象とした物件については、今後の予算編成の中で必要額を計上するとともに、その確保に努め、収支対策として活用してまいりたいと考えているところであります。
 今後とも、道の財政状況を見きわめながら、厳しい不動産市況の中ではありますが、歳入の確保に向けて一層努力をしてまいる考えであります。
 最後に、西紋別地域における今後の方針についてでありますが、西紋別地域における医療の広域化検討協議会において、このたび、西紋別地域の5市町村が広域連合を設立し、公設公営で運営するという方針が示され、関係5市町村がこの方針をそれぞれ地元に持ち帰り、地域において、住民や議会などに説明し、理解を得た上で、最終的な地域の方針がまとめられるものと承知をいたしております。
 道といたしましては、これまで、道立紋別病院が果たしてきた機能を十分認識しながら、地域の意向を尊重するとともに、地域に必要な医療を安定的に確保するという観点に立って、今後、運営形態も含め、道として果たすべき役割などについて、地元5市町村と十分協議をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 三津丈夫君の質問は終了いたしました。
 加藤唯勝君。
○97番加藤唯勝君(登壇・拍手)(発言する者あり)通告に従い、順次、知事の見解を伺ってまいります。
 初めに、蝦夷地に関する歴史認識に関し、近藤重蔵翁の功績についてであります。
 1798年7月以降、江戸時代の探検家の近藤重蔵翁が、5度にわたって、高田屋嘉兵衛や最上徳内を従えて蝦夷地を探検し、次の時代を開かれた偉業は想像の域を超えております。
 4島を初め、北辺探検・開発の名声は、間宮海峡発見の林蔵によって占められ、重蔵の名は、まさに忘れ去られた感は否めないのであります。
 幕府調査隊として、国後、択捉の両島を調査し、択捉島に「大日本恵登呂府」の標柱を立てたことは御承知のとおりであります。このことが、北方4島を、すなわち、得撫島と択捉島の間をもって、日本の領土として国際的に主張する礎になったことは御案内のとおりでございます。
 先月、ペルーのリマでの麻生首相とロシアのメドべージェフ大統領との会談で、大統領は、北方領土問題と平和条約締結交渉について、次世代にゆだねることは考えていない、善意と意志があれば、必ず解決できると表明したと聞いております。
 平均年齢75歳を過ぎた元島民にとって、その期待の高まりはいかばかりであったことでしょう。一日も早い北方領土問題の解決を強く願わずにはおられません。
 そこで、まず伺いますが、この北方領土に対する正しい知識や理解を一層深めるためには、北方領土にかかわり、多大な功績を残した人物を、広く道民に周知することが重要であり、北方領土返還運動の機運を高めることにつながると考えますが、まず知事の見解を伺っておきたいと思います。
 以降、少し長くなりますが、ぜひ、近藤重蔵翁についてお聞きをいただきたいと思います。
 さて、先月、北方領土返還運動滋賀県民会議の第26回北方領土視察団が来道されました。北海道及び関係団体と返還要求運動に関する意見交換が行われましたが、近藤重蔵翁は滋賀県高島市に眠ることから、そのことを含め、道外においても北方領土への取り組みが熱心に活動されていることを知りました。
 さらに、東京大学史料編纂所に近藤重蔵蝦夷地関係史料全4冊などが所蔵され、歴史的に記述された書物がたくさん保存されております。
 これらによると、近藤重蔵は、第10代将軍・徳川家治が統治する1771年に江戸に生まれました。近藤家は、代々、与力を務め、将軍直参の旗本として名高い家柄であったと言われます。重蔵は、その身分に甘んじることなく、日々勉学に勤め、6歳で四書五経を暗唱して、神童とうたわれたと言われます。
 元服した後、背丈は既に180センチメートル、強い眼力、がっちりとした肉体を持ち合わせ、1日3時間の睡眠で文武を磨き続けたと言われます。
 彼は、後の東大である湯島聖堂の学問吟味に応募することを決意しました。
 学問吟味とは、身分で処遇されることなく、試験の公平な結果によって、幕府の重職に人材登用されるというものであります。
 この試験に挑んだ23歳の重蔵は、300名中、わずか3名の合格者の中に入ることができたと言われます。
 高級役人として出世街道を歩み始めた近藤重蔵は、1795年、24歳の若さで長崎奉行勤務となり、そこで見聞きした海外の情勢によって、初めて日本の置かれている立場を知ることになるのであります。
 当時、ロシアは、千島列島沿いに南下し、列島各地で紛争が絶えませんでした。幕府は、調査団を派遣し、北方の防備や開発に取り組んでいましたが、重蔵は、北の地の動向に強い危機感を抱き始めたと言われます。
 ロシアの千島列島への進出は日増しに激しくなり、松前藩の力だけでは対抗することができなくなってきて、幕府は、再び蝦夷地の調査を行うことになり、27歳の重蔵を選んだと言われます。
 小舟で命からがら択捉島に着いた重蔵は、1本の標柱を立て、「大日本恵登呂府」と書き、その下に、重蔵外3名の同行者と、協力してくれた11名のアイヌ民族の名を書き連ねました。
 アイヌ民族の名を掲げることは、この当時は極めてまれであったと言われます。
 この理由について、この土地と生死をともにしてきたのは、我々ではなく、アイヌ民族であり、幾ら我々が幕府の命を受けて、択捉島が我が国の領土であることを宣言するとはいえ、この柱を守って、ロシアの侵入を防ぐのは、住民であるあなた方なのだと述べております。この1本の標柱は、これ以降、ロシアに対する強固な防塞となっていきます。
 また、択捉島からの帰途、江戸では当たり前の道路が、ここにはないと。そこで、自費で、広尾の道を12キロ開削することを決めました。この1本の小道のおかげで、人々は安心して難所を渡ることができ、また、初めて馬が十勝より東へ持ち込まれ、東蝦夷地の防衛と開発に大きく貢献したと言われます。
 第1回の蝦夷地探検を終えた重蔵の報告を受けた幕府は、北方領土を松前藩のみに任せておくのではなく、幕府直轄にすることを決めたと言われます。
 また、重蔵が、当時の箱館港に拠点を置いて活躍していた高田屋嘉兵衛に択捉島までの安全な航路を発見させたことによって、船がしきりに往来するようになり、島は少しずつ活気を帯び、そこに住むアイヌの生活が向上しました。
 重蔵は、37歳までの10年間に5度の蝦夷地探検を行い、1807年には、利尻島からの帰途、私の住むところの天塩川をさかのぼり、上川盆地に入り、さらに石狩川を船で下ったと言われます。
 このとき、江戸に戻った重蔵は、将軍・家斉に対し、松前は南に位置するので、府を石狩平野に建つべきであるとの意見書を提出いたしました。
 長年の労をねぎらった幕府は、書物奉行としての地位を与え、その後、12年にわたり数々の書物を著しました。
 蝦夷の正確な輪郭を持ち、以後、数多くの写図がつくられていますが、蝦夷地図に始まり、歴史など広い分野にわたり、その数はざっと1500巻にも及ぶとされます。
 北海道の全域に残した数々の功績が認められ、重蔵が亡くなって約80年後の明治44年、北方探検の功により、正五位の位が贈られております。
 明治2年、北海道の首都として札幌の経営に着手したのは、開拓判官の島義勇でありました。蝦夷地の首都は札幌と決められましたが、札幌が突如として首都に浮かび上がったわけではなく、それより半世紀も前に、先人たちが幾多の苦労を積み重ね、全道を奥地まで探索した結果、札幌が脚光を浴びるようになり、中でも、北方守備の中心地は石狩川下流でなくてはならないと、自信を持って指摘した近藤重蔵こそ、首都・札幌の生みの親とも言えるでありましょう。
 このように、近藤重蔵翁の、未開の地であった蝦夷地への探検が、現在の北海道の原点となっております。それゆえに、故堂垣内尚弘元知事や関係する多くの方々が、近藤重蔵ゆかりの地である大溝藩のあった滋賀県高島市まで参拝に行っているのであります。
 私が述べたいことは、現在、これらの人物と功績については、多くの学者などの歴史的研究や博物館などの展示にとどまり、種々の映画やテレビあるいは本などを通じて、広く道民に周知する機会がなかったということであります。
 ポスト洞爺湖サミットの観光部門の題材としても、例えば、NHKテレビのドキュメンタリー「そのとき歴史が動いた」や、大河ドラマ化などによる映像だとか書物等により、広く道民へ周知する機会を与え、道民が歴史を知り、足跡をたどるパンフレットを作成するなどして、教育や観光資源にも結びつけることが必要であると思います。
 つい先ごろ、決算特別委員会において、小中学校における指導要領解説だとか副読本などについては、(発言する者あり)決算特別委員会は終わってございますが、北海道を守ったことは、道民のみならず、我が国、日本のためにもなったことだと私は思っております。ぜひ、知事の見解を伺っておきたいと思います。(拍手)(発言する者あり)
 次に、アイヌ政策について伺ってまいりたいと思います。
 昨年9月に先住民族の権利に関する国際連合宣言が採択されたことを受けて、本年6月、国会において、アイヌ民族を先住民とすることを求める決議が全会一致で採択されました。
 今まで北海道のみで守ってきたアイヌ民族問題については、これからは、国の政策を受けて、国会でもそうした予算などが措置されることを祈らずにはいられません。
 そうしたことを含めて、まず、アイヌ文化の振興について伺ってまいります。
 平成9年、アイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図り、あわせて、我が国の多様な文化の発展に寄与することを目的として、アイヌ文化振興法が制定され、この法律に基づき、さまざまな施策が進められてきております。
 国の有識者懇談会においても、今後、アイヌ文化の振興策について検討が進められることと思いますが、道においても、今後一層、アイヌ文化の振興を図っていただきたいと思いますが、今後どのように取り組もうとしているのか、伺います。
 次に、先ほどもちょっと触れられておりましたが、国の有識者懇談会についてであります。
 知事は、本年8月と9月に首相官邸で開催された懇談会に出席され、10月の道内の現地視察、さらには、先月23日に東京都内で開催された有識者懇談会に出席されたと承知しております。
 このたびの、首都圏に住むアイヌの人たちとの意見交換会では、国のアイヌ政策が道外において実施されていないことから、道内に住むアイヌの人たちと同様に支援してほしいとの切実な要望が出されたと報道されました。
 懇談会は、今後、他国の先住民族の扱いを検証し、国として、来年8月に報告書を作成すると聞いておりますが、知事は、道内のみならず、アイヌ民族が置かれた厳しい歴史的現実と環境を受けて、アイヌ文化継承方策だとか社会・経済基盤整備の必要性を有識者懇談会のメンバーとして積極的に提言していくべきだと思います。知事の見解を伺いたいと思います。
 次ですが、燃油価格高騰対策など、政府の対策による大幅な見直しが1次産業の経営対策に大きな成果があったことについては、十分とは言えないまでも、一定の成果があったところであります。
 さらに、道産米などの酒原料米としての評価も非常に高くなってまいりました。モチ米についても、減反政策なども功を奏し、一定の成果が上がったと言われております。
 何よりも、外的要因として、事故米による事件が国民に大きな衝撃を与えたことで、国産の食料自給率への期待を一層高めたことは今さら言うまでもありません。
 あとは、環境に優しい北海道農業への早期の取り組み、特に、ふん尿対策や酪農などへの開発などが進むと、すばらしいことになるのでないかと思います。北海道の産物への人気がことごとく上がってきていることは喜ばしいことであると思います。
 私は、このように、農業を初め、観光など、北海道ブランドを全国的に売り込み、先ほどから論議されておりますが、北海道のイメージアップをさらに図るべきであると思います。
 こうした中で、地方分権一括法にかかわりがあるとはいいながら、道民生活にも密接に関係がある市町村財政について、地方公共団体の財政健全化法に基づいて、先月末、総務省及び道において、平成19年度の道内市町村における健全化判断比率等の確報値として、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率の四つの指標、さらには、公営企業会計の資金不足比率が公表されたところであります。
 この公営企業会計の赤字などについては、先ほどから論議されておりますように、資金不足が約420億円です。ただし、公営企業会計の赤字の中の大方が病院事業会計の約300億円であります。地域の病院は、医療の質を確保しながら収支改善を求められているところであります。
 このような中で、総務省は、昨年12月に公立病院改革ガイドラインを策定して、3年程度で経営効率化ーー経常収支の黒字化ですが、5年程度で再編・ネットワーク化と経営形態の見直しを求めてきております。
 少しはしょりますが、市町村立病院は、年々経営状況が悪化してきており、多額な不良債権を有している病院もあります。
 こうした市町村財政に大きな影響を与えている病院事業会計において、今、なぜ、どうしての分析を急ぐとともに、不良債権の計画的な解消による連結実質赤字比率の改善や、種々の事業内容の見直しなどの抜本的な対策を図ることが必要であります。
 市町村も血の出るような努力をしておりますが、道として、病院事業会計への財政支援措置について今後どのように取り組んでいくのか、伺います。
 さらに、今決算特別委員会で熱の入った議論のありました道立病院についても、地域医療の大切さを理解しながらも、国のガイドラインに沿った実効性のある改革プランの策定が求められておりますけれども、その進捗状況と経営改善に向けた取り組みについての見解を伺います。
 かつて、国立療養所などで国が行った再建対策で、地元に立派に残っている実例もあることから、私は知恵を絞るべきだ、こう思います。
 最後に申し上げたいことは、平成の大合併も、それぞれの問題を残し、来年度末の合併新法の期限切れをもって、一応の打ち切り感は否めませんけれども、今、総務省で検討されている定住自立圏構想を活用した地域振興策などによって、道内にある、まだまだ見えていないあらゆる問題をクリアして、すばらしい北海道の生活基盤をつくるべきだと私は思いますが、道の取り組み状況についても伺いまして、若干の指摘を残して、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)加藤唯勝議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、蝦夷についての歴史認識に関し、まず、北方領土に功績を残した近藤重蔵翁など、人物の周知についてでありますが、北方領土は、戦後63年を経た現在もなお、ロシアにより不法に占拠されているところでありますが、日本国民が父祖伝来の地として長く受け継いできた、いまだかつて一度も外国の領土となったことのない、日本固有の領土であります。
 先月の日ロ首脳会談で、メドベージェフ・ロシア大統領から、議員が御指摘のような御発言があったと承知をしており、今後、領土問題の解決に向けて具体的な進展が見られることを期待するとともに、私たちの悲願である北方領土の早期返還実現に向けた国民運動を一層強力なものにしていかなければならないものと考えております。
 そのためにも、道民はもとより、国民一人一人に、北方領土が、歴史的に見ても、法的に見ても、我が国に帰属すべき領土であることを正しく認識してもらうことが必要であります。
 私といたしましても、こうした認識を一層深めていく上で、北方領土を我が国固有の領土として保持してきた歴史的な経緯や、これに貢献した人物の功績などについて、さまざまな機会を通じて広く知ってもらうようにすることは大変重要であると考えているところであります。
 次に、観光資源への活用についてでありますが、本道を舞台にした映画やドラマが制作、公開されることは、本道の有するすぐれた映像資源が広く周知されることによる観光宣伝効果が期待されますことから、道では、ロケーション連絡室を設置し、全国ロケ地フェアへの出展やジャパン・ロケーション・マーケットへの参加などを通して、映像制作関係者への情報提供を行い、ロケーション誘致に努めてきているところであります。
 御提言のございました近藤重蔵翁につきましては、道民はもとより、国民各層に幅広く理解していただく上でも、映画作品などとして取り上げられることは大変意義深いものと考えられますので、今後は、ロケ地に関する情報だけではなく、本道ゆかりの人物などの情報提供を行う中で積極的に働きかけを行ってまいりたいと考えております。
 次に、アイヌ政策に関し、まず、アイヌ文化の振興についてでありますが、アイヌ文化は、豊かな自然の中からはぐくまれてきたものであり、アイヌの人たちの誇りの源泉であるとともに、北海道はもとより、我が国の貴重な文化遺産であると認識をいたしております。
 道といたしましては、これまで、財団法人アイヌ文化振興研究推進機構への支援を通じて、アイヌ語教室の開催や、音楽、舞踊、工芸などの文化伝承活動、アイヌの伝統的生活空間、いわゆるイオルの再生事業などに取り組み、アイヌ文化の振興に努めてきているところであります。
 アイヌ文化を後世に継承していくためには、指導者や伝承者の育成が大変重要でありますことから、北海道ウタリ協会やアイヌ文化振興研究推進機構などの関係機関との連携を密にして、アイヌ語の振興や伝承者育成のための事業などに取り組み、アイヌ文化の振興に一層努めてまいりたいと考えております。
 次に、国の有識者懇談会についてでありますが、私といたしましては、国の有識者懇談会において、アイヌの人たちの生活実態を踏まえ、国が主体となって、法的根拠に基づいた総合的な施策を確立することや、この総合的な施策を統括して推進する組織を国において設置することなどについて意見を述べているところであります。
 先月、東京において開催されましたアイヌの人たちとの意見交換会において切実な御意見をお聞きし、道外在住のアイヌの方々に対する生活向上施策の必要性を痛感したところであります。
 私といたしましては、国におけるアイヌ政策がさらに推進されるよう、道がこれまで取り組んできた施策やその成果を踏まえ、アイヌの人たちの社会的・経済的地位の向上と民族の誇りが尊重される社会の実現に向け、積極的に意見を述べてまいりたいと考えております。
 次に、公営企業会計の赤字などに関し、まず、病院事業に対する地方財政措置についてでありますが、道内の市町村立病院は、地域における基幹的な病院として、地域医療に大きな役割を果たしているところでありますが、その経営状況は、近年の医師や看護師不足、診療報酬の改定の影響などの要因により、一層厳しさを増してきており、特に、道内市町村立病院の約7割を占める不採算地区病院では、その多くが赤字経営となっているところであります。
 道といたしましては、本年の7月に国が設置をした、公立病院に関する財政措置のあり方等検討会の会議の場において、道内の過疎地等の医療実態などを説明するとともに、不採算地区病院への交付税措置額の増額など、地方財政措置のさらなる拡充を強く要請いたしているところであります。
 このたび取りまとめられた検討会の報告書においては、道内の医療実態が反映され、過疎地における医療や、産科、小児科、救急医療など、いわゆる不採算医療に対する財政措置の充実などが提言されており、国においては、来年度以降の地方財政対策に向けて具体的な検討が行われているところであります。
 道といたしましては、今後とも、地域の実情を踏まえながら、市町村立病院に対する必要な地方財政措置の充実が図られるよう、市長会、町村会など関係団体とも連携をし、国に対して積極的に働きかけてまいる考えであります。
 最後に、定住自立圏構想への取り組みについてでありますが、人口減少や少子・高齢化の急速な進行など、地域を取り巻く厳しい状況のもとにあって、国においては、中心市と周辺市町村が役割分担しながら、自発的に協定を結ぶことにより、生活に必要な都市機能を確保しようとする定住自立圏構想を進めているところであり、本年10月には、全国で18の先行実施地域を選定するとともに、年末をめどに、この構想の要綱や支援策を取りまとめることといたしているところであります。
 道といたしましては、安心して暮らせる地域づくりを進めていく上で、市町村がそれぞれの特色を生かしながら、広域的な連携協力を深めていくことが今後ますます重要になると考えており、このため、国に対し、人口要件の緩和などについて要望するとともに、関係市に出向いて、構想の活用について意見交換などを行ってきたところであります。
 現時点では、今後示される国の具体的な考え方を踏まえて検討したいとする市町村が多い状況にはありますが、道といたしましては、引き続き、市長会や町村会とも連携しながら、地域における検討を促すなど、道内におけるこの構想の活用に向け、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、国のガイドラインへの対応などにつきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 以上であります。
○議長釣部勲君 保健福祉部長高橋教一君。
○保健福祉部長高橋教一君(登壇)道立病院の経営改善策に関しまして、国のガイドラインへの対応などについてでございますが、総務省が示したガイドラインで求めております三つの視点のうち、経営の効率化、経営形態の見直しにつきましては、道が本年3月に策定した北海道病院事業改革プランにおきまして盛り込んでいるところであり、再編・ネットワーク化につきましては、現在、関係市町村や関係団体などで構成いたします、地域の検討会議に道も参画をして、協議を進めているところでございます。
 道といたしましては、今後とも、道立病院が果たしている役割の大きさを十分認識し、北海道病院事業改革プランの着実な推進により、医師確保による診療体制の充実や病床規模の適正化など、収益の確保と費用の縮減を図り、道立病院の経営改善に一層取り組むとともに、経営形態の変更にも踏み込んだ抜本的な見直しを行うなど、経営の健全化に努めてまいる考えでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 加藤唯勝君。
○97番加藤唯勝君(登壇・拍手)(発言する者あり)この後の質問のためにカメラがたくさん入ってきておりますけれども、指摘を申し上げたいと思います。
 私は、いい面からばっかり物を言っているようでありますけれども、こうした多くの先人の御苦労をしのびながら、何とか北海道を夢のある地としたい、そういう願いでございます。
 今、アメリカ発の百年に一度という不景気の波が押し寄せて、日本、北海道は、本当に苦しい面がございますけれども、こうした中にも芽吹く明るい未来を曇らせてはならない、そう思います。
 例えば、WTO等の課題を解決して、早く農業経営者との整合性を図るという国際的課題はございますけれども、食料生産において、日本の食料自給率の観点からも、北海道の重要性は、昨今、特に注目を浴びてきております。大きな期待が寄せられておりますし、その枠はまだたくさんあります。
 例えば、お米にいたしましても、日本全体では約2兆円のお米の生産があるにもかかわらず、北海道は何と1150億円ぐらいまで落ちてきてございます。しかし、モチ米などの人気もあり、それらも高まるでありましょう。(発言する者あり)
 また、2兆500億円程度の野菜の総売り上げの中でも、北海道のシェアは、まだ1700億円程度しかありません。これらについても、それらの手法によっては、まだまだ伸びる部門ではなかろうかと思います。
 また、交通事故死亡者数一つをとりましても、全国ワーストワンから3年連続して抜け出されましたが、45年前の昭和38年に、私の兄は交通事故で亡くなりましたけれども、このときの交通事故での死亡者は615人で、あれだけの車しかなかったのに、もう既にすごい交通事故が起きていたわけです。
 私が総務委員長をやっていたときも、何とか500人を割りたいと、こう思っておりましたが、それらを果たせずに終わりました。500人を割るにはほど遠かったのであります。
 それが、今では、何と、きのう現在で203人です。これは、3年連続で返上したワーストワンを恐らくもう1回伸ばすであろう。そして、他の県よりもこのことの実現性がはるかに高くなってきていることについて、本当にいい姿になったものだと、私はこう思います。
 これは、世界的に見ても、私は、本当に奇跡的な快挙だと言わざるを得ません。北海道のよさがだんだん出てきているのであります。
 質問をいたしました市町村財政や病院会計の問題につきましても、厳しいながらも、解決への道筋をつけ、早急に取り組むことで、そこに暮らす住民の方々に安心をもたらさなければなりません。
 また、松浦武史郎、そして、黒田清隆、ホーレス・ケプロンなど、いわゆる北海道の英傑と言われた先人がおりますけれども、明治維新の半世紀以上も前に、近藤重蔵は、未開の地であったこの蝦夷地を探検し、そして、現在に至る北海道に大きな足跡を残したことは、私から言うまでもありません。
 日本を憂い、北海道を憂いて、そして、高級官僚としてーー今で言う最高ポストの官僚だと思いますけれども、長崎奉行から蝦夷地へと重蔵は赴いたのであります。その勇気と情熱に、ただただ頭が下がります。ぜひお見習いをいただきたいと思います。(発言する者あり)
 そこでの御苦労は想像を絶するものがあったと思います。道なき道を旅し、特に、幕命のもと、5回目の蝦夷地探検の折ーーもう少しつけ加えますが、私たちの住んでいるところは、実は東蝦夷に対して西蝦夷なのです。このときの利尻だとか宗谷などは砲弾に打ちひしがれていたと、今の方はわからないでしょうけれども……。荒れ果てた姿を見て、その後、天塩川を上り、石狩川のカムイコタンにおいては、アイヌの人たちがとめるのも聞かず、命の危険を冒して探検を続けたと、文献にその過酷な旅路が記されております。まさに映画にはうってつけのところであります。(発言する者あり)
 こうした蝦夷地を思い、その礎を築いてこられた先人の御苦労を顧みれば、私たちも、明るい北海道の未来を見据えて、近藤重蔵翁のこの気概を受け継ぎたいと思います。現在の問題を解決していかなければなりません。
 このたびの質問をするに当たりまして生やしたひげが、この日をもってなくなることを大変うれしく思います。こだわって、実は3カ月間ずっと生やしてまいりました。
 このたびの質問をつくるに当たりまして、東京大学史料編纂所の文献を初め、道立図書館あるいは道立文書館、または、北大周辺の古本屋の一つである弘南堂などなどに足を運び、近藤重蔵の史料を多数拝読させていただきました。また、研究者の方々を訪ねてまいりました。先人の偉業を知ることで、郷土への思いや誇りをより深く感じ取ることができました。
 最後に、先人、近藤重蔵翁への敬意と北海道への思いをつづり、そうした偉人の業績を広め、語り継ぐためには、映画化されればいいなと。みんなの御努力を心から御期待申し上げ、私からの質問とさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 加藤唯勝君の質問は終了いたしました。
 あらかじめ会議時間を延長いたします。
 真下紀子君。
○30番真下紀子君(登壇・拍手)(発言する者あり)私は、通告に従いまして、知事、代表監査委員及び教育長に質問いたします。
 初めに、知事の政治姿勢について伺います。
 知事が応援する麻生政権が誕生して、2カ月が過ぎました。早期解散、総選挙で勝利するための内閣だと豪語した麻生首相ですが、政局より政策だと方向転換したものの、2兆円の定額給付金での右往左往に加え、医師や病人などを侮辱する発言が続き、首相の資質まで問われ、既に末期状態です。
 小泉元首相の後、安倍内閣、福田内閣と、2代続けて首相が政権をほうり出し、国民の審判を受けることなく、政権の延命だけに固執しているような麻生首相の姿勢を知事はどう評価しているのか、伺います。
 麻生首相の追加経済対策の目玉とされている定額給付金についても、国民の6割から7割は批判的です。ばらまきではなく、本当に必要な施策や、困っている人に役に立つ政策にこそ税金を使うべきではないかとの声が強まっていることについて、知事はどうお考えでしょうか。(発言する者あり)
 次に、財政運営についてです。
 先週、道が公表した「実質公債費比率の今後の推移」を見たところ、目指すべき目標も改善の兆しも見られません。
 道と同じく許可団体である兵庫県は、平成30年度には、地方債の発行に国の許可を要しない18%程度の比率になることを目標として、財政運営を行っていると聞きます。
 一方、高橋知事は、明確な根拠もなく、ただただ、26年度の道債残高を5兆円にすると言うだけです。
 本年度から目標管理型行政運営システムを導入したというのであれば、実質公債費比率においても明確な目標を示すべきです。知事の考えを伺います。
 私たち日本共産党道議団は、10月、11月と、大規模林道の滝雄・厚和線と平取・えりも線の現地調査を行いました。
 大規模林道事業については、必要性の判断材料となる費用対効果分析の根拠データが廃棄されたと聞きますが、知事はそのことをどのように受けとめていますか。
 道は、これまで、一体何を根拠に大規模林道の便益の説明を受けてきたのでしょうか。分析データを出すこともできないようないいかげんな説明で、莫大な税金を投じ、推進してきた歴代の知事や道の姿勢に対する高橋知事の認識を伺います。
 国の森林・林業基本法、道の森林づくり条例の制定により、これまで以上に森林の公益的機能が重視され、森林施業の考え方が大きく変化している中で、知事は、今後の森林整備計画、費用対効果についていかがお考えですか。
 また、関連市町村の負担及び道民からの意見についても詳細にお示し願います。
 私は、昨年より、行政委員会の開催状況、報酬などについて質問してまいりました。道民から、報酬が高過ぎるのではないかという批判の声が上がっています。
 委員の定例会議への出席が月に一度もない例が明らかになっており、このことも含め、昨年度の委員会の開催状況はどういう状況なのか。
 また、知事は、現行どおりの取り扱いが適当だが、あらゆる経費について聖域なく見直す、民間有識者や学識経験者の御意見も伺うと答弁しましたが、その後の知事の対応経過、見直しの見通しについても伺います。
 次に、観光政策についてです。
 知事は、「蟹工船」の著者にちなんだ「小林多喜二・1日文学散歩」という企画を御存じでしょうか。小樽市教育委員会の協力を得たJTBの旅行企画です。今や、日本共産党をも観光資源とする時代です。
 道としても、このような企画には積極的に支援するなど、道内の観光資源をいま一度見直しの上、北海道観光に寄与する方策を探求すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 旭川市では、北彩都事業の一環である鉄道高架事業が進められていますが、道が239億円を投じたこの事業で、豪華過ぎるとの批判と見直しの声に耳を傾けることなく、さらに21億円を上乗せしてグレードアップする新駅舎が建設中であります。
 昨今の公共施設における自然エネルギー活用の流れや、補助事業の活用などによる負担軽減を当然検討されたものと考えますが、いかがでしょうか。
 次に、国の補助金の使途について伺います。
 会計検査院の2007年度の決算検査報告で、12道府県すべてで不正な経理が発覚し、北海道は6030万円分が不当との指摘を受けました。道は、不正はなかったと述べていますが、検査院は、全額を国庫に返納すべきだとして、対立しています。
 知事は、会計検査院の指摘を今の時点でどのように受けとめているのか、伺います。
 また、道単独の財源を使うべきなのに、国庫補助金を使う、いわゆる張りつけには、どのようなものが、どのくらいあったのか、あわせて伺います。
 次に、道営競馬をめぐる不正問題についてです。
 農政部の出先機関である競馬事務所で、経理事務職員が物品の横領事件を起こし、懲戒免職処分を受け、上司を含め、5人が処分されるという重大な事件が発生しました。この事案がどういう内容で、道としてどのように受けとめているのか、知事に伺います。
 問題は、この横領事件の背景として、預けという、業者との癒着や不正に発展しやすい行為がそれ以前から継続して行われていたことが判明したことです。12年前の道庁不正経理問題でも、裏金として、多数の預けの実態が判明し、二度とこのような行為を行わないことが道職員の再出発の原点であったはずです。
 競馬事務所で預け行為が新たに発覚したことは極めて重大だと考えますが、知事及び代表監査委員はどのようにお考えでしょうか。
 経済・雇用対策について伺います。
 ことしの第2回定例会で、非正規雇用の増加に対応し、労働福祉実態調査に派遣の調査を加えるとの答弁がありましたが、調査結果をお示し願います。
 知事が鳴り物入りで誘致した自動車産業が、非正規・不安定雇用を拡大させ、冷酷にも、働く者に金融危機の犠牲を押しつけています。
 道から9億円の補助金を受けたいすゞエンジン製造北海道では、派遣契約期間中に派遣元との契約を解除するなどしており、その結果として、多くの派遣労働者が職を失っていることについて、道としてどのように認識をしているのでしょうか。
 また、トヨタ自動車北海道やアイシン北海道などが、非正規雇用を調整弁として、次々と雇いどめすることがないよう、知事は、経済界や誘致企業に対し申し入れを行うべきではないでしょうか、あわせて伺います。
 年末を控え、中小企業への支援は待ったなしの状況です。
 私たちは、先月の28日に、北海道信用保証協会と意見交換を行いましたが、中小企業を倒産させないため、失業者を出さないため、経営の安定化のために、より一層の金融支援が求められています。道の対応について伺います。
 最後に、ことしで2回目の実施となった全国一斉学力テストについて、知事及び教育長に伺います。
 大阪府の橋下知事は、学力テストの結果を公開しない市町村には補助金に差をつけると発言し、教育予算で脅しをかけ、公開を迫りました。
 日本共産党の石井郁子議員の質問に、塩谷文部科学大臣は、大阪府知事の考え方は大変無謀で、指導するとまで、国会で答弁していますが、橋下知事の対応について、知事及び教育長はどのようにお考えでしょうか。(発言する者あり)
 また、公開の是非のみならず、全国一斉学力テストの実施そのものに対して、各地で見直しの声が上がり始めています。
 自民党の無駄遣い撲滅プロジェクトチームでも、不要との意見が7割を占めたと報じられています。年間62億円もかけて、競争教育をあおる学力テストを行うのではなく、教育基盤の整備、少人数学級の実現こそを優先すべきと考えますが、いかがでしょうか。
 以上、再質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 知事高橋はるみ君。
○知事高橋はるみ君(登壇)真下議員の質問にお答えをいたします。
 最初に、私の政治姿勢に関し、まず、麻生総理の政治姿勢についてでありますが、世界的な金融不安などにより、景気の下降局面が長期化、深刻化するおそれがある中、国民生活と我が国経済を守ることを最優先の課題として、景気・経済対策などに取り組まれているものと認識をいたしております。
 次に、国の第2次補正予算に関してでありますが、このたびの追加経済対策につきましては、その内容をめぐって、さまざまな意見や要望があるものと承知をいたしております。
 いずれにいたしましても、私といたしましては、中小企業向けの支援対策や定額給付金などの新たな経済対策が、本道経済の回復と道民生活の安定に資することを期待いたしているところであります。
 次に、実質公債費比率についてでありますが、本年2月に改訂をした「新たな行財政改革の取組み」におきましては、実質公債費比率の上昇要因となる、さらなる歳出平準化対策を盛り込んだ新たな収支対策に沿って、投資的経費などの計画的な縮減を図り、道債発行の抑制に努めるなどして、中長期的に公債費負担の適正化に取り組むこととしたところであります。
 このたび公表いたしました公債費負担適正化計画につきましては、昨年度の決算を踏まえて、一定の前提のもとで試算をしているものでありますが、過去に発行した起債の償還費を主な算定の基礎としており、短期的な改善は困難であることから、今後とも、新たな収支対策に沿って、着実に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、大規模林道事業のこれまでの対応についてでありますが、本事業については、これまで、森林開発公団及び独立行政法人緑資源機構が事業の実施主体となり、実施してきたところであります。
 道内で実施されてきた3路線につきましては、関係市町村などから実施の要望があり、地元の期待も高いことや、森林の適正な整備による公益的機能の高度発揮や地域の振興、地元住民の生活環境の改善といった観点から、道としても必要と考え、法律に基づき、事業費の一部を負担してきたところであります。
 次に、行政委員会についてでありますが、昨年度の各委員会の開催状況等につきましては、平成16年度から平成18年度までの3カ年とおおむね同様の状況であり、毎月開催される定例会議に、業務の都合により出席することができなかった委員も少数おられたことは承知をいたしております。
 行政委員会委員の報酬のあり方については、先般、民間有識者や学識経験者により構成する北海道特別職職員報酬等懇談会を開催し、委員の職責や活動状況等を踏まえると、基本的には、現行どおりの取り扱いが適当であるとの御意見をいただいたところであります。
 また、個々の委員会の業務実態に応じた報酬のあり方について検討を行うことや、委員会の活動内容について、道民の方々により理解を得ていくことも必要との御意見もいただいたところであり、こうした懇談会からの御意見を踏まえ、今後、必要な検討を進めてまいる考えであります。
 次に、観光資源の活用についてでありますが、最近において、小樽育ちの作家である小林多喜二のゆかりの地として、在学した学校や勤務先跡などをめぐるバスツアーが企画され、注目されていることは承知をいたしております。
 旅行の目的や形態が多様化している中で、観光の一層の振興を図るためには、従来の観光資源に頼るだけではなく、これまで以上に、地域の個性豊かな観光地づくりが求められているところであります。
 こうしたことから、最近は、地域の自然景観だけではなく、歴史や文化、また、炭鉱遺産やスギ花粉疎開ツアーなどの、産業や健康などをテーマにした多彩で魅力あふれる観光地づくりが進められ、地域の文学者や芸術家などの足跡を旅行者が訪ねる新たな旅行商品の開発なども行われているところであります。
 道といたしましても、地域のさまざまな分野の関係者と協力をして、こうした個性的なテーマの観光資源の掘り起こしや情報発信に努めてまいる考えであります。
 次に、会計検査院の指摘についてでありますが、このたび、会計検査院から、不適切な会計処理が行われたとの指摘を受けたことにつきましては、大変遺憾であり、再び今回のような指摘を受けることがないよう、改善に向けた取り組みをしっかり進めていくことが大切であると認識いたしております。
 また、補助の対象とならない用途に支払っていたと指摘をされたものは、賃金については約727万円、旅費については約5095万円となっているところであります。
 次に、処分を行った事案についてでありますが、競馬事務所の経理担当者が、昨年12月からことし5月までの間に、図書カードやパソコン用品などを業者に発注し、納品された物品286万円相当分を横領し、換金したものであり、本年6月の競馬事務所内部の決算事務により発覚をしたところであります。
 道では、この職員を懲戒免職にするとともに、刑事告訴し、あわせて、管理監督の立場にある職員についても処分を行ったところであります。
 この事件は、道政に対する道民の信頼を著しく損なう行為であり、極めて遺憾であると受けとめているところであります。
 次に、物品購入の過払いについてでありますが、この行為は、平成18年度において、競馬開催中に必要な物品が急遽不足した場合など、緊急かつ予想外の物品購入に対応できるよう過払いを行い、平成19年度の物品購入に充てようとしたものであり、このようなことは、決して行ってはならない会計処理であると認識をいたしております。
 このため、道といたしましては、本事案の発覚後、直ちに内部調査を行うとともに、綱紀の厳正な保持や財務会計事務の適正な執行について通達を発出し、物品に係る発注、納品検査の役割分担の明確化や、内部牽制機能が十分発揮できる体制整備、財務会計事務に携わる職員の意識改革の徹底などを行ったところであります。
 私といたしましては、二度とこのようなことが起きないよう、再発防止に向けて万全を期してまいらなければならないと考えております。
 なお、大規模林道の費用対効果の資料などについては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、道民生活に関し、まず、自動車産業における雇用についてでありますが、いすゞエンジン製造北海道株式会社では、派遣労働者のうち、現在までに、140人程度について契約期間満了時の更新を行わないことにより、雇用調整を実施しているところであり、対象となる人数は、年内までに合わせて200人程度となると見込まれているものと理解をいたしております。
 自動車産業における非正規労働者の雇いどめの動きについては、最近の世界的な金融市場の混乱を背景とした製品需要の変動によるものと受けとめているところでありますが、働く人々の生活はもとより、地域経済への影響も懸念されるところであります。
 道といたしましては、今後の雇用動向を注視しながら、ハローワークや市町村、関係機関などとも連携をしつつ、地域の雇用の維持安定を図るほか、経済団体などへの要請や、特別労働相談の実施、雇用危機対応プログラムの発動も含め、きめ細やかに対応してまいる考えであります。
 次に、金融支援についてでありますが、道といたしましては、中小企業経営の安定化を図るため、特別相談室において、中小企業者からのさまざまな相談に対応するとともに、中小企業総合振興資金などの積極的な活用促進を図り、円滑に資金供給がなされるように努めてきているところであります。
 また、金融機関や信用保証協会に対しても、年末や年度末の資金需要に対応できるよう、対象業種が拡大された国の緊急保証制度の活用促進や金融の円滑化に向けて、繰り返し要請を行ってきているところであります。
 今後とも、信用保証協会を初め、関係機関との連携を一層密にして、厳しい経営環境にある中小企業に対して、経営の安定が図られるよう、全力で取り組んでまいる考えであります。
 なお、労働福祉実態調査につきましては、担当の部長から答弁をさせていただきます。
 次に、教育問題に関し、まず、全国学力テストの結果公表に関連してでありますが、大阪府知事の発言等につきましては、報道を通じて聞き及んでいるところでありますが、その真意については承知いたしておりません。
 最後に、全国学力テストの実施に関連してでありますが、この調査は、国が、各地域の学力・学習状況をきめ細やかに把握し、児童生徒の教育に反映させるため実施しているものと承知をいたしており、本道においても、調査結果を有効に活用し、子供たちの学力の向上に結びつけていくことを期待いたしております。
 いずれにいたしましても、私といたしましては、国の教育政策については、学力の向上はもとより、子供たちの可能性や潜在力を引き出し、創造的な人をはぐくむとの観点から対処すべきと考えているところであります。
 以上であります。
○議長釣部勲君 経済部長渡辺健君。
○経済部長渡辺健君(登壇)労働福祉実態調査についてでありますが、道においては、休日・休暇制度や、仕事と家庭の両立支援などの労働福祉の実態につきまして、毎年度、調査を実施してきているところでございます。
 今年度は、派遣労働者について、受け入れの理由、今後の増減の予定などを新たな調査項目として追加の上、調査を行い、現在、事業所からの回答を集計、分析しているところでありまして、1月をめどに、結果を取りまとめる予定でございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 水産林務部長武内良雄君。
○水産林務部長武内良雄君(登壇)大規模林道事業に関し、費用対効果の資料についてでございますが、いわゆる大規模林道事業につきましては、平成13年度から平成17年度にかけて、国がみずから費用対効果の分析を行ってきたところでございますが、この分析に用いられた計算データや資料は、行政文書の管理規則により、保存期間が1年未満とされていましたことから、国では、この規則に基づいて廃棄したものと聞いているところでございます。
 この事業は、緑資源機構の廃止に伴い、今年度から、国の、山のみち地域づくり交付金事業として進められることになったことから、道といたしましては、改めて費用対効果の分析を行うことも必要であると考えているところでございます。
 次に、今後の森林整備計画などについてでございますが、本道におきましては、全道を13に区分した流域ごとに、国有林では、地域別の森林計画に基づき、また、国有林以外の民有林では、地域森林計画及び市町村森林整備計画などに基づいて、それぞれ、計画的に連携して森林整備が進められているところであります。
 道といたしましては、これらの計画を踏まえながら、いわゆる大規模林道の利用区域に係る森林について、事業の対象となる面積や事業量などを把握し、改めて費用対効果の分析を行うこととしているところでございます。
 次に、本事業の費用負担などについてでございますが、市町村からは、事業費の負担や維持管理費が増大すると対応が困難になるなどの意見をいただいているところでございます。
 また、道民の皆様方からの御意見につきましては、道内7カ所で開催した意見交換会などにおいて、高波や大雨により国道が閉鎖され、孤立状態になることが多く、隣接する町につながる道路が必要などの御意見をいただいている一方で、斜面を切り開く工事であり、自然環境に影響を与えるなど、賛否両論の御意見をいただいているところでございます。
 道といたしましては、これらの御意見を踏まえながら、事業を引き続き実施するかどうかについて検討してまいる考えでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 建設部長猪俣茂樹君。
○建設部長猪俣茂樹君(登壇)観光政策等に関しまして、旭川市における、いわゆる鉄道高架事業についてでありますが、この事業は、道と旭川市が事業主体となり、JR北海道にも費用負担をいただき、国庫補助事業等により実施しているところであります。
 新駅舎を整備するに当たりましては、市が中心となり、検討懇談会などを開催し、多くの市民の方々の意見を取り入れながら、事業を進めてきたものであります。
 この結果、寒さと雪という地域特性を踏まえ、ホームと線路を含め、全体を屋根で覆うようにしたこと、利便性向上のため、エスカレーターの基数をふやしたこと、また、大きな窓を配置し、太陽光を多く取り入れられるようにしたことなど、旭川市民を初め、多くの方々が使いやすい施設となるように配慮し、当初計画より建設費が増加したものであります。
 また、JR北海道においては、今後も、自然エネルギーの有効活用について検討を進めると聞いているところであります。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 代表監査委員見野全君。
○代表監査委員見野全君(登壇)(発言する者あり)不適切な会計処理についてでありますが、競馬事務所において、職員による業務上横領や、いわゆる預け金などの不適切な会計処理が行われていたことは、極めて遺憾であります。
 今回、このような不祥事が発生いたしましたのは、事務担当者に法令等を遵守する意識が欠如していたことはもとより、管理監督が不十分であったものと考えております。
 今後、こうした事態の再発防止のため、職員の意識改革を図るとともに、内部管理体制や牽制機能の強化に努めるべきものと考えております。
 監査委員といたしましては、適正な予算執行が図られますよう、今後とも、効果的な監査手続を講じ、厳正な監査に努めてまいる所存であります。
 以上であります。
○議長釣部勲君 教育長吉田洋一君。
○教育長吉田洋一君(登壇)真下議員の御質問にお答えいたします。
 全国学力・学習状況調査に関しまして、まず、調査の公表にかかわってでございますが、大阪府知事の発言の真意はよく承知をしておりませんが、各市町村教育委員会や学校においては、今回の結果を有効に活用して、学力向上に向けた取り組みを進めるとともに、保護者や地域の皆様に対しましては、子供たちの学力の状況や学校の取り組みなどについて説明責任を果たしていく必要があると考えております。
 なお、道教委としては、全国学力・学習状況調査につきましては、文部科学省が作成いたしました実施要領を前提として、参加、協力したものであり、国から提供された調査結果につきましては、序列化や過度な競争につながらないよう十分配慮することとしている要領の趣旨を踏まえ、個々の市町村名、学校名を明らかにした公表は行わないこととしているところでございます。
 次に、調査の取り扱いについてでございますが、昨年度及び今年度に実施をいたしました全国学力・学習状況調査によりまして、本道の小学校6学年、中学校3学年の子供たち一人一人の学力の状況などを把握することができましたことは、意義があると考えております。
 道教委としては、各市町村教育委員会や学校において、本調査結果をしっかり分析し、有効に活用して、学力向上に結びつく実効性のある取り組みを早急に進めていただきたいと考えております。
 このため、先般、平成20年度全国学力・学習状況調査調査結果報告書を取りまとめ、「6つの提言」や、具体的な方策、道内のすぐれた先行事例などを示し、市町村教育委員会や学校に対し、具体的な取り組みを促したところでございます。
 以上でございます。
○議長釣部勲君 真下紀子君。
○30番真下紀子君(登壇・拍手)(発言する者あり)再質問いたします。
 大規模林道について、根拠データは何もなくなったということを認め、今後、事業の継続について検討するとの答弁でした。
 私たちが現地調査に行った滝雄・厚和線では、標高800メートルまで急峻な地形を切り開き、のり面はいずこも崩落が続き、特に、様似ーえりも区間は、集中豪雨地域のため、災害誘発道路と指摘されています。
 また、えりも町目黒地区に求められている国道の避難路については、既に通り抜け可能な舗装道路があり、私たちも通過してまいりました。
 旧来の林道は、切り出しにも十分活用されており、大規模林道の周りに施業計画はありません。必要性は全く見当たりません。継続すれば、さらに、トンネル、橋梁等の工事に伴う費用負担が生じます。
 私は、現地調査を踏まえて、継続ではなく、中止を強く求めますが、知事はいかがお考えでしょうか。
 次に、国庫補助金の使途にかかわる知事の答弁では、補助の対象とならない具体的な用途については全く答えていません。道民に対する情報公開に背を向けた不誠実な姿勢だと言わざるを得ません。
 埼玉県、神奈川県などでは、自主的に調べて公表しています。高橋知事も、道民に対し説明責任を果たすべきです。
 残念ながら答弁がなかったのですが、時間がもったいないですから、私の方から、日本共産党道議団が会計書類を調べた範囲で3点申し上げます。
 1点目は、職員の健康診断受診のための旅費の支出です。水産林務部の出先機関で幾つかありましたが、知事は、国庫補助金で対応するのが適切だと主張されるのでしょうか。
 2点目は、若手職員と支庁長との意見交換にも国の補助金が使われているケースですが、これについても知事は適切だと言えるのでしょうか。道庁は、国の補助金を使わなくては、若手職員との意見交換もできないような組織なのでしょうか。
 3点目は、知事の「まちかど対話」への立ち会いのために、支庁の複数の職員が国の補助金を使って出張していることです。知事の「まちかど対話」にまで国の補助金が使われていたとすれば、知事の「まちかど対話」自体が国のひもつきと言われても仕方がないような事態ではないでしょうか。(発言する者あり)
 知事は、これらについて既に御存じだったのかどうか、伺います。
 また、これらについて国の補助金を使うことが適切とお考えなのかどうか、明快にお答えいただきたいと思います。
 次に、競馬事務所における預けという不適切な会計処理についてです。
 知事、代表監査委員ともに、極めて遺憾とのことでした。さきの国庫補助事業をめぐる会計検査院の検査では、預けについても不正経理と認定されています。
 今回、私が質問した競馬事務所だけでなく、道立高校においても、預けという重大な不正経理が発覚しています。果たして道の他の部署では行われていないのか、疑問が生じます。
 知事は、監査委員に対し、全庁的な監査を要求すべきと考えます。知事の見解を伺います。
 知事は、自動車産業誘致として、実に、25回、34社に熱心に出張要請するだけでなく、道経連の近藤会長とともに、北海道自動車産業集積促進協議会の代表ともなっています。この顧問は、知事が御答弁されたように、派遣切りなどのリストラの先陣を切っているトヨタ自動車北海道といすゞエンジン製造北海道です。
 不安定雇用の労働者を調整弁とするだけではなく、技術系人材の育成強化に反するこのような事態は、知事としても不本意ではないかと考えます。
 地域経済や雇用の受け皿として、社会的責任を果たすべき大企業として慎重な態度が求められると考えますが、知事の認識を伺います。
 そして、今や、知事御自身が要請するなどの行動をすべきときではないでしょうか。要請内容も含めてお聞きをします。
 あわせて、道が補助金を出した誘致企業に対する雇用調整に関する調査も求めます。お答えをいただきたいと思います。
 以上、再々質問を留保して、私の質問を終わります。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 知事。
○知事高橋はるみ君(登壇)真下議員の再質問にお答えをいたします。
 最初に、私の政治姿勢に関し、まず、大規模林道事業に関して、今後の検討についてでありますが、道では、この事業を引き続き実施するかどうかを検討するため、地域の住民の皆様方や関係団体などからの御意見のほか、地元市町村の御意向などをお聞きしているところであります。
 私といたしましては、今後、関係各部で構成する全庁的な検討委員会を設置し、これまでにいただいた御意見なども十分に踏まえながら、区間ごとの必要性や有効性、費用対効果の分析など、幅広く客観的な視点から検討を行い、道として事業を継続すべきかどうかについて判断してまいる考えであります。
 次に、国の補助金の使途等についてでありますが、旅費に関しては、会計検査院から、国庫補助事業とは直接関係のない業務については補助対象外とされたところであり、こうしたものの中には、国庫補助事業の目的に沿っているとは言いがたいものがあるものと考えております。
 今後、事務処理の改善を図るなど、国庫補助金に係る事務費の適正な執行に努めてまいらなければならないと考えております。
 次に、不適切な会計処理についてでありますが、私といたしましては、いわゆる預け金は、私的流用や裏金につながりかねないものであり、あってはならない会計処理であると認識をいたしております。
 こうしたことから、財務規則に基づき、毎年実施している財務事務実地検査において、重点的に検査を行ってまいる考えであります。
 最後に、道民生活に関し、自動車産業における雇用状況についてでありますが、本道の厳しい経済・雇用情勢のもとで、自動車産業は、地域における雇用の場や地場企業との取引機会を提供するなど、その動向は本道経済へ大きな影響を与えるものと考えております。
 このようなことから、道といたしましては、今後とも、一層注意深く雇用の動向の把握に努めながら、適切に対応していくこととし、道内に進出した企業に対しても、機会をとらえて、働く人々の生活はもとより、地域経済への影響も考慮して、雇用の維持安定に努めるよう要請をしてまいる考えであります。
 なお、道が補助金を交付した企業に対しましては、提出を求めております操業状況報告書において、助成要件である常用雇用者の現況を確認するとともに、立地企業の円滑な事業展開をサポートするためのフォローアップ訪問も行ってきているところであり、今後とも、こうした中で雇用の状況についても把握をしてまいりたいと考えております。
 以上であります。
○議長釣部勲君 真下紀子君。
○30番真下紀子君(登壇・拍手)(発言する者あり)再々質問いたします。
 国の補助金の不正使用について、知事が、目的に沿っているとは言いがたいと答えたことは、これまでの道の対応を転換する極めて重大な答弁だと言わざるを得ません。
 しかし、知事自身がいつ知ったのか、なぜお答えにならないのでしょうか。このままですと答弁漏れですので、きちっと答えていただきたい。
 それから、私が指摘をした三つの事例について、これが目的に沿っているとは言いがたいのかどうか、はっきりと答えていただきたいと思います。
 国の補助金の不正使用で私がさらに驚いた事例は、農政部での葬儀出席目的の支出です。道の「服務関係質疑応答」で、必要最小限の公費の支出が可能であることは私も承知をしております。
 しかし、それなら道費で支出するべきであり、国の補助金によって葬儀に出席し、適正な使用だと言い張り、会計検査院と争うのは、道民から見ると、余りに情けない対応ではないでしょうか。
 自主的に、調査、返還を決めた埼玉県、神奈川県では、葬儀出席のための旅費は一切ないと聞いております。国の補助金を使って、御愁傷さまと言われても、本当の意味でお悔やみの気持ちも伝わらないのではないでしょうか。知事はこの対応をどう受けとめるのか、しっかりと答えていただきたいと思います。
 私は、本来、道費で支出すべきだったのに、ここまであからさまに補助金で肩がわりしていたことには本当に驚くばかりです。北海道の評判に傷がつくのではないかと大変懸念をしております。
 私は、こうした全く不適正な支出については、国から言われるまでもなく、返還対象とすべきであり、道民に明らかにすべきと考えますが、知事の見解を伺います。
 雇用問題についてです。
 道が、主要4社で37億円もの税金を補助して誘致した企業が、この年末に向かって、不安定雇用の労働者をほうり出そうとするときだからこそ、知事がじきじきに、雇用を守るよう要請すべきではないでしょうか。
 私は、千歳でお話を伺いました際、兄弟、夫婦で派遣切りされて、精神的にも追い込まれているというお話を伺い、本当に胸が詰まる思いがいたしました。
 昨日、私たちの要請に、副知事も、直接行かなければならないほど重要な課題と認識しているとおっしゃられましたが、全くそのとおりだと思います。
 今こそ、知事が、雇用や地域経済を守るために先頭に立つべきではないでしょうか。しっかりとした答弁を伺って、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)(発言する者あり)
○議長釣部勲君 知事。
○知事高橋はるみ君(登壇)真下議員の再々質問にお答えをいたします。
 初めに、国の補助金の使途等に関して、御指摘の事例についてでありますが、個々の内容につきましては、今回承知をしたところであります。
 次に、国の補助金の使途等についてでありますが、こうしたものの中には、御指摘の事例のように、国庫補助事業の目的に沿っているとは言いがたいものがあるものと考えております。
 次に、国庫補助事業事務費の支出についてでありますが、会計検査院から補助対象外とされたものの中には、御指摘のように、葬儀に出席したものもあり、国庫補助事業の目的に沿っているとは言いがたいものであると考えております。
 今後、事務処理の改善を図るなど、国庫補助金に係る事務費の適正な執行に努めてまいりたいと考えております。
 次に、補助金の返還についてでありますが、現在、会計検査院の指摘を踏まえ、関係省庁において返還対象などの検討を行っていると聞いておりますが、道といたしましては、今後、関係省庁との協議の中で、道の見解もしっかり説明をした上で、関係省庁の意向も十分踏まえて対処してまいる考えであります。
 最後に、自動車産業企業への要請についてでありますが、先ほどもお答えを申し上げましたように、道が補助金を交付した進出企業に対しては、雇用状況などについて報告を求めているところでありますが、本道の厳しい雇用情勢を踏まえ、今後、企業に対して要請を行ってまいりたいと考えております。
 以上であります。
○議長釣部勲君 真下紀子君の質問は終了いたしました。
 以上で通告の質疑並びに質問は終わりました。
 これをもって質疑並びに質問を終結いたします。
    1.予算特別委員会の設置
    1.議案の予算特別委員会付託
○議長釣部勲君 お諮りいたします。
 日程第3のうち、議案第1号及び第17号については、本議会に31人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審議することにいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、そのように決定いたしました。



     (上の議案付託一覧表は巻末議案の部に掲載する)



    1.予算特別委員の選任
○議長釣部勲君 お諮りいたします。
 ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。



     (上の委員名簿は巻末その他に掲載する)



    1.議案の少子・高齢社会対策特別委員会及び道州制・地方分権改革等推進調査特別委員会付託
○議長釣部勲君 お諮りいたします。
 議案第6号については少子・高齢社会対策特別委員会に、議案第20号については道州制・地方分権改革等推進調査特別委員会に、それぞれ付託することにいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、そのように決定いたしました。



     (上の議案付託一覧表は巻末議案の部に掲載する)



 1.議案の常任委員会付託
○議長釣部勲君 次に、残余の案件につきましては、お手元に配付の議案付託一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。



     (上の議案付託一覧表は巻末議案の部に掲載する)


    1.休会の決定
○議長釣部勲君 お諮りいたします。
 各委員会付託議案審査のため、12月4日から12月5日まで、及び12月8日から12月10日まで本会議を休会することにいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長釣部勲君 御異議なしと認めます。
 よって、そのように決定いたしました。
 以上をもって本日の日程は終了いたしました。
 12月11日の議事日程は当日御通知いたします。
  本日は、これをもって散会いたします。
                                                           
                                                                                                                  午後5時17分散会    

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